2023年9月2日(土)に行われた記者会見で、ドーピング検査の結果、陽性であったことが発表された木村“フィリップ”ミノル(Battle-Box)。
その会見にて木村は「減量のときに代謝を上げるために、2つの試合(2022年12月の『巌流島』での矢地祐介戦、2023年3月の『KNOCK OUT』でのクンタップ・チャロンチャイ戦)は摂取していました。矢地選手、クンタップ選手にも申し訳ないと思います。僕自身反省しています」と、インターネットで入手した禁止薬物を摂取していたことを告白。
これを受け、会見場に訪れていた『巌流島』の谷川貞治プロデューサーは矢地戦について「ノーコンテストにする方向性で。今回は自白しているからノーコンテストにしないといけない」と、早急に関係者と話して試合結果をノーコンテストにする方向性だとコメントした(巌流島でも尿検査はしていたが「RIZINほどの精密なものではなく、陽性とはでなかった」という)。
【写真】KNOCK OUTの代々木大会でクンタップを32秒でKOしていた木村 さらに3日、『KNOCK OUT』の宮田充プロデューサーも「昨日のRIZINさん記者会見を受けて、KNOCK OUTの3月5日・代々木大会のクンタップ・チャロンチャイvs木村“フィリップ”ミノル戦について、運営で協議しています。近日のうちにKNOCK OUTとしての見解を公式発表します」と自身のSNSにて発表。
木村は3月5日に東京・国立代々木競技場第二体育館で開催された『KNOCK OUT 2023 SUPER BOUT “BLAZE”』でKNOCK OUTに初参戦。前日計量にて体重超過し、①第1R、木村は減点2から試合開始②クンタップは8オンス、木村は10オンス着用のグローブハンデとなる(本来は双方とも8オンス)③木村はファイトマネーから20%減額で試合は実施されたが、試合は1Rわずか32秒、木村が左フックでのKOで勝利していた。
記者会見で木村はクンタップ戦について「基本的に代謝を上げることが元で、筋肉量を上げたり運動量を上げたり、その半面運動量が上がるぶん筋トレにその時間を使えば筋肉の増強にもなるしっていう。飲んだだけで強くなるって薬ではないんですけれど、代謝が上がっていつもよりたくさんトレーニングが出来るっていう効果があります。クンタップ選手の時は僕の戦略的な部分でパワープレイ、パワー勝負をしようと思っていたのでそれを筋力トレーニングとバルクアップのトレーニングに使って減量が間に合わなかったという状態です」と、計量オーバーしたのはそのためだったとも告白している。