MMA
インタビュー

【超RIZIN】ATT堀口恭司の盟友サバテーロ「この試合の勝利が王座戦へと繋がっていく」「もしお前らが何かに全力で取り組んでいないのなら、俺にとってはクレイジーなことだ」「キョージはこの惑星で最強のフライ級ファイター」

2023/07/30 02:07
 2023年7月30日(日)『超RIZIN.2』(さいたまスーパーアリーナ)で12時開始予定の「Bellatorパート」第2試合にて、ダニー・サバテーロ(米国)とマゴメド・マゴメドフ(ロシア)による、注目のバンタム級戦(5分3R)が行われる。  アメリカンフォークスタイルレスリングと、ダゲスタンレスリングの猛者同士の戦い。ともにバンタム級ワールドGP準決勝進出者で、今回は事実上のGPの“3位決定戦”となる。 【写真】上は本計量時、下は公開計量時の身体。1日後の試合当日とも比べてみたい。  サバテーロはアメリカントップチーム(ATT)で堀口恭司の盟友。WGPでは、2022年4月大会のワイルドカードで、8戦無敗のジョネル・ルゴに判定勝ち。6月のレアンドロ・イーゴとの準々決勝で、イーゴにテイクダウンを決め続け、判定3-0で勝利。  バンタム級GP準決勝では、同級暫定王者のラフェオン・ストッツと判定1-2に割れる僅差で惜敗。組みも強いストッツをケージレスリングでは上回っていたとの声も高く、2023年4月にはマルコス・ブレノにリアネイキドチョークで一本勝ちし、再起を遂げている。  対するマゴメドフは、サバテーロ同様にストッツに判定負けも、エンリケ・バルゾラに一本勝ち。GP準決勝ではパッチー・ミックスのギロチンチョークに敗れている。  ダゲスタンで散打をベースにレスリングも習得し、北米ヒカルド・アルメイダ&マーク・ヘンリーにも師事するマゴメドフは2011年にプロMMAデビューし、19勝3敗。  サバテーロは高校レスリングでイリノイ州王者に2度輝き、パデュー大学時代にはNCAAディビジョン1で活躍。フォークスタイルレスリングをベースにATTでMMAに取り組み、2018年にプロMMAデビューし、14勝2敗の戦績を残している。 “トラッシュトーカー”としても名を馳せるサバテーロは、会見で何を語ったか。 ビッグネームを倒しているから評価が高いが、俺は個人的にアイツはカスだと思ってる ──試合を控えた、今の気分はいかがですか。 「クッソ最高。ってゆうか、俺は試合の2、3日前ってのはいつだって気分がいい。んで、今回は特にこのデケえ興行だから、さらにちょっといい感じだ。減量も順調。気持ちも、外見的にも、フィジカルも、とにかく全部がいい感じだ。  東京(さいたまスーパーアリーナ)で試合するのが待ちきれない、ここのファンってのは最高だって知ってるし、自分達が知ってか知らでか、みんなはっちゃけたい! って思ってるんだ。こっちのファンって多くの人はこういうイベントだったり、スポーツの興行で大人しく観戦しているらしいけど、俺はそういうみんなを総立ちにして、2度と忘れられない一夜にしてやるから」 ーー最近あるメディアで、あなたは試合を受けるときに、個人的な感情を対戦相手に乗っけているというようなことを言っていました。でも大抵のファイターって個人的なものは置いておいて「ビジネス」として戦っている。ではダニー、君はそうやってパーソナルに試合を考えるっていうのが、いつかチャンピオンになるっていう段階になったときに役に立つことだと思う? 「ああ、多くのファイターはそういうよな、『パーソナルじゃない』って。そいつらはXXXXXXだ。俺は、XXXじゃないから。だからそいつら他のファイターが何を言おうと知ったこっちゃない、構うもんか。俺は他のクソファイターなんか好きじゃない。だから俺は、そっちが俺を好きだろうが嫌いだろうが、別格なんだよ。くそどうでもいいわ。それが俺のやり方。だがな、それが俺の成功したもうひとつの理由でもあるってことだ、俺が乗ってる、上の段階に登るためのエスカレーターは他の奴らとは違うってことだ。それが俺が輝ける理由で、それは個人的なこと。  だから、何があっても俺は15分間でやれることは何であろうとやりきり出し切る。そして、なにしろ俺には世界最高のチームであるフロリダのATTでの準備と、自分自身の献身的な努力があるから、だから俺はクソ野郎(対戦相手)よりも優れてるって分かってるんだあ。だから全て織り込み済みで、そこ(ケージ)に行って、そいつをボコボコにするんだ。んで、今俺の通訳はそっちで多分ボロカスに俺のこと言ってるよ(と通訳を見る)」 ーー今回、日本で試合するということは何をもたらしますか? 「ああ、マゴメドフと試合をしたいってことには理由があって、まず、多くの人が彼をいい選手だって思ってる。ビッグネーム(ピョートル・ヤンと1勝1敗)を倒しているから。だが俺は個人的にアイツはカスだと思ってる。この試合が組まれて良い点というのは、ランキングが向こうが一つ上だっていうこと。だからこの試合に勝てば自分はベルトを賭けた試合に臨むべきだと思ってる。ただ一つだけ言えるのは、俺は戦うし、俺はケツをベタッと着けてじっとしてるのは嫌いだってこと。  っていうのも、パッチー(ミックス)と(セルジオ)ペティスはまだ試合のスケジュールが出てないだろ。それはきっとぺティスがまたクソボケみたいなクソカスの怪我でもまたしてるんだろ。あいつは女々しいXXXX野郎だから戦うのがイヤなんだろう。だからもしその試合がしばらく実現しないのだったら、俺はタイトル挑戦の次の候補に挙がっていいはずだ。でも俺はこの試合の後も1試合することになるな、タイトルマッチを受ける前に。決まらない限りは。ただ、うん、そうだな、俺は試合をすることがとにかく好きだ。俺はタイトルマッチへと繋がっていく、そう思う。女々しいぺティスをぶっ倒す」 [nextpage] キョージの試合に対しては自分のことのようにアツくなるし、彼は、絶対的な殺し屋だ ーー「俺はここで俺のやることをやる。俺のやり方で」と、そういうマインドセットはどこからくるのですか? 「そうだな、俺がどうこうっていうか、大抵の人間がただ理解できないんだと思うんだよ、腑抜け野郎どもだから。多くの人間っていうのは9時─5時の定時勤務だ。俺はそうじゃない。俺はちょっと違うんだ。他の誰とも違う。だからその点では、それを説明するっていうのは難しいんだけれど。俺がマジで言えるのは、自分の人生はずっとこうだったってこと。  分かるか。4歳の時からレスリングをやってきたし、レスリングをしているときも、いつも対戦相手にボロカス言ってきた。で、時にはレスリングのジムからつまみ出されてた。それが俺って奴なんだ。それが俺のDNA。自分が何クソやってるかも関係ない、たとえばもし俺がフットボールをやってたからって、俺のメンタルは同じ。それは、殺るか殺られるかで、いつだって勝ちに行く。何があっても勝ちに行く、俺はいつだって。だからもし、クソ全力を出し尽くす。つまり、それはダニー・サバテーロ、イタリアン・ギャングスターであるってことだ。それがすべての原点。もしおまえらが何かに全力で取り組んでいないのなら、そのことがマジで俺にとってはクレイジーなことだ」 ーー今回の試合をどうフィニッシュしますか。 「めちゃくちゃ残酷に。まずは拷問から取りかかる。いつも言ってるんだけど、俺は対戦相手を簡単にはオネンネさせてやらないよ。特にもしクソみたいなトラッシュトークをしていたならば、罰してやる必要もあるから。それから東京で俺の滅茶苦茶めちゃめちゃいい試合を見せつけたいっていうのもあって、初来日なんだけど、俺、マジで超絶好きだわ東京。他の国々は、メモってこの国の優れたところを見習うべきだと思う。  それはさておき、俺はただそこにいって数秒で終わらせてしまいたくない。俺が1発でも何か当てたら、一瞬で相手をKOしちゃうだろ。もちろん俺自身はそれでハッピーで喜ばしいけど。でも俺としては、相手を拷問したい。打撃でもボコボコ、サブミッションも極め極め。とにかく疲れさせて、俺は相手に、ダニー・サバテーロと試合をした日を記憶に刻みたいんだ。“めったくそにされた試合だ”っていうふうに。で、もっとヘトヘトしさせたら、もっとボコボコにする、そうすると相手はぶっ壊れる。  いくつか彼の試合を見返したけど、いくつかキーとなる間違いを犯してきているんだ。彼は俺に対して多くのミスを犯すだろう。俺はミスはすごく少ないし、相手の小さいミスを見逃さないで利用できる。だから、試合全体を通して、細かいミスを利用していこうと思ってる。殴ってボコボコにして、試合後に縫わなきゃいけないくらいにして、極めるかTKOするかでフィニッシュするよ。実際のところどうするかは決めてはいないが、この6カ月は寝る前にこういう試合を思い浮かべてきた。いろんな方法で終わらせられるって。アメリカでは土曜の夜、日本では日曜の昼に、それを見極めてくれ。(日本語で)ヨロシク!」 ーーチームメイトの堀口恭司選手がフライ級タイトルマッチを戦います。ATTで、彼のフライ級での強さをどう感じていますか。 「俺にとって、彼はこの惑星で最強のフライ級ファイター。俺は何年も一緒にいて、俺とキョージはとっても仲がいいんだ。彼は、俺がこの競技を始めたばかりの3試合くらいコーナーについてくれていて、俺の試合をビデオで記録していてくれたりした。俺にとって、彼と同じ大会に並ぶというのは、ものすごく意義深いことというか。アメリカントップチームというファミリーていうのは、とっても結束力が強くて、誰と誰が同じ大会で戦おうともね、これはすごく特別なこと。ATTボーイズの絆は深い。俺たちはいつも同じ大会に何選手も出ているんだ、このクソ世界中で一番のジムだから。二番はない。  他はみんなチ●●ス。ほんとうに、マジでいうけど。だから、彼と同じカードなのは、本当に最高なんだ。俺たちはブラザーで、長いことチームメイトとしてやってきて、彼は最初のフライ級王座を戴冠する、考えただけでもイカれてる。彼のためにエキサイティングな気持ちになる。彼の試合に対しては自分のことのようにアツくなるし、彼は、絶対的な殺し屋だ。彼を知っている人なら誰でも、あの男がどれほど献身的かも知っているし、屋根の上から飛び出るような、突き抜けたとんでもない技術の持ち主だってことも知っている。アメリカ時間の土曜の夜、日本時間の日曜午後、とても特別な1日になるよ」 ーー何か堀口選手から日本語を教えてもらっていますか? 「いや、そんなには……。というのも、ジムは世界中の人が集まっているからいろんな言語の人がいて、みんな共通語で英語を話すだろ? だからあんまり日本語は知らないんだけど。でも、勉強する気は満々! だってこれが最後にはならないから、日本に来るのは。この国が大好きさ。ここ数年、キョージと日本のことを話すことがあって、彼がすごく高い評価で言っていてもちょっと受け流していたんだ。だって、この東京で、街角でランチを食べたりする経験なんてしたことがなかったから。この土地が好きだな。だから絶対また来たい」 ーー勝利したとき日本のファンに何を言いたいですか。 「アメリカの土曜の夜、日本の昼、俺が勝ったら日本のみんなに言うメッセージを準備しているけど、それがどういうことかは試合を見てもらえれば分かるね!」
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