ミットが折れ曲がる強烈な右を打ち込む平山
2019年8月24日(土)エディオンアリーナ大阪『K-1 WORLD GP 2019 JAPAN~日本vs世界・5対5&スペシャル・スーパーファイト in 大阪~』の第6試合、K-1スーパー・ライト級3分3R・延長1Rで山崎秀晃(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST)と対戦する平山迅(K-1ジム三軒茶屋シルバーウルフ)が都内で公開練習を行った。
「コンディションは試合へ向けてしっかり準備している段階です。やるべきことをそれに向かって進めていて順調に進んでいます」と平山。
前戦4月のK-1 KRUSH FIGHTでは竹内悠希を2Rでマットに沈めており、「いい勝ち方をして大阪につなげるのが目標だったので嬉しいです」と望みどおりになったことを喜ぶ。
山崎戦については「バチバチにはなると思いますが、今までだと打ち合って当たればOKみたいな感覚があった。今回はそうではなく、しっかり勝ちにつながる戦い方をします。自分の攻撃を当てて打ち勝つことをする。そのための練習、それに向けての練習をしています」と、闇雲に打ち合うのではなく勝つための戦い方をしたいという。
4月の試合前に大阪から上京し、シルバーウルフ所属となった。今回が移籍2戦目となる。
「しっかり吸収して自分のものにする、指導していただいてしっかり自分で考えて決めて、それに向かっていく。(以前に所属していた)神戸の時もたくさん指導していただいていい環境でやらせてもらっていました。今はシルバーウルフでより質の高い練習をいい環境でやらせてもらっています。先輩方には常にボコボコにされていますね。指導していただいたことを自分で考えて自分の味を出す。朝起きてから夜寝るまで1日が練習です。それに向き合っています」と、“自分の味を出す”作業をしている。
「味を出すためにやっているので出てると思います。僕にしか出せない味があるのでそれを追求したい」
山崎と言えば昨年の大阪大会で安保瑠輝也と対戦し、2018年のベストバウト賞を受賞している。そのことについて聞くと平山は「今はベストバウトのことは考えていないですね。自分に課題を与えて遂行して、試合をこなして勝つのが一番。ベストバウトは二の次です。それくらいの覚悟でやっています」と、とにかくこの試合に勝つことを目標に掲げる。
公開練習ではミット打ちを行ったが、その前のシャドーでは自分の足運びを見ながら慎重に動く姿が見られた。これは「自分がやってきたことを基礎として足をしっかり動かすようにしています」とのこと。山崎に自分が確実に優っているものは何かとの質問には「それは秘密です」と口を濁した。
最後には「初のK-1大阪大会出場へ向けて、自分にしかできない試合をして自分の壁を越えられるように戦う」と、やはり自分の“味”を出したいと意気込んだ。