2023年8月26日(土)東京・アリーナ立川立飛での開催が決定した『BreakingDown 9』の出場者を選考するオーディションの動画が、同イベントのCEOである朝倉未来のYouTubeチャンネルにて公開されている。
2000人の応募者の中から170人のオーディション参加者が厳選され、10日(木)に公開された動画ではFグループからJグループのオーディションの模様が公開された。
Jグループ(格闘技経験者・ウェルター級)には、なんとTATSUJIの姿が。
【写真】佐藤嘉洋(左)とは2年連続でMAX日本トーナメントの決勝戦を争った TATSUJIはアマチュアボクシングで全日本選手権3位、国民体育大会3位などの実績を残し、2004年にRISEでプロデビュー。左右フックと左ボディブローを武器に2005年12月には『R.I.S.E. DEAD OR ALIVE TOURNAMENT '05』で優勝し、『K-1 WORLD MAX』出場のチャンスをつかんだ。
2006年2月の『K-1 WORLD MAX 2006 ~日本代表決定トーナメント~』に出場すると、1回戦で山本優弥、準決勝でHAYATOを破り、決勝では佐藤嘉洋に判定負けも準優勝。そこからレギュラーメンバーの座をつかみ、2007年2月の『K-1 WORLD MAX 2007 ~日本代表決定トーナメント~』では2年連続の決勝戦進出。ここでも佐藤嘉洋と決勝を争い、KO負けを喫した。しかし、2007年4月にはアルバート・クラウスを判定で破る金星、6月にはアンディ・オロゴンにも勝利した。
【写真】アルバート・クラウス(右)から殊勲の勝利を収めたことも 2010年3月の『K-1 WORLD MAX 2010 ~-70kg Japan Tournament~』1回戦で中島弘貴にKO負けを喫し、2011年2月に現役引退を表明。RISEで引退セレモニーを行った際には「スポンサーとなってRISEに帰って来ます」と宣言していたが、まさかのBreakingDownオーディションで帰って来た。プロ戦績は23勝(6KO)9敗。現在42歳。K-1時代は“剛腕ギャンブラー”のキャッチフレーズが付けられ、魔裟斗二世として期待をかけられたことも。
オーディションに参加したTATSUJIこと高江達二は「なぜここへ来たかというともう一発花を咲かせたいと思ってキックボクシングジムをオープンしました。それでここでまた花を咲かせてキックボクシングを広めたいなと思ってここへやってまいりました」と参加した理由を話す。
元プロボクサーでBreakingDownの常連メンバーである、第35代日本スーパーウェルター級王者、第32代OPBF東洋太平洋同級王者、IBFアジアスーパーウェルター級王者のほっそんこと細川貴之がすかさず「俺とやらないっすか」と名乗りを上げ、TATSUJIは「俺とやれる?」。
ほっそんが「全然やれるよ。やりましょう。俺は強いヤツとやりたいんですよ」と答えると、TATSUJIは「練習して来いよ」と返答するが、瓜田純士に「勝手に決めないで」と注意される。
そこで、同じグループでオーディションに参加していた、ミスター・ブレイキングダウンの異名を持つ川島悠汰を5秒でKOしたことがある丸太喬仁とのスパーリングが組まれた。
開始と同時に飛び出す丸太に、TATSUJIはブロックしながら右フックを打ち返し、最初は勢いに押されるものの右フック、右ストレートをしっかり当てて左アッパー、右を次々とヒット。残り10秒、TATSUJIが左フックでダウンを奪ったところでスパーリングは終了となり、TATSUJIは「ごめんね」と謝る余裕をみせた。
動画ではこれで本戦出場決定とはならなかったが、『BreakingDown 9』でほっそんとの対決となるのか。