キックボクシング
インタビュー

【ジャパンキック】武田幸三とのトレーニングでパワーアップした馬渡亮太vs約12年ぶりタイトルマッチに臨むベテラン阿部泰彦

2019/07/31 17:07
【ジャパンキック】武田幸三とのトレーニングでパワーアップした馬渡亮太vs約12年ぶりタイトルマッチに臨むベテラン阿部泰彦

ジャパンキック バンタム級初代王座決定戦として行われる馬渡(左)vs阿部

2019年8月4日(日)東京・後楽園ホールで開催されるジャパンキックボクシング協会『KICK ORIGIN~ジャパンキックボクシング協会旗揚げ戦~』。

 同大会のトリプルメインイベント第1試合でジャパンキック バンタム級王座決定戦3分5R(延長あり)を争う、同級1位・馬渡亮太(治政館ジム)と同級5位・阿部泰彦(JMNジム)のインタビューが届いた。

 馬渡はジュニアキック出身で、小学生の時からタイ人選手との試合経験がある。昨年9月にはタイ第2の都市・チェンマイでチェンマイ・ボクシングスタジアム認定バンタム級王者となり、プレ旗揚げ戦ではペットモンコンにヒザ蹴り連打でTKO勝ちし、初防衛に成功した。大学2年生の19歳で戦績は15勝(9KO)3敗1分。対する阿部は41歳のベテラン選手で、現在連敗中だが巡ってきたタイトル獲得のチャンスに意地を見せることができるか。

 両者は2017年11月に対戦し、その時は馬渡が勝利を収めている。約1年8カ月ぶりの再戦を制するのは?

阿部泰彦「41歳で成績のよくない自分でも若くて勢いのある選手に立ち向かっていくところを見てほしい」

──タイトルマッチ出場は何回め?

「3回目です。初めてのタイトルマッチは2003年にMA日本キックでアトム山田選手とやりました。2回目は2007年11月に深津飛成選手とやっています。どちらもバンタム級でのタイトルマッチでした」

──ずっとバンタム級でやり続けているんですね。20年以上に渡り、キックを続けることができた秘訣は?

「そうですね。キックが好きだという気持ちが一番ですね。あとはキックをやっている自分が好きというのもあります」

──初代王座を争う馬渡選手とは親と子ほどの年齢差があります。気になります?

「(苦笑しながら)そうですね。年齢差はそんなに気にしていない。ただ、選手としてものすごく強い選手じゃないですか。しかも、どんどん強くなっている印象がある。1年半前に闘った時と比べたら、比較にならないほど強くなっているんじゃないですか」

──2017年11月の初対決は判定負けでした。今回は王座決定戦ですが、阿部選手にとっては3度目のタイトルマッチということになります。

「まさに三度目の正直ですが、今回は突然タイトルマッチの話が回ってきたので、正直実感はない。挑戦者決定戦を勝ち上がってという感じだったら、実感が湧いたと思うんですけどね。もちろん勝たないといけないという思いもあるけど、タイトルマッチだからというプレッシャーはないですね」

──今回はどんな試合をイメージする?

「全くわからないですけど、相手の光を消すような感じでいきたいと思っています」

──会場に詰めかける観客には自分のどんなところをアピールします?

「41歳で成績のよくない自分でも若くて勢いのある選手に立ち向かっていくところを見てほしい。そして『こんな奴でもチャンピオンベルトを獲れるんだぞ』というところを見てほしいですね」

馬渡亮太「いけると思ったら初っ端から倒しにいっちゃいます」

──5月にはチャンマイスタジアム認定バンタム級王座の初防衛戦を行ないました。国内で初めてタイトルマッチをやった感想は?

「調子は良かったけど、不完全燃焼な試合になってしまいました。最終ラウンドにKOできたのは良かったけど、下がる選手に対しての攻め方をもっと練習しないとなと思いましたね」

──5月に続いて今回もタイトルマッチ。しかも今回はJKA認定の初代バンタム級王座決定戦です。

「2年半無敗で、友達や応援してくれる人から楽しみにしてもらってた(国内の)タイトル戦に挑戦するチャンスがやっときた。このチャンスは絶対ものにします!」

──以前、一度闘ったことのある阿部選手の印象は?

「前回の試合の時は、自分のやりたいことができなかった印象があります。今回の自分は別人になっているので、阿部選手は驚くと思いますね」


5月のプレ旗揚げ戦ではタイ人選手にKO勝ち

──どんな試合内容と勝利をイメージするか

「いけると思ったら初っ端から倒しにいっちゃいます。阿部選手はベテランで底知れない何かがあると思うので、そこは気をつけていきたいです」

──最近成長したと思っているところは?

「武田(幸三=元ラジャダムナンスタジアム認定ウェルター級王者、K-1 WORLD MAXでも魔裟斗のライバルとして活躍)さんのフィジカルトレーニングをしてから身体の強さを感じています」

──すでに自分が2本目のチャンピオンベルトを巻いている姿をイメージできる?

「ハイ、チャンピオンになってみんなと喜びたいです」

インタビュー聞き手・布施鋼治

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