2026年4月18日(日本時間19日)カナダ・マニトバ州ウィニペグのカナダ・ライフ・センターにて、『UFC Fight Night: Burns vs. Malott』(U-NEXT/UFC Fight Pass配信)が開催された。メインのウェルター級戦では、地元カナダのマイク・マロットが、UFCレジェンドのギルバート・“ドゥリーニョ”バーンズ(ブラジル)を3R アッパーを効かせて右フックからパウンドアウト。UFC4連勝を飾った。試合後、ドゥリーニョはオープンフィンガーグローブをマットに置いて引退の挨拶を行った。
▼ウェルター級 5分5R〇マイク・マロット(カナダ)14勝2敗1分(UFC7勝1敗)※UFC4連勝[3R 2分08秒 TKO] ※右フック×ギルバート・バーンズ(ブラジル)22勝10敗(UFC15勝10敗)
ウェルター級5分5R。11位のバーンズに、UFC3連勝中のマロットが挑む。
39歳になるバーンズは、ライト級から2019年にウェルター級転向。21年2月に王者カマル・ウスマに挑戦し、3RKO負け。トンプソンに判定勝ち後、22年4月にチマエフと激闘も判定負け。23年からは4連敗中。前戦は25年5月にマイケル・モラレスに1R TKO負け。
地元カナダのマロットは34歳。UFC6勝1敗。オクタゴン唯一の黒星はニール・マグニーに3R TKO負け。その後再び3連勝。25年10月の前戦はケビン・ホランドに判定勝ち。
1R、ともにオーソドックス構え。バーンズは先に右ロー、前蹴り。一回り大きなマロットは右の蹴りのフェイントからワンツー。ブロッキングのバーンズは右オーバーハンドを突く。
左から右オーバーハンドのバーンズ。その頭を下げた入りに右アッパーを突くマロット。右から左フックも狙う。右オーバーハンドをガード上に当てるバーンズは右カーフも。慎重なマロットはジャブから右に。そこにカウンターのシングルレッグに入るバーンズを2度切るマロット。
ヒザを見せるマロット。右から左フックをガード上に突くバーンズ。互いに右カーフを当てる。右跳びヒザから左、さらに左ハイキックをガード上に突くマロット。手数でマロットのラウンド。
2R、先に右カーフのバーンズ。ジャブから右オーバーハンド。マロットもワンツー、左ジャブを突いて前に。右オーバーハンドにはバーンズは右回り。ダブルレッグに入るが単発で差し上げるマロット。
左インローのバーンズ。左から右のオーバーハンドを突く。バーンズの右カーフに足がずれたマロットだが、アッパーで前に。さらに右オーバーハンドにバーンズは後退。左右ローをマロットの左足に突く。
左アッパーから右オーバーハンドのマロット。バーンズの打ち終わりに左右で前に。右カーフのバーンズだが、顔を赤くさせる。
右アッパー左、右ストレートのコンビネーションのマロット。バーンズのローシングルを切ると、バーンズは前に。右に回って間合いを取り直したマロットに、バーンズは右カーフ。右オーバーハンドはかわしたマロット。バーンズはローを当てるが、有効打のマロットのラウンドに。
3R、右カーフのバーンズはシングルレッグも切るマロット。ここまで全テイクダウンを切っている。ジャブから詰めて右フック。さらに右アッパー、左フックを当ててダウンを奪うと、立ち上がったバーンズのガードの後ろを突いたマロットの右に再びダウン! 中腰からパウンド連打にバーンズが頭を抱えて動けず。レフェリーが間に入った。
5連敗のバーンズは涙、オープンフィンガーグローブを外す。3R TKOでマロットが勝利。
勝者は「オクタゴンの中でも外でも長年積み重ねてきたこの男には最大限の敬意を表したい。さあ、真のMMAのレジェンドに、カナダらしい温かい歓迎を送ってくれ(会場からバーンスに大きな拍手)。
(ボクシングは)つまり、アッパーカットで何か成果が出せるかもしれないと思っていたんだ。私がいつも言っているのは、『予測するのではなく、準備をするのが好きだ』ということです。リングに上がれば、相手が何をするかは誰にも分かりません。しかし、私たちはあらゆる武器を研ぎ澄まし、リングに上がってから、どれが必要かを見極めるのです。(スクリーンを見ながら)僕は『さあ、パンチを浴びせよう』と思っていました。あと2ラウンド残っている。この相手は強力なパンチを持っている。ベテランだ。世界最高の選手たちと戦ってきた。だから、試合は終わったなんて慢心したりはしない。レフェリーに試合終了を宣告されるまで、僕はまだ戦っていた。
でも、今は本当に有頂天だ。両親とメンタルコーチが最前列にいる。リングを回っている時、兄弟や家族が見えたよ。それに、ここで1万8000人の新しい友達ができた。みんなありがとう。本当に愛してるよ。
(次に戦いたい相手は?)僕は人を挑発するようなタイプじゃないんだ。僕のことは分かってるだろ。ちゃんと正しいやり方でやろうとしてる。ただ毎回、より良くなること、成長と偉大さを追求することだけだ。そして今夜は、それをかなり上手くやれたと思う」と謙虚に語った。
敗れたバーンスは、「ありがとう、カナダ。僕は本当に一生懸命頑張ってきた。この試合のために本当に一生懸命準備してきたんだ。マイクが地元で戦うことは分かっていたし、彼は全力を尽くしてくるだろうから。僕は素晴らしいキャンプを組んだ。本当に多くのものを犠牲にした。(キルクリフFCの)コーチたちとあらゆる手を尽くしたよ。僕のチームメイトはみんな最高だ。本当に一生懸命頑張ったんだ、でもそれを表に出せなかった。だからマイクに感謝を伝えたい。彼は僕らが素晴らしい仕事をしたのを見てくれた。ありがとう」と語り、オープンフィンガーグローブをマットに落として引退を宣言。
続けて「カナダのウィニペグに感謝を。ショーン・シェルビー、ダナ・ホワイト、ハンター・キャンベル、ジョー・ローガン、そして君(ポール・フェルダー)も。本当にありがとう。セキュリティチームの皆さん、ブルーシャツを着たみんな。僕は本当に一生懸命頑張ったけど、これで終わりだと思う。素晴らしいキャリアだったと思う。本当に必死に戦ったし、どうしても勝ちたかった。でも、そうだな。これで終わりだと思う。もうやらない。これで終わりだ。世界最高の選手たちと戦ってきた。元チャンピオンたちが大勢いる。俺は試合のオファーを断ったことはないけど。これで終わりだと思う。でも満足している。俺はいつも自分自身に挑戦しようとしてきた。それに、俺は試合のオファーを断ったことはない。みんながそう思ってるだろう。だから、ここにいる妻、赤ちゃん、家族……」と語り、ケージインした妻と3人の子供たちとハグをかわした。
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▼バンタム級 5分3R〇シャルル・ジョーデイン(カナダ)18勝8敗1分(UFC9勝7敗1分)※UFC3連勝[判定3-0] ※29-28×3×カイラー・フィリップス(米国)12勝5敗(UFC6勝4敗)
バンタム級。米国のフィリップスはロブ・フォント、ヴィニシウス・オリヴェイラ相手に判定負けで2連敗中。
カナダのジョーデインは30歳。2024年6月にジェアン・シウバに敗れたことでフェザー級からバンタム級に転向。ビクター・ヘンリーとデイヴィー・グラントに連続でギロチン一本勝ちで2連勝中。
1R。オーソのフィリップスが先に詰める。サウスポー構えのジョーデインの左の蹴りを掴んでテイクダウン。下のジョーデインの三角絞めをかつぎパスからマウント。すぐに腰切りハーフに戻すジョーデインは半身で鉄槌、しかいsフィリップスのパス狙いに、ジョーデインは背中を譲って立ち上がり。バッククリンチからボディロックテイクダウンのフィリップス。足を戻すジョーデインはハーフからギロチン狙うも首を組ませずフィリップスはサイドへ。
ハーフにしてオクトパスガードを狙うジョーデイン。さらに三角、腕十字狙いにリフトしてスラムするフィリップス。立ち上がるジョーデインのバックにつこうとすると、正対してまたも得意のギロチンを狙うジョーデイン。警戒して頭を抜くフィリップスに、ジョーデインは右から左で前に。終盤の打撃はジョーデインもフィリップスのラウンドか。
2R、右ジャブを突くジョーデインにワンツーの右。さらにジョーデインの蹴り足を掴んでテイクダウンのフィリップスが上に。ジョーデインの下からのギロチンを警戒するフィリップス。体を離すと、ジョーデインは下から草刈狙い。さらに首を巻いてスイープ狙いも抜いてバック狙うフィリップス。
下になるも下から煽って立ち上がるジョーデインが前蹴り。下がったフィリップスにヒジ・ヒザのジョーデイン。さらにスーパーマンパンチから左右もバックステップでかわすフィリップス。首相撲から左を当てるジョーデイン。フィリップスの右ミドルの打ち終わりにつめるが、そこで組んだフィリップス。正対したジョーデインは左前蹴り。
バックフィスト。かわしたフィリップスの頭が下がったところににがぶり。頭を抜くフィリップスは右アッパーを入れて組みも、剥がしたジョーデインが左前蹴り、跳びヒザ、拍子木に胴廻し回転蹴りを見せてホーン。ジョーデインのラウンドに。
3R、右から左ストレートで詰めるジョーデイン。フィリップスも右を返す。左ヒザのジョーデインに右ストレートを返すフィリップス。右を突いてボディロックテイクダウンのフィリップス! ジョーデインはギロチンの動きから立ち上がり。バッククリンチ狙いに正対したジョーデインは首相撲ヒザ。
さらに左ストレートで前に。右を返すフィリップスもワンツーから左フックをヒット。ジョーデインの前進しての跳びヒザをキャッチしてテイクダウン! 下からキムラ狙うジョーデインに腕を外すフィリップス。立ち上がりのジョーデインに組みに。こかしたジョーデインは、フィリップスに跳びヒザ! 左目周辺をカットしたフィリップス。
前に出るジョーデインの内股に小手で投げ合い。残す両者。ともにノンストップの攻防のなか、最後にジョーデインが胴廻し回転蹴りを見せてホーン。ジョーデインのラウンドに。
判定3-0(29-28×3)でジョーデインが勝利。「勝てて良かったけどベストファイトじゃなかった。予想以上にタフでボクシングに苦労したよ」と語った。
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▼ライト級 5分3R〇ジャイ・ハーバート(英国)14勝6敗1分(UFC4勝5敗1分)[1R 2分05秒 TKO] ※右ストレート×マンデル・ナロ(カナダ)14勝4敗(UFC0勝1敗)
地元カナダのナロは36歳のUFCデビュー戦となるオールドルーキー。Bellator4勝3敗1NCから25年9月のDWCSに抜擢され、1R 右ストレート&パウンドでTKO勝ち、UFCとの契約を決めた。
英国のハーバートはUFC10戦目。UFC3勝5敗1分。前戦は25年3月にクリス・パディラにスプリット判定負け。37歳。
1R、ハーバートの右カーフに右ストレートを当てるナロ。右ハイのナロをしゃがんでかわすハーバート。なおも右を当てて効かせるナロが前に。右にサークリングするハーバートを追ってさらに右! 体勢を崩すハーバートだが、追ってきたナロに右のカウンターを返してダウンを奪うと、鉄槌連打!
ナロは下からハーバートの左足を手繰り外回りでデラヒーバから立ち上がりも、詰めるハーバートは右を当てて左フック、さらに右ストレートで2度目のダウンを奪い、パウンド! 今度はレフェリーのジェイソン・ハーゾックが間に入った。
試合後、ハーバートは「カナダ、楽しかったか? 俺は彼をノックアウトしてやるって自分に言い聞かせてたんだ。フィニッシュを決めるためにここに来たんだ、それだけさ。だから、4回くらいやられた時、俺は必ず戻ってきてフィニッシュを決めるって分かっていた。彼は攻め続けてきた。俺を後退させてきたけど、4回目のバックでカウンターを決めるって分かっていたし、実際にそうしたんだ。(ナロのタフさには驚いた?)ああ、驚いたよ。コイン投げみたいなものだけど、最高だった。もう気絶したと思ったんだ。一瞬気絶してたのに戻ってきて、そう、立ち上がったんだ。タフだった」と語った。
[nextpage]▼女子フライ級 5分3R〇ジャスミン・ジャスタビシアス(カナダ)15勝4敗(UFC9勝3敗)[判定3-0] ※29-28×3×カリーニ・シウヴァ(ブラジル)19勝7敗(UFC5勝3敗)
1R、オーソのジャスタビシアス。スイッチするシウヴァは高い右前蹴りでけん制。ジャスタビシアスは右ミドルをガード上に蹴る。さらに組んで組相撲ヒザから払い腰テイクダウン。下のシウヴァは両手を三角に入れての三角絞めもホーン。
2R、中央に出るジャスタビシアス、遠間から左ジャブを見せる。右オーバーハンドのシウヴァ。互いに手数の少ないなか、圧力をかけるジャスタビシアスは右ミドル。キャッチしたシウヴァだが足を抜く。インローのシウヴァ。ジャスタビシアスも右ミドルを蹴り返し前に。
詰めてシングルレッグのジャスタビシアスに、ノーアームギロチンのシウヴァ。引き込まれずスタンドで首を抜いたジャスタビシアスは右前蹴り。今度はダブルレッグテイクダウン! ここもギロチンのシウヴァに、ジャスタビシアスはケージで支えながら前転しないようにパスガード。下から三角を狙うシウヴァはケージウォークで動くが、上四方、サイドからヒジのジャスタビシアス。
3R、早々にシングルレッグテイクダウンを奪うジャスタビシアス。またもスクランブルよりガードのシウヴァはラバーガード狙いkら三角絞めも狙うが、かわしてトップ、ハーフにパスするジャスタビシアスはシウヴァの頭を詰まらせて長い足をハーフから左腕をピンに。戻してバギーチョーク狙いのシウヴァにジャスタビシアスはサイドから鉄槌でゴング。
判定は3-0(29-28×3)でジャスタビシアスが勝利。
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▼ライト級 5分3R〇ゲージ・ヤング(米国)11勝3敗(UFC2勝1敗)[判定2-1] ※29-28×2, 28-29 ×チアゴ・モイゼス(ブラジル)19勝10敗(UFC8勝8敗)
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【プレリム】
▼フェザー級 5分3R〇マルシオ・バルボーザ(ブラジル)18勝(15KO・TKO)2敗(UFC1勝0敗)※MMA5試合連続1RKO[1R 1分20秒 KO] ※カウンター左フック×デニス・ブズカ(米国)12勝6敗(UFC1勝4敗)
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▼ミドル級 5分3R〇ロバート・ヴァレンティン(スイス)11勝6敗(UFC1勝3敗)[1R 2分22秒 リアネイキドチョーク]×ジュリアン・ルブラン(カナダ)10勝3敗(UFC0勝1敗)
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▼ヘビー級 5分3R〇グーカン・サリチャム(トルコ)11勝2敗(UFC0勝0敗)※Bellator5勝2敗[2R 4分43秒 TKO] ※右ストレート×タナー・ボーザー(カナダ)22勝10敗(UFC5勝5敗)※UFC復帰
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▼女子バンタム級 5分3R〇メリッサ・クローデン(カナダ)7勝3敗(UFC1勝1敗)[判定3-0] ※29-28×3×ダリヤ・ジェレズニャコバ(ロシア)10勝2敗(UFC2勝1敗)
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▼女子フライ級 5分3R〇J.J. アルドリッチ(米国)15勝7敗(UFC11勝6敗)[判定3-0] ※29-28×3×ジェイミー・リン・ホース(カナダ)9勝3敗(UFC4勝3敗)
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▼バンタム級 5分3R△ジョン・キャスタネーダ(米国)21勝8敗1分(UFC4勝4敗1分)[判定1-0] ※29-27、28-28×2ドロー△マーク・ヴォログディン(ロシア)12勝4敗2分(UFC0勝0敗1分)
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▼バンタム級 5分3R〇ジョン・ヤニス(米国)10勝4敗(UFC1勝1敗)[1R 2分43秒 TKO] ※パウンド・ヒジ×ジェイミー・シラージ(カナダ)14勝4敗(UFC0勝1敗)