SHOOT BOXING 2023 act.42023年9月23日(土)東京・後楽園ホール※U-NEXTにてLIVE配信
▼第10試合 64.0kg契約 オープンフィンガーグローブマッチ エキスパートクラス特別ルール 3分3R延長無制限R〇笠原弘希(シーザージム/SB日本ライト級王者)KO 2R 1分04秒 ※スタンディングフロントチョーク×ネイサン・ドライデン(イギリス/ISKA&CPFF英国王者/Contender Gym/Andy SouwerFight Team)
笠原弘希は2020年2月の前口太尊戦でKO勝ちして以降、SB史上初の三階級制覇を達成するなどで10連勝中。2022年12月のRISEではチャド・コリンズに惜敗したものの、それ以降は今年2月にムエタイ超強豪のラムナムムーンレック・ティーデットを撃破、前戦となった4月にはSBで初導入されたオープンフィンガーグローブマッチに挑戦し、元ラジャダムナンスタジアム認定ウェルター級王者ランボー・モー・ラッタナバンディットとバチバチの打ち合いの末に投げでシュートポイントを奪って快勝して見せた。
ドライデンは18勝5敗の戦績を持つ26歳でISKAとCPFFの英国タイトルなどを保持している。タトゥーを上半身に入れ、見た目通りのアグレッシブなファイトスタイルで、サワーは「私は今回とてもグレイトなファイターを日本に送り込みます。彼は本当に才能豊かなグッドファイターで強い。だからきっと爆発的でエキサイティングな試合になるから皆が驚くと思います」とSB王者狩りに絶対の自信を持って送り出してきたという。前回4月大会でムエタイ強豪ランボー・モー・ラッタナバンディットをOFGマッチで下した笠原は連勝なるか。なお、サワーは今回セコンドとしての来日はできないが「必ず次に開催されるシュートボクシングのイベントに行きます。いつ? なぜ? それは発表を楽しみにしてください。皆さんに約束します」とメッセージを残している。
1R、サウスポーのドライデンは左ロー、ジャブから左ミドル。さらに左の三日月蹴り。笠原は左フックに左フックを合わせにいく。笠原が左ボディから左ヒザを連打。投げを見舞ったがこれはポイントにならず。さらに笠原はドライデンの蹴り足をキャッチして引き込みながら左ボディを打つ。
左ミドルを蹴った笠原にドライデンが組み付いてくると、笠原ヒザ蹴りからスタンディングフロントチョーク。これはドライデンが防いだ。前に出る笠原にドライデンは左ロー、組み付くと一本背負いのような体勢になるが投げることは出来なかった。オープンスコアは10-9×2、10-10で笠原。
2R、前に出る笠原が左ボディ、左右フックから左ボディ、そしてヒザ蹴り。またも組み付いてきたドライデンをスタンディングフロントチョークに捕らえると、そのままドライデンの身体を持ち上げる。完全に絞めを極められたドライデンはタップ。笠原のKO勝ちとなった。敗れたドライデンは何が起きたか理解できなかったのか、リング上からビジョンのリプレイを見て、フィニッシュシーンに拍手を送っていた。
笠原はマイクを持つと「1R目は少し戸惑ってしまいましたが、SBには絞めもあるぞってことで。今日は打撃だったり投げ技だったりあったけれど絞め技で極めたのは僕だけだと思います。皆さん、楽しみたでしょうか。僕、62.5kgで相手がいないので65kgに上げます。そして4階級制覇して来年65kgの日本最強トーナメントやりませんか?」とアピール。
そして「目の前の大会だと11月14日、出場しますのでよろしくお願いします。もう僕はSBを背負って格闘技界のトップを獲る自信があるので応援お願いします」と宣言した。
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▼第9試合 60.5kg契約 エキスパートクラス特別ルール 3分3R延長無制限R〇笠原友希(シーザージム/SB日本スーパーフェザー級王者)KO 1R 2分23秒 ※左ローキック×シンダム・サンライズジム(タイ/元ラジャダムナンスタジアム認定バンタム級王者)
笠原は2019年6月に国内55kg級トップクラスの小笠原瑛作をヒジ打ちによるカットでTKOに破る大番狂わせを演じ、2020年7月に那須川天心の対戦相手に選ばれたが初回KO負け。再起戦では手塚翔太と大激闘の末、KO勝ちでSB日本フェザー級王座に就き、2021年12月にはスーパーフェザー級王座決定戦を制してSBで2階級制覇を達成した。
2022年3月にはRIZINに初参戦し、豪快な飛びヒザ蹴りで初回TKO勝ち。6月の『THE MATCH 2022』ではKrush王者の中島千博から勝利を奪ったが、9月にRISEランカーの常陸飛雄馬にKO負けを喫した。12月は石月祐作に大差の判定勝ち、今年2月にはTAaaaCHANに判定勝ち。前戦は4月にS-1 130P王者ポームロップに判定勝ちでvs.ムエタイは4戦全勝。戦績は23勝(10KO)3敗のサウスポー。
シンダムは元ラジャダムナンスタジアム認定バンタム級王者の肩書きを持ち、右ミドルを武器に日本のリングでもキャリアを重ねてきた強豪。2022年5月に蹴拳初代スーパーフェザー級王者・津橋雅祥に判定勝ち、8月には新日本キックキックボクシング協会日本フェザー級王者・瀬戸口勝也にも判定勝ち、2023年8月にTAaaaCHANに判定勝ちしている。
1R、シンダムが左ミドルハイ、笠原もジャブから左ミドルハイを蹴る。笠原の左ボディストレートにシンダムは右ミドルを返す。左ローを奥足に放っていく笠原は、左右のボディブローから左ロー。これでシンダムがダウンし、10カウントが入った。
マイクを持った笠原は「相手も日本でけっこう試合している強い選手だったんですが 、いい結果を残せて皆さんにKOを見せられてよかったです。僕、めちゃくちゃ強くなっているのでK-1の王者でもRISEの王者でも受けて立ちます」と高らかに宣言した。
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▼第8試合 58.0kg契約 エキスパートクラス特別ルール 3分3R延長無制限R〇山田虎矢太(シーザージム/SB日本スーパーバンタム級王者)KO 1R 0分35秒 ※左フック×パク・ヒョンウ(韓国/キム・ジェ国際エックスジム/韓国MAX FCフェザー級1位)
山田ツインズの弟・虎矢太は2019年8月にデビューすると、心直、佐藤執斗、有井渚海らを破り連戦連勝。2023年2月には植山征紀をKOで破り、無敗のまま王座に就いた。前戦となった6月のシリーズ第3戦ではタイ強豪のタンワレック・ルックサウンを1R KOで仕留め、現在、11戦11勝と無敗街道を驀進中。
パクは現在破竹の勢いで連勝を重ね、王座を目前とする韓国期待のハードパンチャーだという触れ込みで日本に登場も2022年11月に内藤凌太に判定負け、2023年8月のKrushで壬生狼一輝に1R2分58秒KO負けと日本では勝ち星がない。
1R、山田が左フックを打つとグラつくヒョンウ。詰めていく山田が再び左フックをヒットさせ、パンチをまとめると最後も左フックを直撃。山田が秒殺KO勝利を飾った。
山田はマイクを持つと「ヒョンウ選手は好戦的に出てくる選手で対策を練ってきたので1Rで勝てて嬉しいです。そして今、僕はSBのスーパーバンタム級王者なんですけれど、他団体で4強と言われている志朗選手、鈴木真彦選手、金子晃大選手、玖村将史選手に負ける気がしないので、自分無しで55kgトップを決めないで欲しいと思います。ゆくゆくはその四強を倒してSBが強いことを皆さんにお見せするので楽しみにしていて欲しいです」とアピールした。
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▼第7試合 53.0kg契約 オープンフィンガーグローブマッチ エキスパートクラス特別ルール 3分3R延長無制限R〇佐藤執斗(グラップリングシュートボクサーズ/SB日本バンタム級王者)KO 1R 1分00秒 ※左ハイキック×松岡宏宜(H・K・A gym/第3代KOSスーパーフライ級王者)
佐藤はトリッキーな動きから繰り出す蹴り技を得意とする、SB中部地区を代表する選手。2021年12月には伏見和之と激闘を繰り広げ、4R KOで初代SB日本バンタム級王者に輝いた。兄は元DEEPストロー級王者のカン・サトー。
松岡は様々なリングで激闘を繰り広げ、13勝のうち8のKO勝ちのある強打の持ち主。佐藤との激戦が期待される。
松岡は54.3kgの1.3kgオーバーで再計量もクリアできず。ペナルティとして佐藤が勝利した場合のみ試合成立(松岡勝利orドローの場合はノーコンテスト)。松岡には試合開始時にレッドカード1枚が提示され、ファイトマネー50%没収となる。
1R、左右に大きく身体を振りながらフックを放った佐藤は、打ち返してきた松岡に左ハイキックのカウンター。この一発が見事に決まり、佐藤の60秒KO勝ちとなった。
マイクを持った佐藤は「僕の中では絶好調でいい試合をしたかったんですが、松岡選手が計量オーバーということで不甲斐ない結果に終わってしまいました。でも僕は5連続KO勝利です。なのでSB王者としてOFGでもグローブでも、もっと強いヤツと戦いたいと思っています。なので僕、名前が執斗(しゅうと)でシュートボクシングということで海人選手、笠原兄弟、山田兄弟に続いて僕の名前も覚えていってください」とアピールした。
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第6試合終了後に海人(TEAM F.O.D)がリングイン、11月14日(火)東京・後楽園ホール大会への出場が決まったことが発表された。
「前回のGLORYでタイトルマッチをオランダでやってきて負けました。でも自分は諦めないし、自分が諦めない理由の一つとして応援してくれたファンの皆さんから力をもらって、みんなが僕よりも諦めずにまた挑戦して欲しいと言ってくれたので僕は諦めません。GLORYの5位にランキング入りさせてもらえたので、一人ずつ倒していけばまたチャンピオンに挑戦できると思います。
11月14日に試合をするんですけれど、GLORYのランキングに入っている人と試合をさせてもらってもいいですし、それが一番やりたいことなのでそうさせて欲しいです。SBのリングじゃなくてもどこのリングでも上がりに行くのでまた挑戦しに行きます。また僕に期待してほしいです」 また、WINGS橋本道場が新たにシュートボクシング協会に加盟したことが発表された。
多数のキックボクシング王者たちを育ててきた名伯楽・橋本敏彦師範は「橋本道場はイノベーションに加盟してまして、シーザーさんから熱烈なお誘いを受けていたんですがなかなか出来ず今日になりました。WINGSにはいい選手がいっぱいるので、SBの発展に微力ながら尽くしていきたいと思います」と挨拶。
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▼第6試合 65.5kg契約 オープンフィンガーグローブマッチ エキスパートクラス特別ルール 3分3R延長無制限R〇イモト・ボルケーノ(グラップリングシュートボクサーズ/SB日本スーパーライト級王者)判定3-0 ※30-25×3×樋沼朝光(RIKIGYM)
2Rに首投げでシュートポイント、パンチとヒザ蹴りのラッシュでダウンを奪ったイモトだが、樋沼が左ストレートで逆襲。3Rには樋沼が捨て身の左右フックで前へ出て観客を沸かせるが、イモトは右ストレート、左ミドルで応戦。判定3-0でイモトが勝利。樋沼も最後まで諦めないタフファイトで大きな拍手が贈られた。
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▼第5試合 63.0kg契約 オープンフィンガーグローブマッチ エキスパートクラス特別ルール 3分3R延長無制限R×奥田啓介(ANIMAL☆PLANET/BLUE DOG GYM)TKO 1R 2分14秒 ※レフェリーストップ〇金ちゃん(K-Style)
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▼第4試合 67.5kg契約 エキスパートクラス特別ルール 3分3R延長無制限R×村田義光(シーザージム/SB日本ウェルター級1位)判定0-3 ※28-29、27-30、28-30〇都木航佑(キャピタルレイズ fightingGlaNz/KROSS×OVER認定KICK初代-67.5kg王者)
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▼第3試合 63.0kg契約 エキスパートクラス特別ルール 3分3R延長無制限R×基山幹太(BELLWOOD FIGHT TEAM/SB日本ライト級1位)TKO 延長R 1分15秒 ※レフェリーストップ〇ポッシブルK(K'GROWTH/SB日本ライト級2位)
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▼第2試合 70.0kg契約 エキスパートクラス特別ルール 3分3R延長無制限R〇RYOTARO(龍生塾/第8代ACCELミドル級王者)判定3-0 ※29-24×3×風間大輝(橋本道場/SB日本スーパーウェルター級5位)
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▼第1試合 60.0kg契約 エキスパートクラス特別ルール 3分3R延長無制限R〇手塚翔太(Sublime guys・GONG-GYM坂戸/SB日本スーパーフェザー級1位)TKO 2R 1分33秒 ※セコンドからのタオル投入×キム・チョンヨン(韓国/鳥致院東洋ジム)