2023年9月2日(土)15時より、RIZINが会見。「『RIZIN.43』に出場した木村“フィリップ”ミノルのドーピング検査結果に関する報告」を行い、木村が「陽性」だったことを榊原信行CEOが発表した。
会見場には『巌流島』の谷川貞治プロデューサーも来場しており、木村の「減量のときに代謝を上げるために、2つの試合(2022年12月の『巌流島』での矢地祐介戦、2023年3月の『KNOCK OUT』でのクンタップ・チャロンチャイ戦)は接種していました。矢地選手、クンタップ選手にも申し訳ないと思います。僕自身反省しています」との発言についてコメントした。
谷川プロデューサーは矢地戦について「ノーコンテストにする方向性で。今回は自白しているからノーコンテストにしないといけない」とし、「ドーピング検査はしていた」と明言。
「検査はしていました。巌流島でやっているのは旧K-1と一緒の検査で全員が尿検査をやっています。また、契約書には(ドーピングに関しての記述が)ありペナルティが書いてあります」と、旧K-1時代と同じ民間の検査機構を利用していたという。
「その検査では増強剤よりも興奮剤の方が出ます。筋肉増強剤は難しい。昔と同じ検査では出てこない場合がある。今までやってきた検査が甘いんですよ」と今まで通りにはいかないとし、「RIZINに揃えないと。どこかで統一しないとね」と今回のRIZINと同じ検査をしていくべきと話す。
「(1人約10万円の)検査のお金を払えるのはRIZINくらいじゃないか」と経費の問題があるとしながらも「でも、やっていかないといけないね。全体の問題だと思いますよ」と格闘技界全体で考えて対応していかなくてはいけないと語った。