2023年8月26日(土)東京・大田区総合体育館『ABEMA presents RISE WORLD SERIES 2023 2nd Round』の追加対戦カードが決定した。
▼スーパーフェザー級(-60kg)3分3R延長1R常陸飛雄馬(TARGET SHIBUYA/スーパーフェザー級2位)大雅(TRY HARD GYM/スーパーフェザー級9位)
常陸はテコンドーをバックボーンに持ち、2016・2017年全日本学生キックボクシング連盟フェザー級王者の実績を持つ。2019年7月に清水将海にKO勝ちしたのを皮切りに8連勝を飾り、2023年1月にはRISEスーパーフェザー級王者チャンヒョン・リーに挑戦したが、延長Rで敗れタイトル奪取ならず。YA-MANと同門の強打の持ち主。戦績は9勝(7KO)3敗1分。
大雅は2012年1月に16歳でプロデビューし、2014年8月にKrushスーパー・バンタム級王座を奪取。2016年にはK-1 WORLD GP -60kg日本代表決定トーナメントで優勝し、翌2017年2月にはK-1 WORLD GPスーパー・フェザー級王座を奪取した。2018年9月からRIZINに参戦。RISEには2019年3月から参戦し、連敗を喫したが梅野源治、奥平将太に連勝して調子を取り戻すと2023年6月にはフランスでポール・カーポウィッツに判定勝ち。当初は3月に一馬との対戦が決まっていたが、計量後の体調不良でドクターストップがかかった。戦績は26勝(6KO)13敗2分。
ここで勝てば王者チャンヒョン・リーへの挑戦も見えてくる一戦となった。
▼フェザー級(-57.5kg)3分3R延長1R魁斗(立志會館/同級1位、HOOST CUP日本フェザー級王者)安本晴翔(橋本道場/同級5位、WBCムエタイ日本統一フェザー級王者)
魁斗は立志會館・坂口立起館長の実子で“西の天才”と評されている21歳のテクニシャン。2020年2月のSB後楽園大会で笠原友希に再延長戦で惜敗するまでは負けなしの8連勝を記録。11月のRKSスーパーフェザー級タイトルマッチで王者・兼田将暉に勝利し初戴冠。2021年7月にはRISEで門口佳佑からも勝利を収め、10月にはHOOST CUP日本フェザー級王座に就いて二冠王に。しかし、2022年4月のSB日本フェザー級王座決定戦では川上叶に敗れた。今年2月、前RISEフェザー級王者・梅井泰成に勝利し、トップランカーに踊り出るなどvs.RISEで強さを発揮している。
安本は少年時代からアマチュアで150戦以上を経験し、24冠王に輝くなど活躍。2016年6月に16歳でプロデビューを果たすと、6戦目でREBELS-MUAYTHAIスーパーフライ級王座、2018年12月にはINNOVATIONスーパーバンタム級王座、2019年2月にシュートボクシングのリングで迎えた14戦目で初黒星を喫したが、6月にKNOCK OUT-REDフェザー級王座、2021年9月にWBCムエタイ日本統一フェザー級王座も獲得。2022年7月からはRISEに参戦し、12月にSBとの対抗戦で川上叶に敗れるも2023年3月のK-1との対抗戦では斗麗に勝利。5月21日の岡山ジム興行では髙橋聖人に判定勝ち。戦績は28勝(15KO)2敗2分1無効試合。
両者は7月の『RISE WORLD SERIES 2023 1st Round』での対戦が決まっていたが、安本の怪我で中止となっており、仕切り直しの一戦となった。伊藤隆RISE代表は「試合内容によりますが、この試合を次期挑戦者決定戦と考えてもいい」としており、フェザー級王者・門口佳佑への挑戦を見据えた戦いとなる。
▼秀樹 Final Match ライト級(-63kg)3分3R延長1Rチャンヒョン・リー(韓国/RAON/第5代RISEスーパーフェザー級王者)秀樹(新宿レフティージム/同級2位、K-1 REVOLUTION FINAL -65kg級世界王者)
長くライト級トップランカーとして活躍した秀樹が引退試合を行うこととなった。
秀樹はフィジカルの強さを活かしたパワフルな打撃でRISEライト級のトップクラスに君臨。2019年2月には白鳥大珠と第5代ライト級王座決定戦を争っている(白鳥がTKO勝ち)。また、『KNOCK OUT』のスーパーライト級トーナメントでは準優勝を果たした。2020年1月、原口健飛とRISEライト級王座決定戦を争ったが、1R2分23秒、KO負けを喫して悲願だった王座獲得ならず。2021年1月には直樹とRISEライト級王座決定戦を争うも判定3-0で敗れている。そこから2連勝を飾ったが2022年4月、白鳥との再戦に臨み延長戦の末に惜敗。戦績は21勝(11KO)6敗。
最後の相手に選ばれたのは現スーパーフェザー級王者で、ライト級でも戦う“韓国の鉄拳”リー。強打を武器に数々の日本人ファイターを撃破してきた。2017年にRISEスーパーフェザー級王座を戴冠。2022年7月、約2年半ぶりに来日して暫定王者の一馬と王座統一戦を行い、ダウンを奪われるも逆転KOで初防衛に成功。10月には中村寛から2度のダウンを奪ってTKO勝ち。今年1月には常陸飛雄馬との延長戦にわたる激闘で勝利し、2度目の防衛に成功した。7月には初のオープンフィンガーグローブマッチで山口侑馬と対戦し、衝撃の一撃KO勝ちを飾っている。戦績は30勝(16KO)12敗1分。 両者は2018年2月に対戦し、この時は秀樹が判定勝ちを収めている。約5年半ぶりの再戦で秀樹はリーを返り討ちにし、有終の美を飾ることが出来るか。
▼スーパーライト級(-65kg)3分3R延長1R麻火佑太郎(PHOENIX/同級4位)KENTA(HAYATO GYM/同級9位)
麻火は元TENKAICHI Gライト級王者。K-1甲子園-60kgベスト4、KAMINARIMON×新空手最強決定戦-63kg優勝、全日本格斗打撃選手権大会優勝などの実績を持つ。KNOCK OUTとREBELSでキャリアを積み、2022年2月のRISEではチャッピー吉沼から勝利。5月には木村“ケルベロス”颯太に判定で敗れたが、12月に北井智大から殊勲の勝利を収めた。2023年5月、KNOCK OUTなど他団体で活躍してきたマサ佐藤をヒザ蹴りで初回KOに破っている。戦績は12勝(2KO)8敗。
KENTAは長身を活かした豪快な攻撃が武器で、2021年9月の山畑雄摩戦から4連勝を記録していたが昨年10月のRISE大田区大会で小川翔に判定負けを喫し連勝がストップ。『DEEP☆KICK』では2022年3月にDEEP☆KICK-63kg王座を獲得し、12月には足利也真登を判定で下し王座を防衛している。今年3月には元Jリーガーの安彦考真に勝利し、4月には山畑を再戦で返り討ちにした。戦績は19勝(6KO)4敗1分。
▼オープニングファイト アトム級(-46kg)3分3R坂田実優(FASCINATE FIGHT TEAM)小林穂夏(NEXT LEVEL渋谷)
坂田は小林愛理奈と同門で競い合う仲。ジュニア時代からグローブ空手やアマチュアキックボクシングの試合に出場。2018年5月にRISEでプロデビューし、1年に1回の試合で3連敗を喫したが、2021年1月に島田美咲に3R判定勝ちでプロ初勝利をあげた。7月のMISAKI戦では敗れるも、その後はひとつの引き分けを挟んで4戦負けなしをマークするも、松本徐倫、西原朱花、SAMIに敗れ一転しての3連敗。連敗脱出を懸ける。戦績は4勝6敗1分。
小林は幼い頃から空手とキックボクシングを学び、高校・大学時代はボクシング部に所属。高校生の時には「第17回全日本女子ボクシング選手権ジュニア(高校生)の部ピン級」(2018年)で準優勝、全日本女子ジュニアランキングでも1位にランキングされていたアマチュアボクシングの強豪選手。JAPAN CUP 2022 女子-50kgトーナメントでも準優勝している。2022年10月の『RISE 162』でプロデビュー戦を行い辻井和花に勝利、今年2月の2戦目も坂尻桃音に勝利すると、3戦目で西原朱花との無敗対決に臨み、完勝して若手女子ナンバーワンに躍り出た。戦績は3戦全勝。
▼オープニングファイト -53kg契約 3分3RHotaru(Continue)加藤乃々夏(全真会館)
Hotaruは2022年10月にいきなりピーター・アーツの娘モンタナとデビュー戦を行い引き分け。その後2連勝で2023年7月にRISE初出場となったが、対戦相手の計量オーバーで試合がなくなり、今回改めてのRISE初陣となる。戦績は3勝1分。
加藤は空手をバックボーンに持つ20歳で今回がデビュー戦。パンチを得意とする。