前回、立ち技でONE FRIDAY FIGHTS日本人初勝利をあげた真吾(C)ONE Championship
2023年9月15日(金)タイ・ルンピニースタジアム『ONE FRIDAY FIGHTS 33』のキャッチウェイトムエタイ(143ポンド)で、オトップ・オー・クワンムアン(タイ)と対戦する柴田真吾(=真吾YAMATO/大和ジム)が試合前インタビューに応えた。
柴田は今回がONEルンピニー大会3度目の登場。これまで1勝1敗の戦績で、3月の前戦ではペットクランナー・シップーヤイニランに判定勝利し、連勝を狙う。同大会はABEMAにてLIVE配信される。
「なんとか爪痕を残したいと思い、いつもやってない様な、もう常に攻め続ける戦いをして、よりアグレッシブな試合にして盛り上げようと頑張りました」
――これまでの戦い方を自身ではどのように思っていましたか?
「やっぱり背が高いので。相手のスタイルを観察しながら距離で戦う感じでした。しかしONEだと、みんな強いので、僕がひたすら攻める展開になったと思います。あんなにアグレシッブに攻めたことはなかったです。試合中、この戦い方だと本当に疲れるなと思い、何ラウンドまで持つのかなと思うこともありましたが、スタミナをつけて挑んでいたので、なんとか最後まで立っていました」
――ONEに参戦したことで一皮剥けた感触はありますか?
「もう完全に剥けました」
――2戦行いましたが、怪我などはないですか?
「1回目の時は割と大丈夫だったのですが、2回目の時に相手の頭を殴り過ぎて、拳を痛めました。やっぱり、オープンフィンガーグローブ(OFG)は薄いので。痛みは長引きましたが、今回試合が決まって、1ヶ月半とか2ヶ月前くらいから打ち込み初めて、今は全く問題ありません」
「色々と研究しました。打つ角度とか変えてみたり、色々な方法を試みてやっていますが、実際、試合でどこまで出せるかが肝です」
――OFGでの戦いを通し、技や技術の引き出しは増えましたか?
「小さいサイズで殴られるし殴るし、やっぱりどうしてもパンチがガードの隙間から入ってくるし、通常のグルーブとは違う事が起きるので、その辺り色々なタイプのパンチや技術が増えています」
――OFGでの戦いは自分に合っていると感じますか?
「結構自分には合っていると思います。ONEという最高の舞台だからか、自分自身も凄い気持ちが入ります」
――OFGでの戦いはハートの強さが求められると思いますが、柴田選手は、“最初から腹が据わっている”タイプですか、それとも”リングに上がってからスイッチが入る”タイプですか?
「後者の方だと思います。前から結構ビビリで、普通の私生活でも、ちょっと試合のこと考えると、嫌になっちゃったりすることもあります。試合前までは緊張していますが、リングに上がると、そのことも忘れていますね。心臓の鼓動とかも普通に戻ったりとか。リングに上がったら、心が決まるという感じです」
――今回の試合についてですが、まず、コンディションはいかがですか?
「コンディション、今は絶好調です。基本、常に食事面なども考えて、いつでも戦える状態にしています。試合になると、ある程度、体重を落とさないといけませんが、可能な範囲で身体を作っています」
――今回練習にフォーカスした部分があれば、教えてください。
「パンチの軌道ですね。普通のグローブと同じように打つと、親指を痛めたりしたので、拳にしっかりと当たるようにその点を修正しました」
――対戦するオトップ選手の印象は?
「17歳ですよね? ちょっと若いなって。過去の動画を何回か見たんですけど、気持ちも強いですし、有名選手とやっていたり、ラジャダムナンスタジアムのRWS(ラジャダムナン・ワールド・シリーズ)にも出場していますし、ダウン取られてもドローに持っていくとか、気持ちの強さが凄いと思います。なので、かなり厳しい試合になる、激しい試合になるのかなって思います」
「蹴りが強いのと、あと右ヒジが好きそう。結構、ガンガン打ってくるので、僕も好きなので、試合はヒジの打ち合いになるかもです」
――想定する試合展開は?
「試合展開はそんなにイメージしていないです。ナチュラルにたまたま当たったのが、それでどちらかが倒れるかっていう、そういう試合になると。その場その場で、自分の力を発揮させることしか考えていない」
――今回の試合に何かテーマを置いていますか?
「そのまま行くって感じもあるんですが、前回の2試合はちょっと倒すぞと思い、力んでしまったところがあったので、今回はいかに冷静に力を抜いて、リラックスした状態で自然と戦えるか、そこに重きを置いています」
――ONEでの今後の目標は?
「やっぱり連勝して、どんどん上に登って行きたいなっていうのはありますけど、その時、その試合で、来る相手に全力で向かうことしかまだ考えていないです」
――最後に日本ファンへのメッセージを。
「今回3戦目になりますが、今回も全力で日本とタイを盛り上げる試合をしますので、ぜひ応援よろしくお願いします!」