3人で優勝したらお祝いで──
【写真】2022年の「IBJJFアジア柔術選手権」マスター4青帯ライト級で優勝した福島。(C)新明佑介/JIU-JITSU NAVI
また、既報通り、ガリットチュウ福島は、アジアを制して、2度目のワールドマスターに乗り込む。
2月には「右変形性関節症・右足関節内遊離体」により、初めての手術も行ったが、「順調に回復して踏ん張れるようになり、パス(ガード)するスピードが増し、三角絞め、腕十字と、足を使う技のレパートリーが増えました。あと減量の感覚が掴めてきたので、最高の状態で大会に望めると思います」と、自信をのぞかせる。
8月31日の開幕に向け、「去年は1回戦、2回戦、3回戦とギリギリで勝ち進み、準決勝で有利なポジションだったのに体力と精神の限界で負けてしまいました。今年は体力をつけ、精神力を鍛え抜き、前哨戦のアジア大会も優勝して、決勝は一本勝ちができました。この調子でワールドマスターも、オール一本勝ちをして怪物感を出しまくり優勝します」と、“オール一本勝ち”での優勝を宣言する。
その理由は「そうしないと今回はニュースにもならないと思うので!(笑)」と、芸能界から参戦するライバルたちへの対抗心も。
「まさかの国民的スター2人が、揃ってワールドマスターにエントリーは、日本柔術界にとって最大の追い風だと思っていますし、芸能界にも衝撃が走ったと思います。私の存在が消えて無くなりましたが(苦笑)、ものすごく忙しい中、柔術の練習を週6やられていたのは尊敬でしかないです。大切な仕事が控えている中、怪我のリスクもあるし、柔術界・芸能界のえげつない注目の中、試合に出る勇気は本当に凄いですし、カッコイイです。激烈応援させていただきます。私は芸人の端くれですが、3人で優勝したらお祝いでラスベガスのストリップに行きたいですね」と、ベガスの大通りのことを指したのか、大人のショーのことかは明言せずに、3人で祝杯を挙げたいとした。
DJ デメトリアス・ジョンソンもエントリー!
福島を指導する早川代表は、「福島さんは、2年前よりトライフォース池袋で柔術修行を開始されました。入門当初からワールドマスターでチャンピオンになることを目標としていた事もあり、芸人とは思えないくらい、お笑い要素一切なしで真面目に練習に取り組まれています。これはただの話題作りの為にやっているんではないなとすぐに分かりました。そんな柔術に対する真面目な姿勢や心構えは、多くの会員さんから支持されみんなに応援されていますね」と、当初からワールドマスター優勝を目指していたと明かす。
その勝算については、「7月のアジア柔術選手権での優勝も何ら驚くべき結果ではなかったです。残り3週間となったワールドマスターへの鬼気迫る追い込み練習を見ても、必ず優勝してくれると確信しています」と、太鼓判を押す。
果たして、岡田准一、玉木宏、福島善成の3選手は、ワールドマスターでどんな試合を見せるか。
同大会には、元UFC世界フライ級王者で、現ONE世界同級王者のデメトリアス・ジョンソン(米国)も「マスター2茶帯フェザー級」にエントリーしたことが確認されており、ほか選手の試合にも注目だ。大会の模様は、グラップリング専門サイト「FLO GRAPPLING」にて生中継が予定されている(取材協力:JIU-JITSU NAVI)。