MMA
インタビュー

【RIZIN】白川陸斗「2年ぶりの復帰戦が中原選手は“ちょうどいい”と思って指名した」「僕はみんなが思っているより強い」=9月24日(日)『RIZIN.44』

2023/09/19 20:09
【RIZIN】白川陸斗「2年ぶりの復帰戦が中原選手は“ちょうどいい”と思って指名した」「僕はみんなが思っているより強い」=9月24日(日)『RIZIN.44』

(C)ゴング格闘技

 2023年9月24日(日)開催の『RIZIN.44』(さいたまスーパーアリーナ)と、10月1日(日)開催の『RIZIN LANDMARK 6 in NAGOYA』(ドルフィンアリーナ)の公開練習が19日、トライフォース赤坂にて行われ、白川陸斗とヒロヤが所属ジムでミット打ちを披露した。

『RIZIN.44』さいたま大会のフェザー級(66kg)契約で、中原由貴(マッハ道場)と対戦する白川陸斗は、MMA4連勝・RIZIN3連勝(朴光哲、青井人、山本琢也に勝利)中。左腕の上腕二頭筋腱断裂による長期欠場を経て、今回が2年ぶりの復帰戦となる。

 公開練習で白川は、「皆が思っている以上に僕は強い、僕は連勝中なので。2年ぶりの復帰戦の相手に中原選手がちょうどいいと思って名指しした」と自信を見せた。

BreakingDonwで朝倉兄弟と仲が良いから隣に座ってるだけだと思われてる

──試合を5日後に控えた心境を。

「2年ぶりの試合で緊張とワクワク、早く強い姿を見せたいという気持ちです」

──復帰戦でどういうところを見せたいですか。

「まず、みんな僕が負けると思ってるんですよ。下馬評もそうだし、まあしょうがない。それは、2年ぶりだし評価も低い。でも、僕はみんなが思っているより強いし、過小評価だと思ってる。ここでしっかり中原選手を倒して上位陣に絡んでいこうと思ってるんで。中原選手との斬り合い──まあ打撃戦ですよね。中原選手は何でもできるし、もちろん組んでくるでしょう。そこよりも中原選手の、お互いの空間を削り合っての斬り合いのプレッシャーやそこの緊張感を楽しんでもらえたらと思います」

──強化した部分は?

「上腕二頭筋を痛めて、右手をちゃんとバランスを徹底して上半身やらなかったので、その分下半身を鍛えました。半年くらい使えなかったので下半身を、スクワットとかバイクとかを漕いできました」

──怪我の間、チームメイトのセコンドにもつき、戦略や戦術など、ファイトIQとしての自分の成長は?

「そうですね、視野が広がりました。考え方というか、自分のスタイルに必要なもの・必要じゃないもの、必要ないものはやらない。必要なものだけやる。これやっぱいるな、これはやっぱりいらなかった、という線引きができるようになり、キャパが増えましたね」

──2年ぶりのRIZINでの試合で相手が強豪の中原選手でオファーに迷いは?

「そういうのは全くなくて逆に僕は、中原選手とやりたいとマネージャーの宮島(翔)にも言ってたりして、というのも強いし、“ちょうどいい”んですよ本当に。ちょうどいい。強いし上位陣に絡んでなくて、こないだ鈴木(千裕)選手に負けて。僕は連勝中なので。2年ぶりの復帰戦が中原選手はちょうどいいと思って、中原選手を名指ししたのですけど、本当に中原選手に決まって、テンションが上がりました」

──勝てる目算があって指名した?

「そうですもちろん」

──「空間のプレッシャーの斬り合い」を自分の打撃で制する。

「距離感、バックステップ、間合いを潰すのがめちゃめちゃうまい選手なので、そこをいかにどう崩すか。3カ月でコーチのエリーとも対策を立てて、しっかり倒す技を練習してきた。どんな技で倒すかを皆さんにぜひ見てもらいたいと思っています」

──2年間のブランクは大変だったかと。試合ができない時期でプラスになったことも?

「プラスになったことというか、再確認できたのは、やっぱり格闘技が好きなんだって。これだけ挫折してこれだけ色々言われて遠回りしてきて。でもやっぱりリングに戻りたいという気持ちが強くて、その想いだけで1年リハビリを、1日も欠かさずずっとやってきて。“やっぱり好きだよな”っていう。そういう想いも今回リングで出したい。誰よりも勝利に執念があり貪欲なので、そういう姿も見せたいです」

──試合をしていない間に、BreakingDownの人気が出た。ファンからはそこに出演している白川選手という認識も。

「いや、ただ単に皆さんに思われるのは、トライフォースの関係者、朝倉兄弟と仲が良いから隣に座ってるだけだと思われてると思います(苦笑)、知らない人からしたら。僕はRIZINのトップファイターと渡り合える実力があることを見せたい」

──その朝倉未来選手からは何かアドバイスも?

「ありました。これは……言ってしまうとあれなのと、彼もいま長期休暇みたいになっているけど、中原選手の試合を見て彼なりの分析をしてくれました」

──フェザー級戦線が盛り上がっていますが、トップ戦線と距離が開いていることに危機感は?

「もちろんあります。ここで負けているようじゃ次がないと思っています。そこらへんのプレッシャー、絶対負けられない気持ちがすごく強いです」

──フェザー級戦線が厚くなり、中原選手を「ちょうどいい」というなかで、今後のタイトル戦戦でのシナリオは?

「誰とやるかとかは明確な状況ではなく、そのときそのときで分からないけど、僕のプランではここ勝って、年末勝って、来年も2連勝して、計4連勝してタイトルマッチと考えています。RIZINで7連勝ということになりますね」

──今回は中原選手を指名しました。他に戦ってみたい選手は?

「もちろん(ヴガール)ケラモフとやりたいですし、クレベル(コイケ)も斎藤(裕)も鈴木(千裕)も。平本(蓮)、帰ってこいと」

──今回の公開練習を、ケラモフとクレベルの2人がLiveで見ていたようです。

「ケラモフ? ケラモフには去年は俺の怪我で試合ごめんなさいしましたが、ケラモフは強くなっているけど、俺も強くなっています。さらに連勝して辿り着くので待っていてください」

──今回の中原選手はサウスポー構えを見せます。その対策は?

「サウスポー対策はずっとしていましたね。ボクシングのスパーリングの出稽古先で環太平洋王者のサウスポーと練習しましたし、ここにも強いサウスポーがいますし」

──朝倉未来選手ですね。

「はい」

──中原選手は、左の打撃に加え、際の打撃も強いです。白川選手が上回っているところはどこでしょうか。

「中原選手は僕からテイクダウン取れないと思います。あと打撃の面で僕の方が、ハンドスピードもそうだし、対サウスポーもさらに成長した姿を見せられると思います」

──ヒロヤ選手から見て、白川選手の強さとは?

ヒロヤ やっぱりRIZINで当たってる選手で、知名度がない選手もいますが、白川さんは強い選手とやって連勝しているのに、それに対する評価があまりされていない。3連勝して、やっている相手がかなり強いことに対してもっと評価されていいと思います。もっと強いし、正直本当にそれは思います。下馬評で不利といいますが、そんなことないんじゃない? と。

──白川選手、最後にファンにメッセージを。

「2年ぶりの試合、僕がどれくらい強いか見ていたら分かるので、楽しみにしていてください!」

MAGAZINE

ゴング格闘技 NO.335
2024年11月22日発売
年末年始の主役たちを特集。UFC世界王座に挑む朝倉海、パントージャ独占インタビュー、大晦日・鈴木千裕vs.クレベル、井上直樹、久保優太。武尊、KANA。「武の世界」でプロハースカ、石井慧も
ブラジリアン柔術&総合格闘技専門店 ブルテリアブラジリアン柔術&総合格闘技専門店 ブルテリア

関連するイベント