Krush.1522023年8月27日(日)東京・後楽園ホール
▼メインイベント(第9試合)日本vs.韓国・3対3・大将戦 Krushバンタム級 3分3R延長1R〇壬生狼一輝(力道場静岡)KO 1R 2分58秒 ※左ボディブロー×パク・ヒョンウ(韓国/Gimje X-gym)
壬生狼は幼稚園から日本拳法を学び、のちにキックボクシングに転向。九州のキックボクシングイベント「大和」のバンタム級王座も獲得した。2020年8月にKrush-EXで勝利を収めると、同年11月のK-1福岡大会で元Krushバンタム級王者・晃貴を撃破。2021年3月には吉岡ビギンをも破り第7代Krushバンタム級王座を獲得した。しかし、5月の「K-1バンタム級日本最強決定トーナメント」では決勝へ進出するも黒田斗真にKO負けで初黒星。2022年12月の「K-1 WORLD GP初代バンタム級王座決定トーナメント」でも準決勝で黒田に敗れた。2023年6月に白幡裕星を判定に破り再起。戦績は15勝(2KO)4敗。
ヒョンウはKrush初参戦の19歳。MAX FCスーパーバンタム級1位で戦績は8勝(3KO)8敗。
1R、右ローを2度蹴った壬生狼がパンチでラッシュを仕掛けたところで、壬生狼が右頭部から出血してドクターチェックに。再開後も壬生狼が強烈な右ローを蹴り、ヒョンウも負けじと右ローを蹴り返す。壬生狼がパンチのコンビネーションで攻めていくが再び大流血でドクターチェック。
再開後、ヒョンウがパンチで詰めて来ると壬生狼は左フックで反撃。これにヒョンウが下がり、壬生狼は一気に前へ出て左ボディの連打でダウンを奪う。残り時間は10秒、出血はひどくなるばかりで倒し切りたいところ。壬生狼はラッシュを仕掛け、左ボディ連打とヒザ蹴りで2度目のダウンを奪う、ここでレフェリーがストップをかける。
劇的なKOに場内は大きく沸いた。対抗戦を全勝で締めくくった壬生狼は「ワシはやったぞ。久しぶりのKrush、そして初めてのK-1グループでのKO。最高じゃのう。いろいろ強いヤツとやってワシは必ず王者になる。みんな、よろしくお願いします。じゃあ最後に、やる気、元気、かずきーっ!」と勝ち誇った。 試合後のコメントでは「7針縫った。どうだ見たか、これが倒せる壬生狼じゃ。もう塩試合の壬生狼とは言わせんぞ。めちゃくちゃ気持ちが強くていい選手だった。(流血は)バッティングじゃ。始まって数秒。頭が当たったのが分かった。メインでしかもワシの前の試合はめちゃくちゃ盛り上がったので、ここで無効試合だったらワシは死ぬぞと。倒すしかないと思って倒しに行った。レフェリーはこれ大丈夫ですか?と言っておったが、ドクターは『全然大丈夫、何の問題もない』と」と話し、「ローで最初攻めようと思ったがローがあまり効かんなと思って。ボディで行くしかないと思って。最高じゃのう。ブラックパンサー・黒田、お前を狙いに行くぞ」とK-1バンタム級王者・黒田斗真に狙いを定めた。
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▼セミファイナル(第8試合)日本vs.韓国・3対3・中堅戦 Krushスーパー・フェザー級 3分3R延長1R〇松山勇汰(TEAM TOP ZEROS/LARA TOKYO)KO 1R 1分34秒 ※飛びヒザ蹴り×チャン・ウヒョク(韓国/Seongnam Seolbong/KTK)
松山はK-1甲子園2020 -60kg王者で、2020年12月のプロデビューからK-1で2連続KO勝利したが、2021年12月の寺田匠とのホープ対決ではダウン応酬の末にKO負け。初黒星を喫したが、その後は目黒翔大に判定勝ち、SOULにKO勝ち、前回2023年5月は岡嶋形徒に初回KO勝ちと連勝中。戦績は5勝(4KO)1敗のサウスポー。
ウヒョクもKrush初参戦の22歳。KTKスーパー・フェザー級王者の肩書きを持ち、戦績は12勝(4KO)5敗。
サウスポーの松山は右カーフと左前蹴りを多用し、左ボディと左ヒザも蹴る。三日月気味の左前蹴りが何度も刺さり、右カーフも鋭く決まる。そして左三日月からの飛びヒザ蹴りが見事に決まり、松山が圧倒のKO勝ちを飾った。
松山はマイクを持つと「韓国の王者だったので自分ではKrusのタイトル戦につながる試合と思っていました。9月のタイトルマッチが決まっているので次でないのはわかりますが、準備できているのでお願いします」と、次のタイトルマッチでは挑戦者に選んで欲しいとアピールした。
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▼第7試合 日本vs.韓国・3対3・先鋒戦 -63kg契約 3分3R延長1R〇TETSU(月心会チーム侍)判定3-0 ※28-26×3×チャン・ドクジュン(韓国/チームサイコピットブルス)
TETSUは2018年8月からK-1 JAPAN GROUPに参戦すると、佐野天馬、伊澤波人を破って頭角を現し、3連勝でKrushフェザー級王者・江川優生に挑戦したがKO負け。2019年7月のKrushからスーパー・フェザー級に階級を上げた。スピードを活かしたパンチ&キックが持ち味。ARROWS GYMに移籍して野田哲司の本名で出場していたが、2023年6月からライト級に階級を上げると共に元々所属していた月心会に所属を戻し、リングネームも元々のTETSUに戻すと三宅祐弥にKO勝ちして再起。戦績は11勝(3KO)6敗。
ドクジュンはKOREA BEAST GPスーパーライト級王者とK-COMBATスーパーライト級王者の二冠王で、Krush初参戦の28歳。戦績は13勝(8KO)8敗。
1R、開始からすぐ、ドクジュンのローがローブローとなって中断。再開後、ドクジュンは左右フックを放って突進。この突進の勢いにTETSUは追い回される形に。打ち返すTETSUだが勢いに押され、ローを蹴って倒れ込んだような形になったところにパンチをもらったためダウンをとられる。その後もドクジュンの突進と連打は続き、ドクジュンのラウンドに。
2R開始直後、TETSUの奇襲飛びヒザ蹴りが決まってダウンを奪い返す。その後も飛びヒザを顔面とボディ、顔面前蹴りとTETSUらしい攻撃を続け、左ボディ、前蹴り、三日月蹴りとボディへの攻めでドクジュンの突進が弱まる。
3R、再び突進しての左右フック連打でTETSUをコーナーへ追い込むドクジュン。しかし、出会い頭の前蹴りがカウンターで決まり、TETSUがダウンを追加する。その後もドクジュンの猛攻に耐える形となったが、2度のダウンを奪ったTETSUの判定勝ちとなった。
TETSUは「もっと強い相手をどんどん喰っていくので、よろしくお願いします」と語った。
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▼第6試合 Krushスーパー・ライト級 3分3R延長1R×近藤魁成(TEAM3K/K-1甲子園2017・2018 -65kg王者)KO 1R 2分11秒 ※右カーフキック〇FUMIYA(E x F)
近藤は幼少期より空手を学び、難病を克服して2017年に高校1年生でK-1甲子園を制覇。2018年3月にプロデビューを飾り、2018年K-1甲子園を連覇。2019年5月、木村“フィリップ”ミノルのKrushウェルター級王座に挑戦し、KO負けで初黒星を付けられたが、ヒザ蹴りでダウンを先制してあわやの場面を作り出した。2020年8月には「第7代Krushウェルター級王座決定トーナメント」に出場するも決勝でアクシデントによりTKO負けを喫し、またも王座に手が届かなかった。2022年8月、スーパー・ライト級に転向するが鈴木勇人にKO負け。2023年3月にヴィトー・トファネリに勝利して再起を果たした。戦績は8勝(5KO)4敗1分。
FUMIYAは水泳でジュニアオリンピックに出場し、陸上でも関東大会出場を果たしたフィジカルエリート。2021年8月29日の『Bigbang』で第7代Krushウェルター級王者・山際和希との再戦を初回KOで返り討ちにしたが、9月の「K-1 WORLD GP第2代ウェルター級王座決定トーナメント」では1回戦で野杁正明にKO負け。2022年1月のBigbangでも小川健晴にKO負けを喫したが、7月の佑悟戦でKOで再起。2023年4月の佑悟とのリマッチではバックハンドブローでKOも、有効箇所ではない部分が当たっていたため反則負けとなった。戦績は10勝(10KO)12敗。
1R、FUMIYAは右カーフを狙い撃ち。近藤は前蹴りを多用する。しばらくその攻防が続き、FUMIYAが右カーフを蹴ると足を上げた近藤だったが、そのままダウン。カウント9でギリギリ立ったが、そこで10が入ってカウントアウトとなった。
秒殺KOで近藤越えを果たしたFUMIYAは「数日前にひいおじいちゃんが亡くなっちゃって。正直、凄く仲が良かったので辛いものがあったんですけれど、まだ火葬してないので見てますか? 近藤選手凄く強い選手ですが、もっと強い選手オファーお願いします」とアピールした。
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▼第5試合 Krushフェザー級 3分3R延長1R〇竹内将生(エイワスポーツジム/第3代Bigbangフェザー級王者)判定3-0 ※28-29×2、28-30×健介(Jay's Box)
竹内は2011年K-1甲子園東日本準優勝で、プロではBOMフェザー級王座、第3代Bigbang同級王座、第4代MA日本キックボクシング連盟スーパー・バンタム級王座、J-NETWORKバンタム級王座、WPMF日本同級王座と5本のベルトを獲得してきたムエタイスタイルのファイター。2022年4月にKrush初参戦も森坂陸に判定2-0で惜敗、7月に久保一馬から勝利を収めた。2023年3月にはMOMOTAROに延長戦の末に判定負け。戦績は25勝(6KO)17敗2分。
健介は2022年4月からKrushに参戦し、3連続KO勝ちを収めた。K-1グループでは4戦全勝のサウスポー。戦績は7勝(5KO)1敗。
1R、健介は左インロー、左ミドルを蹴り分けて距離をとった戦い。竹内は右ミドルを蹴る。両者とも距離がまだ合わないのかパンチの空振りが目立つラウンドに。
2R、竹内は右ミドルを蹴って右ストレートにつなぐ。健介は蹴りを多用するが、右オーバーハンドを振って来る。竹内はロープを背負って健介が右ストレートで入ってきたところに左フックを合わせてダウンを奪うがこれはノーカウント。健介は反撃に出てパンチで攻める。
3Rが始まったところで2RのVTR検証となり、竹内の左フックがダウンであったことが確認された。再開後、逆転しようと左ストレートを狙って前へ出続ける健介の気迫に押されたか、竹内はあまり手が出ず後退。健介はその竹内を捉えきることが出来ず、竹内の判定勝ちとなった。
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▼第4試合 Krushライト級 3分3R延長1R〇昇也(士魂村上塾/第4代Bigbangスーパー・ライト級王者)延長R 判定2-1 ※10-9×2、9-10×古宮 晴(昇龍會/K-1甲子園2021 -65kg王者)※本戦の判定は29-30、30-29、29-29。
昇也は2019年12月のBigbangで行われた王座決定戦を制して第4代Bigbangスーパーライト級王者となった。2021年4月にKrush初参戦を果たし、迅也に先制のダウンを奪われるも逆転KO勝ち。その後は3連敗で王座も失ったが、2022年7月に三宅祐弥に初回KO勝ちすると10月には瓦田脩二を延長戦の末に判定勝ちでリベンジ成功。2023年2月には児玉兼慎に判定で敗れた。サウスポーから多彩な蹴り技を繰り出し、左フックを強打するタイプ。戦績は18勝(8KO)10敗2分。
古宮は聴覚障害のハンディを持ちながらもABEMAの『格闘代理戦争』で史上初の3人抜きに成功するなど大活躍。2020年4月にプロデビューし、2021年8月にはK-1甲子園 -65kgで優勝を飾った。プロでは2戦目で初黒星を喫するも、その後は5連勝と波に乗っている。前戦では第6代Krushライト級王者・瓦田脩二に殊勲の勝利を収めた。戦績は6勝1敗。
1R、古宮は蹴りも含めて上中下と攻撃を振り分け、1打で終わらず3~4連打と攻撃を続けていく。さらに打ったらサイドへ回ってまた攻撃と昇也を翻弄。
2R,古宮はワンツーも顔面・ボディと打ち分け、左右のボディ。隙あらばハイキックと縦横無尽な攻撃。しかし昇也はこれに耐え、右インローを蹴りと古宮が転倒繰り返し、動きが止まるように。
3R、昇也は距離をグッと縮めて顔面とボディをパンチで攻めていく。古宮も打ち合うが、昇也に押される形に。それでも顔面前蹴りをヒットさせ、右ストレートも当てるがタフな昇也はもらっても前へ出てパンチを出し続ける。/リッピングアウェーも駆使して接近戦で打ち合い、本戦の判定はドローに。
延長Rも距離を詰めての打ち合いに持ち込む昇也。顔面にパンチをもらっても下がらず左右フックを打つ。古宮の攻撃は当たっているが、昇也はビクともせず打ち返し、右インローで転倒させた。
判定は2-1と割れたが、昇也が執念で勝利をもぎ取った。
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▼第3試合 Krushスーパー・ウェルター級 3分3R延長1R×山崎陽一(KIKUCHI GYM/第3代Bigbangスーパー・ウェルター級王者)KO 3R 2分24秒 ※右飛びヒザ蹴り〇小田尋久(TEAM3K)
山崎は大学時代にJリーグのセレクションを受けたこともあるサッカーエリートだったが、格闘技の道へ転向。K-1 JAPAN GROUPには2010年10月から参戦し、佐藤嘉洋、中島弘貴、松倉信太郎らと対戦。強靭なフィジカルとパワーが持ち味のベテラン。2015年7月のK-1初代スーパー・ウェルター級トーナメントでは1回戦でマラット・グレゴリアンに敗れた。2017年9月にはBigbangスーパー・ウェルター級王座を獲得。2018年9月の試合を最後にリングから離れたが、2022年3月に復帰。夜叉猿に敗れるも、10月にはアラン・ソアレスにKO勝ちして復活。2023年3月、森田奈男樹に判定負けで戦績を25勝(14KO)18敗4分とした。
小田は新極真会出身の空手家で、2021年11月に『DEEP☆KICK』でプロデビュー。2022年4月に『Stand up』で勝利すると、2023年2月の『Krush』に初参戦して夜叉猿に勝利した。戦績は4勝(2KO)無敗。
1R、小田はハイ、ミドル、ローと蹴り技を多用し、山﨑のローに後ろ廻し蹴りを合わせる大技。山﨑は右ボディストレート、左右ローとじっくりと攻めていく。
2Rも蹴りを多用する小田に山﨑は距離を潰してのショートアッパー、左右ボディ、ヒザ。離れると小田が右ローを連打、左インローを蹴る。さらに小田は後ろ蹴りで顔面を狙っていく。
3R、左ミドル、左ヒザ、左ボディと畳み込む小田に山﨑は距離を詰めてショートのフックとアッパー。小田もショートの距離で打ち合うが、ここは山﨑が有利。ならばと小田が胴廻し回転蹴りを放つと、これで山﨑は額をカットして流血。ドクターチェック後、ショートの距離でアッパーとフックを繰り出す山﨑に小田もその距離でボディやフックを打つ。そして、隙間が出来たところで小田がいかにも空手出身らしい近距離での飛びヒザ蹴り。これが見事決まり、小田の一撃KO勝ちとなった。
小田はマイクを持つと「めちゃめちゃベテラン相手にどう戦うか練習をめちゃめちゃやってきて、その結果で勝てたと思います。僕はKrushのベルトを狙っているのでどんどん上を目指していきます」とマイクアピールした。
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▼第2試合 Krushフェザー級 3分3R延長R×久保一馬(FIGHT CLUB 428)判定0-3 ※26-30×2、27-30〇勝輝(K-1ジム・ウルフ TEAM ASTER)
久保は第19回K-1アマチュアチャレンジAクラス -60kg優勝を経て、2018年3月にKrushでプロデビュー。前戦は2023年1月に小松貴哉から判定勝ち。戦績は5勝(1KO)7敗。
勝輝は2018年12月からK-1グループに参戦し、前戦となる2022年8月の5戦目でK-1グループ初勝利。戦績は7勝(3KO)6敗5分。
1R、右カーフの蹴り合いから始まり、勝輝は左ミドルを面白いように何度もヒットさせ、フック&アッパーのコンビネーションを回転させて右フックでダウンを奪う。パンチ一辺倒にならず、ミドルやハイ、ロー、ヒザ蹴りをしっかり混ぜて攻撃を散らしていくテクニシャンぶりを見せる勝輝。
2R、久保は打たれながらも前に出てパンチを繰り出し、ローを蹴る。コンビネーションを見せて左ミドルを強打する勝輝だが、打っても蹴っても下がらない久保に手を焼いている様子。それでもクリーンヒットは勝輝の方が優る。
3R、勝輝の右ストレート、左フック、アッパーが次々と決まるが、久保は下がらず手を出し続けるタフぶり。何度も右クロスや左フックがヒット。さらにハイキックやミドルも蹴る勝輝。久保は鼻血を出してそれでも手を出し続けて最後まで戦ったが、判定3-0で勝輝の勝利となった。
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▼第1試合 Krushスーパー・ライト級 3分3R延長1R〇齋藤紘也(WSRフェアテックス三ノ輪)KO 1R 2分42秒 ※3ノックダウン×坂本優輝(ARROWS GYM)
齋藤は2020年9月からK-1グループに参戦し、3連勝(2KO)したが2022年6月に塚本拓真に判定で敗れた。戦績は5勝(3KO)1敗。
坂本は第10回K-1アマチュア全日本大会チャレンジAクラス -70kg優勝、第34回K-1アマチュアチャレンジAクラス -70㎏優勝の実績を持ち、2022年1月にプロデビューすると3勝(3KO)のパーフェクトレコードを更新中。
1R、坂本は左右ローを蹴っていき、齋藤にロープを背負わせる。しかし、齋藤の右がクリーンヒットしてグラつくと捨て身の打ち合いに行き、ここで斎藤が左フックでダウンを奪う。
さらにガムシャラに打ち合いに行った坂本だが右フックでダウンを追加される。それでも坂本は打ち合いに行って斎藤をコーナーに詰め、左右フックで当てて逆転KOに場内の歓声もひときわ高まったが、ここで斎藤の右フックがさく裂。坂本が3度目のダウンを喫し、齋藤の初回KO勝ちとなった。
斎藤はマイクを持つと「次、名前のある選手とやらせてください」とアピールした。
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▼プレリミナリーファイト第3試合 Krushライト級 3分3R△龍之介(K-1 GYM HIKARIMACHI TEAM BEAST)ドロー 判定1-0 ※30-29、29-29、30-30△吉川 諒(VAINQUEUR GYM)
龍之介はRKSフェザー級王座を獲得した17歳で、戦績は4勝(2KO)2敗。対する吉川は身長180cmのサウスポーで戦績は1勝(1KO)1敗1分。
1R、サウスポーの吉川は長いリーチから左ストレートを伸ばしていく。両者とも蹴りを使って距離をとる。吉川のジャブをかわした龍之介が右ストレートをすかさずリターンしてダウンを奪った。
2R、前に出る吉川は左ボディを狙い撃ち。龍之介は下がって距離をとりながら左右ロー、右フック。両者とも距離が遠目で手数が少ないラウンドに。
3R、前に出て攻めの姿勢を見せる吉川だが、下がりながら距離をとって打ち終わりを捉えるのは龍之介。吉川の左をもらってもすぐに右を当て返す。両者決め手なく、判定はドローとなった。
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▼プレリミナリーファイト第2試合 Krushスーパー・フェザー級 3分3R×聖也(WSRフェアテックス西川口)KO 1R 1分54秒 ※左フック〇下村泰平(K-1ジム総本部チームペガサス)
聖也は2勝8敗、下村は第11回K-1アマチュア全日本大会チャレンジAクラス -65kg優勝、第39回K-1アマチュアチャレンジAクラス -70kg優勝の成績を持ちプロ戦績は2勝3敗。
1R、下村が右クロスをヒットさせて聖也をグラつかせ、コーナーへ追い込んでのラッシュ。ここで聖也が打たせてから打ち返す右ストレートでダウンを奪う。その後も打たせてから打つ右ストレートがヒットし、2度目の団を追加。
追い詰められた下村だが、ボディ連打からの左フックで聖也がダウン。そのまま立つことが出来ず、下村が大逆転KO勝ちとなった。
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▼プレリミナリーファイト第1試合 Krush女子アトム級 2分3R△Kiho(TeamK.O.Garage)ドロー 判定1-1 ※30-29、29-30、29-29△末松 晄(Weed GYM)
Kihoはアマチュアで20戦以上を経験。2020年12月の『KROSS×OVER』でプロ初のKO勝ちを飾ると、2021年2月からKrushに参戦しているが5敗3分で白星をあげられていない。前回は2023年4月に紗依茄との再戦に判定で敗れた。Krush初勝利を目指す。戦績は3勝(1KO)6敗3分。
末松は福岡出身の17歳で、2023年4月にプロ2戦目でKrush初参戦。9戦のキャリアを持つ谷田美穂と対戦し、かなりスピードのあるパンチ&キックで谷田を翻弄。しっかりサイドに動いて相手の突進をかわし、2Rには右ストレートの連打でダウンを奪って勝利。機動力とスピードを見せつけ、関係者から高く評価された。戦績は2勝(1KO)。
1R、ジャブがよく伸びるKihoが何度も末松を仰け反らせ、右ストレートもヒットさせる。末松は右ストレートからの左フックを多用するが蹴りの空振りが続く。
2R、良く動くKihoを捉えられない末松は前蹴りで大きく後退させられるが、圧をかけ続けて左ボディをヒットさせていく。これにKihoの足が止まり始め、打ち合いでも末松がヒットを奪う。
3R、Kihoが前蹴りで転倒させ、飛び込んでの右ストレートをヒットさせる。末松は前に出てのワンツーから蹴りに繋げ、左ボディも。最後はKihoが打ち合いに応じて足を止めての打ち合いとなり、試合終了。
判定は痛み分けのドローとなった。