2023年9月16日(土)東京・後楽園ホール『MAROOMS presents KNOCK OUT 2023 vol.4』にて、KNOCK OUT-REDスーパーライト級王座決定戦3分5R延長1Rを良太郎(池袋BLUE DOG GYM/team AKATSUKI)と争うバズーカ巧樹(菅原道場)のインタビューが主催者を通じて届いた。
バズーカは2020年2月のKNOCK OUT無法島GPの決勝戦で西岡蓮太に判定負けを喫するも大きなインパクトを残して“覚醒”。8月大会では丹羽圭介に判定勝ちしてKNOCK OUT-BLACKライト級王座を奪取。2021年10月にはWMAF世界スーパーライト級王座決定戦で勝利し、二冠王となった。しかし、2022年は6月のシュートボクシングでは乱戦の末に笠原弘希にヒジでカットされてTKO負け。8月には『鉄拳14』でテープパットとドロー、11月はTAaaaCHANに辛勝、2023年3月には不可思にKO負けと精彩を欠いていたが、6月の『鉄拳』で豪快KO勝ちを飾り復活。戦績は28勝(11KO)10敗3分。
保持していたREDライト級王座を返上して良太郎との王座決定戦に臨むバズーカは、約1カ月のタイ修行をこなしていた。その目的と成果、そしてこの王座決定戦に臨む意気込みとは?
生中継もあるんんだからそれなりの戦いをしてほしい
──今、タイに行かれているそうですね。
「そうですね。8月8日からいて、9月頭に帰国予定です」
──ではほぼ1カ月ですね。タイは何回目ですか?
「4~5回は来てますね。行く時はだいたい1カ月近く滞在して練習します」
──今回は何かテーマがあってという感じですか?
「テーマというか…今回は3分5Rでヒジもあるし、まあヒマだしちょうどいいかという感じで。特に理由はないです。まあ、今はPKセンチャイムエタイジムにいるんですが、世界のトップクラスの選手たちと対人練習がたくさんできるので、それが目的というところはあります」
──タイの練習はハードだと聞きますが?
「まあハードなのは確かですけど、慣れますね。菅原道場の練習もハードですけど、また違ったキツさがありますし」
──良太郎選手への対策という意識もありますか?
「別に自分は首相撲も全然苦手じゃないし、基本負けないので、そこは別に。単純に、世界の強いヤツとやり合いたくて来たという感じですね」
──この約1カ月の練習で、一番手応えがあった点は?
「望んでいた通り、対人練習がたくさんできたところですかね。タイ人だけじゃなくて世界各国の選手たちとやれたので、そこが一番よかったかなと思います」
──さて、改めて良太郎選手との王座決定戦についてですが、今回スーパーライト級に階級を上げたのは?
「別に体重が落ちないとかじゃないんですけど、世界で戦っていくには、65kgとかの方が強い相手がいるかなと。それに、自分は減量しないで戦いたいというか、戦うにあたって体重に縛られたくないという気持ちがあって。まあでも、一番大きいのは『強いヤツと戦いたい』という気持ちですけどね」
──階級を上げて、身体作りという点では問題ないですか?
「全く問題ないです。そもそも上の階級の選手に体で負けたこともないし、そこでは絶対負けないので、何も問題はないです」
──現時点で、良太郎選手について警戒すべきと思っている点は?
「警戒? いやぁ…自分が下回ってるところがないので、警戒すべきところは何もないですね」
──では、どういう試合をしてどう勝ちたいですか?
「彼は前回の試合で、首相撲だけで戦ってましたよね。自分はそれでも勝てるので、別にいいんですけど、ただそんな試合は周りが見てても面白くないので。だからまあ、お客さんが楽しめる試合を向こうがしてくれればいいんじゃないですかね。タイトルマッチだし。彼も男だと思うので、そういうところはしっかり分かってくれてるとは思いますけど」
──ただ、渡部選手も同じように打ち合いを望んでいたわけですが…。
「そういうことか…。首相撲に応じても全然勝てるんですけど、それじゃお客さんがつまらないじゃないですか。しかもTOKYO MXでの生中継もあるんですよね? なら、それなりの戦いをしてほしいですね」
──勝てば2階級制覇、BLACKとREDをまたいでの王座獲得になりますが。
「まあでも、それを意識して望んでたわけじゃなくて、たまたまこういうことになっただけで。勝ち進んで、自然と結果がついてきてるだけですからね。ただ、3月の代々木でも負けたりして、全勝しているわけでもないので。それが自分のダメなところというか、まだまだ改善しないといけないところでもあるし、誰が来ても勝てるチャンピオンになることが目標ですね」
──また『KNOCK OUT』もまたいろいろと状況が変わってきていますよね。その中で意識するところはどんな部分ですか?
「いや、自分は周りがどう変わろうと、自分自身が負けずに勝ち続けていれば自然と結果も出るし、強いヤツと戦っていけるだろうと思うので、周りのことは意識してないです」
──「強いヤツ」という点では、ここで勝てば最初に言われていた世界の強豪、また国内他団体の強豪とも戦いやすくなると思います。
「それはありますね。日本、世界問わず、一番強いと思われているヤツと戦って勝ちたいんで。それも、今回の試合も含めて勝ち進んでいけば、自然と実現するようになると思いますし。ただ勝つってだけですね。タイトルどうこうというより、自分は勝ち続ければいいと思ってるので。今回はたまたまタイトルマッチですけど、どんな試合だろうが負けてたら意味ないですからね」
──今回は最終的にどう勝ちたいですか?
「普通に、倒して勝ちます。それだけです」
──では最後に、今回の試合で一番注目してほしいポイントはどこでしょう?
「倒し方ですね。武器は何でもあるので。蹴りでもパンチでもどっちでも倒せるので、その時倒したくなった技で倒します」