MMA
インタビュー

【UFC】コントロールタイム12分32秒! MMAレスリングで韓国AFC王者を完封した原口伸「俺、これしかやりにきてねーから!」=『ROAD TO UFC 2』

2023/08/28 13:08
 2023年8月27日(日)『ROAD TO UFC(RTU)シーズン2 準決勝』(シンガポール・インドアスタジアム)が開催(U-NEXT配信/UFC Fight Pass)され、ライト級の原口伸(BRAVE GYM)とフライ級の鶴屋怜が決勝に進出した。2023年年末にアジアで行われるという「RTU」決勝で優勝すれば、UFCとの契約を獲得する。  その準決勝でGRACHAN王者の原口は、試合前日に対戦相手の大幅体重超過により、非トーナメント戦に出場予定だったAFC王者パク・ジェヒョン(韓国・6勝1敗・2KO/TKO 2SUB)と急遽、対戦。体格差、リーチでも10cm差があるジェヒョンを相手に、15分にわたるMMAレスリングを挑み、見事、判定3-0(30-27, 29-28×2)で勝利した。そのコントロールタイムは、実に「12分32秒」。  フルラウンドで相手にレスリングでアタックし続け、コントロール&パウンドをやり抜いた原口は、試合後のU-NEXTのインタビューで、「ライト級で海外勢と戦うのは厳しい」という周囲の声に対して、「これが俺なんで。絶対負けません」と言い切り、「“This Tournament is MINE!!!!”(このトーナメントは、僕のものです!)」と、前回の1回戦では、マイクを渡せてもらえなかった、最後の言葉を高らかに宣言した。 [nextpage] これが自分のファイトスタイルだって、胸を張って言える ──15分間の熱戦でした。率直な感想を。 「急遽対戦相手が変わったことのやりにくさはあったのですが、自分のやることを貫き通せて。でもやっぱ次の反省点も見つかって。今感じているのは、ライト級で最初参戦決定したときに“厳しい”“日本人じゃ無理だ”という周りの声をいただいて。でも、ちゃんとやることをやれば、自分を信じて、小さいのを言い訳にせず、やることをやってれば絶対に勝ち上がれるということを証明できたと思います」 ──当初の対戦相手の大幅体重超過で、急遽対戦することになったAFC王者パク・ジェヒョン選手は長身で構えも異なりました。時間がない中で、どれくらい情報を入れ、対策しましたか。 「打撃でくるんだろうな……みたいな。ボヤっとしか入れてなくて。それだけです」 ──実際に対峙してみていかがでしたか。 「立つ力がすごい強くて、他の人だったらちょっと倒されて休む人とか多いんですけど、間髪入れずに頭を手で遠のけてきて、立とうとしてきて、やっぱりそこは普通に、何でもそつなくできるんだなと思いました」 ──打撃で来ると想定していた選手のグラウンドでのディフェンス力の高さを通じて、やはりこういう「RTU」のような場に来る選手のMMAとしての総合的なレベルが高いと感じましたか。 「そうですね、やっぱりチャンピオンと言われているだけのことはあるなと思いました」 ──あの大きなジェヒョン選手を3R通してコントロールしました。判定で勝利が掲げられた時のブーイングを聴きながら、どんなことを考えましたか 「“別にいいだろう”って思って。“俺、これしかやりにきてねーから!”ぐらいの気持ちでした」 ──決勝で対戦するロン・チュー選手の準決勝が先に行われましたが、試合はご覧になりましたか? 「はい、座って見ていました。打撃がほんとうに強くて、多分寝かしても動いたりとか強いんだろうな、というのは想像ですけど、そんな感じです」 ──ロン・チュー戦に向けてどういう強化をしていきますか。 「今回は対戦相手が変わって、“負けられない”という気持ちがすごく強くて、それが出てしまった試合だったと思うのですけど、次のロン・チュー選手も、実績もあって強いってみんなが認めてる選手なので、思いっきりぶつかりに行けるので、今回の試合よりも、いいパフォーマンスが絶対発揮できると思います。勝ちにもこだわりつつ、バランスをうまく取ろうかな、という感じです」 ──年末に行われるという決勝への意気込みを。 「今回ちょっと地味な試合になってはしまったんですけど、もう、本当に胸を張って、これが自分のファイトスタイルだっていうのは胸を張って言えるので、次回もレスリングを曲げずに、もっとアグレッシブに行ければと思います! 今日はありがとうございました」 ──U-NEXT等で視聴していたファンにもメッセージをお願いします。 「日本で応援してくださった皆さん、ありがとうございます! ちょっと眠くなるような試合だったかもしれないですけど、これが俺なんで。絶対負けません。また同じことをやります。“This Tournament is MINE!!!!”(このトーナメントは、僕のものです!)」
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