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【Krush】森坂陸vs.篠塚辰樹、大鹿統毅vs.悠斗のダブルタイトルマッチ&女子フライ級王座決定トーナメント開幕

2023/09/12 20:09
【Krush】森坂陸vs.篠塚辰樹、大鹿統毅vs.悠斗のダブルタイトルマッチ&女子フライ級王座決定トーナメント開幕

森坂が初防衛戦で篠塚を迎え撃つ(C)K-1

 2023年10月21日(土)東京・後楽園ホール『Krush.154』の対戦カード第一弾が発表された。Krushプロデューサーとして復帰した宮田充氏は8月の記者会見で「10月、11月、12月のKrushで思い切ったマッチメイク、企画、カード編成を考えています。少なくとも3カ月で3通りのKrushをやる」と公言しており、今大会ではダブルタイトルマッチとトーナメントが行われることが決定。

 Krushフェザー級タイトルマッチ3分3R延長1Rとして、王者・森坂陸(エスジム)が篠塚辰樹(MASTER BRIDGE SOUND)の挑戦を受けて初防衛戦に臨む。

 森坂は2017年からK-1 JAPAN GROUPに参戦し、ムエタイ仕込みの蹴り技とバックハンドブローなどの回転技を駆使するトリッキーなファイトスタイルで戦績は17勝(3KO)13敗2分。江川優生、椿原龍矢、軍司泰斗ら後にK-1王者となる選手たちとしのぎを削り、2020年の「第5代Krushフェザー級王座決定トーナメント」では準優勝。2022年は4戦全勝で2023年3月に玖村修平を破り第7代王座に就いた。6月のK-1では椿原龍矢に判定負け。

 篠塚はボクシングでアマチュア時代にインターハイベスト8の戦績を残し、プロ転向後はA級ボクサーとして3勝(2KO)1敗の戦績。2018年2月にキックボクシングに転向し、TEAM TEPPEN所属として2018年2月にRISEでプロデビュー。2019年5月の森本”狂犬”義久戦は因縁の対決として話題となったが、延長戦の末に敗れた。2021年3月にK-1初参戦を果たし、延長戦で小澤海斗に判定2-1で勝利。2021年12月にはKrushフェザー級王座に挑戦したが、新美貴士にKOで敗れる。2023年3月の復帰戦で林勇汰をKOすると、7月には佑典もKO。今回2度目の王座挑戦へ漕ぎ着けた。戦績は10勝(8KO)3敗。

 手数とスピードの森坂に対し、篠塚は一発の破壊力を持つ。森坂がトリッキーな動きで翻弄するか、それとも篠塚が追い詰めて一発を当てるか。


 もうひとつのタイトルマッチはフライ級3分3R延長1Rで、王者・大鹿統毅(K-1ジム総本部チームペガサス)に悠斗(HUNGRY GYM)が挑戦する。

 大鹿はK-1甲子園2022 -55kg王者。デビュー当初は他団体でプロ活動を行っていたが、2022年12月にKrush初参戦で勝利を収め、2023年5月の「第2代Krushフライ級王座決定トーナメント」を制して王座に就いた。戦績は8勝無敗。

 悠斗こと高橋悠斗は、元々はキックボクサーで2011年に国士舘大学所属として全日本学生キックボクシング連盟のフライ級王者となっている。プロデビュー後はNJKFの上位ランカー(最高2位)として活躍したが、2014年にボクシングへ転向。2019年10月に世界ランカーでもあった王者・堀川謙一を破り、日本ライトフライ級王者となった。しかし、2020年3月に決まっていた初防衛戦が新型コロナウイルスの影響により度々延期に。気持ちが切れてしまい、4月にタイトル返上と現役引退を発表。プロボクシングの戦績は11勝(5KO)4敗。2021年6月にキックボクシングに復帰し、『KNOCK OUT』で白幡裕星に判定負け。2022年9月にはWMC日本ライトフライ級王座を獲得している。2023年7月のKrush初参戦で松葉斗哉を左フックでなんと9秒でKOした。戦績は21勝(10KO)13敗4分。

 パンチ一辺倒にならずミドルキックも多用する大鹿だが、悠斗は単なるボクシングからの転向ではなく元々キックボクサーだけに蹴りはアドバンテージとなりにくい。パンチは言うまでもなく折り紙付きだけに、大鹿がどう攻略するかが見どころだ。


 そして、今大会より「[第6代Krush女子フライ級王座決定トーナメント」が開幕。壽美が引退のため返上した王座を4選手が争う。今大会では準決勝が行われる。真優(月心会チーム侍)と池内紀子(POWER OF DREAM)が対戦。


 真優はK-1甲子園でワンマッチをするなどK-1のアマチュア部門を経験し、K-1 JAPAN GROUPのリングで実績を重ねてきた選手。KANA、壽美、☆SAHO☆らトップどころとも拳を交えている。2022年は3月に鈴木万李弥に敗れるも、6月は芳美に勝利。2023年12月には麻央に敗れた。戦績は8勝(1KO) 7敗 2分。

 池内は2021年3月にKrushでプロデビューすると、POD仕込みのボクシングテクニックで5連勝。前戦は2023年6月に麻央を判定で破っている。


 準決勝もう1試合は、鈴木万李弥(クロスポイント吉祥寺)vs.麻央(K-1ジム心斎橋チームレパード)となった。

 鈴木は空手のバックボーンを持ち、2016年にキックボクシングでプロデビュー。MMAでは2勝3敗の二刀流ファイターとして活躍し、エキシビションマッチながら中井りんとも対戦経験を持つ。流血もいとわない激しいファイトを信条とし、付いたキャッチフレーズは“流血のマドンナ”。そのルックスも含めて多くのファンからの人気を集めている。K-1 GROUPには2022年3月から参戦。クロスポイント吉祥寺に移籍して2023年7月に1年1カ月ぶりの試合を行ったが、☆SAHO☆に敗れK-1 GROUPで初黒星。戦績は11勝(3KO)6敗。

 麻央は5勝1敗の戦績を残してリングから離れていたが、2022年12月のKrushで約6年ぶりに復帰。真優に判定勝ちすると2023年4月には韓国のファン・ソンリムにも勝利して連勝。しかし6月、PODの新鋭・池内紀子に敗れ連勝がストップした。戦績は7勝2敗。

 両者ともに蹴りを多用するファイトスタイルでパワーもある。蹴り合いが予想され、どちらが主導権を握るかが勝負のカギとなりそうだ。

 なお、宮田プロデューサーは年内までに会場が超満員にならなければ「坊主になる」と公言している。

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