2023年9月9日(土)タイ・ラジャダムナンスタジアム『ラジャダムナン・ワールド・シリーズ』にて、ブアカーオ・バンチャメーク(タイ)と城戸康裕(TEAM ONE)が対戦。この試合はエキシビションマッチではなく、70kg契約、キックボクシングルール3分3Rの公式戦として行われる。
5日(火)にはラジャダムナンスタジアムでプレスカンファレンスが行われ、城戸は志村けんさんのバカ殿コスプレで颯爽と花道から登場。「こんにちわ、どうも、きぃちゃんです」と志村さんのモノマネで挨拶したが、対戦相手のブアカーオの姿が見えず。
ブアカーオはメッセージビデオの上映となり、城戸は「来ないんですね。会いたかったです。僕はブアカーオ選手と何年もずっと一緒に大会に出ていましたし、スペイン大会も一緒でした。一緒でしたけれど1回も当たったことがないんです。僕はまず大好きなんです。会いたかった」と、ブアカーオと会いたかったとし、「あんだって? あんだっつんだよ。負けるわけねえだろ、お前」と志村さんのモノマネで必勝を宣言。
続いて司会者たちとのトークショーとなり、タイに来た感想を求められた城戸は「タイには20~30回来ています。20年前に始めて来て練習して。そこからはチュワタナジムに練習に来ていました。ラジャダムナンでセコンドもしましたし、基本的にはムエタイをするために来ています。ラジャダムナンには何回も来てるけれど、今日はビックリした。サプライズ。コロナ前に来たから全然変っていてビックリした」と、リニューアルされたラジャダムナンスタジアムに驚く。
初めてタイで試合をする気持ちを聞かれると「こんなにいっぱい来ている国で、僕は世界54カ国いろいろ行っていて、その中で一番来ているのはタイ。そんなに来ていて1回も試合してないので不思議な感じです。大好きな国なので、ここで試合をするのは楽しみでしかない」と答える。
ネットでは城戸はブアカーオに勝てるのか、との声も出ているとの質問には「勝てないと思ってタイには来ません」ときっぱり。その根拠は聞かれると「僕もずっと1回も辞めることなくずっとやって来たので、常にベストコンディションなので負けない。僕は全く衰えてないです」と、コンディションも良く衰えもないことを理由に挙げた。これは、ブアカーオがコロナの時期に試合から約3年間離れていたこととの違いを言ったのかもしれない。
ブアカーオが会見に来ていないことをどう思うかとの問いに「サインして欲しかった」と答えると、この日一番の笑いをとった。
さらにブアカーオは日本ではどんな評判なのかとの質問を受け「今年の5月までは日本で試合をやっていなかったので、ブアカーオは今なにやってるんだろうって感じだったけれど、RIZINで日本トップクラスで戦っている若手の安保選手とめちゃくちゃいい試合、ドローだったけれど見方によってはブアカーオ選手が勝ってる試合をして、改めてブアカーオ選手がまだ全然強いなと今年5月にみんなが知った。だからこそ今月やるのがめちゃくちゃ意味があるなと思いました」と話す。
ブアカーオへのメッセージを求められると「お互い40歳になったということで、おそらく40歳の世界一強い男を決めるのが今回の大会だと思うので、世界一の40代はどっちか、勝負だ!」と言い放った。
最後に「このコスプレのギャグはありますか」と聞かれ、城戸が「これは日本のキング・オブ・面白い人です」と答えると、司会者は「シムラ! カトウ!」。これには城戸もビックリし、「みんな知ってるんですか?」と聞くと「昔、タイでも番組を放送していたいんですよ」とのこと。
驚きを隠せない城戸に司会者は「大丈夫だ―」と志村さんのギャグ(もちろん日本語)で語りかけ、城戸は「タイの人たちが知っていると思ってこれをやっていなかったです」と、意外だったと語った。
そして最後には「あんだって? あんだっつんだよ」と志村さんのギャグを披露して、記者会見を終えた。
なお、今大会には城戸の他に、吉成名高、石井一成、伊藤紗弥の出場も決まっており、「チーム・ジャパン」としてタイでは宣伝されている。