ムン・ジェフンを応援して愛してくださってありがとう
「(試合を終えて引退を表明して)爽やかです。気持ちよく旅立つことができそうです。いまはやるべきことが多すぎたので、選手をよく育てたいという欲もあるし、ジムもうまく運営したいという気持ちもある。私は今、子供が大きくなっているのですが、その子供のために、また一生懸命お父さんのようなことをしてあげたかったので。これ以上欲張らないで、MMAはもうやるだけやったから降りようと。ジムを運営しながら、結婚して子供を育てながら先生をするのが本当に大変だったんです、ただただ選手だけに集中しても上がれるかどうかなのに。
あまりにもこれも疎かにして、あれも疎かにしてとなって。そんなことでもう選手を引退しなきゃいけないけど、何か物足りなさがあったんです。選手であることに対してもう少し憧れがあって、欲を出して、あと1年だけ、もっと1年だけとしていたのが今年度まで来ることになってしまって。今回、大きなトーナメントをやりながら優勝賞金もあるし、前回、チャンピオンになったので、今回のトーナメントに参加するのが契約の条件だったんです。ある意味チャンスかもしれないと考えて、1年頑張って走ってみようと思ってしたけど、初戦(原口央戦)でちょっと無気力に負けて、全てを捨てたんです、実は。選手としての気持ちをたくさん下ろしていました。
選手としてそれでも後悔はないです。光栄ですし、実はチャンピオンになったのもすごくそれなりに光栄で、今回、引退試合をこうして組んでくれたのもとても光栄で、選手たちがみんなにあんなに喜んでもらえて、私のことを見てくれて、私という選手を覚えていてくれて本当にありがとうございます。
地方ではチャンピオンを一回か二回やったけど、それよりも韓国で大きな団体でチャンピオンになりたいと思っていて、本当に痛い体を引っ張って頑張って走って、それを成し遂げることができて、とても良かったんです。
今後は、ジム運営、子供の指導、選手育成 、他にもいろんなことをやろうと思っています。私もそれができる年齢になったので、社会的なこともやって、また私ができることをちょっと見つけて、選手はもう終わったけど、終わりじゃない、新しい始まりのために、MMA選手をやめることになったんです。乗り越えなきゃいけない。私の一番の願いです。私は私がやりたいことをして、大きくなって息子に押し付けたい気持ちはありません。ただ息子がやりたいことをしてほしい。基本的にこの競技というのは正直、男性には本当にいいと思うんですよ。どこかの社会に出た時とか、学生でも運動が得意なら友達も出来るし、そんな利点があるので、息子にも運動を少ししながら大きくなってほしいです。
選手として最後のインタビューだと思うんですけど、また人のことは分からないから、また急に炎の気持ちが燃え上がって、また急に誰かが僕を呼び出すと、また怒って出てくるかもしれないと思うから、だからこそ、今の言葉で考えると、本当に最後です、最後のインタビューだし、ムン・ジェフンを応援してくださって、愛してくださってありがとうございました。これからは選手ではなく、指導者として顔を見てもらえるようにします。ありがとうございました」
なお、試合後、キム・スーチョルは、「ちょっと涙が出ました。ムン・ジェフンという選手を尊敬しています。班長として尊敬し、選手として、人間として尊敬しているから、あのように引退式ができる。とてもいいことです」と、ジェフンの功績を称えている。