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レポート

【修斗】王者・新井丈が安芸柊斗の猛攻凌ぎ、KO防衛で二階級同時制覇宣言! 竹中大地が粘る藤井伸樹に競り勝つ、山内渉が衝撃TKO勝ち、関口祐冬が内藤頌貴に判定勝ち、スソンが加藤ケンジをKO! 藤野恵実が圧巻一本勝ち、OPで根井と里見が大熱戦!

2023/07/23 16:07
 2023年7月23日(日)、東京・後楽園ホールにて「プロフェッショナル修斗公式戦」が開催された。 堀内佑馬が修斗フライ級に参戦「修斗、かかって来いや!」 【写真】LFAでフライ級王座にも挑戦した堀内佑馬が修斗参戦。 【写真】女子2王者も来場。澤田はONE FFからCombate Globalで連勝中。SARAMIを下した渡辺は「ストロー級で戦う」。  なお、第1試合のCHAN-龍(MMAZジム)は計量を「無断欠席」。前回の体重超過による試合中止、さらに今回の無断欠席を行ったCHAN龍は「インフィニティリーグ2023フェザー級」の出場権を剥奪。今後は他4選手の出場でリーグ戦は行なわれる。  また当日は、ファンとの交流を深める「チャンピオングリーティング」にUFC4連勝をマークした平良達郎が参加した。 [nextpage] プロ修斗公式戦 2023 Vol 5 速報 [日時]2023年7月23日(日)[開場]17:00[開始]18:00  ※17:30よりオープニングファイト ▼メインイベント 第10試合 世界ストロー級チャンピオンシップ5分5R〇新井 丈(王者・初防衛戦/和術慧舟會HERTS)52.0kg[1R 4分41秒 TKO]×安芸柊斗(挑戦者・同級1位/MMAZジム)52.0kg※新井が初防衛に成功  MA13勝9敗2分、25歳の王者・新井は、アマチュア修斗時代から天才と呼ばれていた安芸とは真逆に、9連敗後に9連勝とまるでアニメのようなストーリーを持つ“ダークヒーロー”。最軽量級ながらKOの山を築き続ける両者による最高のチャンピオンシップが実現した。  2023年3月の後楽園大会で、同日の安芸の次の試合で関口祐冬に勝利した新井は、澤田を下した安芸を次期挑戦者に逆指名。「修斗ストロー級最高ストライカー対決、決まったらみんな見に来てくれるよね?」と煽り、安芸もその呼びかけに応じていた。  安芸はMMA9勝3敗1分。2021年2月の「Road to ONE」で、現ONEファイターの山北渓人に2R TKO負けしたものの、以降は修斗で4連勝。2021年7月に田上こゆるに判定勝ちすると、2022年4月にマッチョ ザ バタフライに1R KO勝ち。同年9月にマル ザ ヘンペーソクにも1R TKO勝ち。2023年3月の後楽園大会で元ONEの澤田龍人を1R TKOに下している。  世界ストロー級1位にランクされた安芸は、地元徳島で父であり、元プロシューターの安芸佳孝が設立したMMAZジムで幼少期から修斗を学び、キッズ&ジュニア修斗を経て、高校生ながらアマチュア修斗に飛び級で挑戦。地方選手権を4地域制覇するなど輝かしい成績を収め“天才児”の異名を取る。2017年には高校生ながらプロデビューを果たし3連勝を飾るもその後連敗を喫してしまう。現在は3連続KO勝利中でトップコンテンダーに登り詰めた安芸は、父のなし得なかった修斗のベルトに王手を掛け、徳島初の世界王者となるか。   新井 丈「押忍、しっかり5分5Rの準備をしてきたので、相手にはほんと最後まで立っていてほしいと思っています。いつも以上のパフォーマンスで、いつも通りの興行で一番盛り上げる試合をしますんで、明日は熱い応援、サポートよろしくお願いします。押忍」 安芸柊斗「初のタイトルマッチで、いまお互いが乗りに乗っている選手同士なので、いまやるから面白いカードだと思っています。明日は思う存分、楽しみたいと思います」  1R、右を振って組んで脇を潜り、右ヒザを突いてからボディロックし持ち上げ、2度テイクダウンする安芸。手を着かされるも足は巻かせない新井は、その都度立ち上がり、正対し安芸を剥がすことに成功。  しかし、安芸はスタンドでも長いジャブを当てて、ワンツーの右! 右カーフをヒット。さらにガードを固める新井に右ヒジも叩き込む。新井も打ち合いの中で左フックを当てると、右で安芸を下げさせる。  さらに、左をしっかりボディ打ちと上下に分けて安芸を下がらせると、左をスイング。安芸の左ジャブをかわした新井は右! ダウンから立ち上がった安芸だが、新井は詰めて右ボディ、右カーフと打ち分け、金網に詰めて右ストレートを当ててダウンを奪うと、パウンド!  レフェリーを呼び込んだ。 「俺、いま何Rやった?」と北森リングアナに尋ねた、10連勝をマークした新井は、試合後マイクを握り、「正直、ちょっともらい過ぎて攻防を覚えていません。本能が身体を動かせてくれました。いいストライカーだと思います。安芸君と徳島からの熱い応援団に拍手を。しっかりと防衛戦でチャンピオンとしての責務を果たせて、ホッとしています。こんな出来損ないの俺にチャンスをくれてありがとうございます。そんな俺から頼みがあるので、修斗の二階級同時制覇、成し遂げるのを見たい人、拍手をお願いします。山内(渉)君、平良くんがベルト返して空いてるんで、ストロー級チャンピオンとフライ級のベルトを賭けて俺とやろうよ、修斗30周年の歴史で初の二階級同時制覇、歴史に名を刻む新井丈の姿を見にきてください」と、フライ級王座戦線に参戦することを語った。ルールでは「同一の者が同時に複数のクラスのチャンピオンになることは認めない」とされているが……、どうなるか。 ISC認定 JSA公式ルール 第26条【チャンピオン】チャンピオンは1クラスに1名を置き、同一の者が同時に複数のクラスのチャンピオンになることは認めない。ただし、当該階級において暫定王者が認定試合により決定された場合は暫定王者を含め2名となる。上記の規定によりタイトルを保持したまま他のクラスのチャンピオンシップに出場することは出来ない。 [nextpage] ▼セミファイナル 第9試合 バンタム級 5分3R×藤井伸樹(同級環太平洋王者/ALLIANCE)60.8kg[判定0-3] ※28-29×3〇竹中大地(パラエストラ和泉)※元同級環太平洋王者 61.0kg   修斗最激戦区と呼ばれる“黄金のバンタム級”にONE Championshipで活躍した竹中大地が帰還する。  松根良太、外薗晶敏、上田将勝、扇久保博正等、その時代毎に最強と呼ばれる歴代王者の中でも最強と呼び声が高い堀口恭司の後に台頭してきたのが、竹中大地。  竹中は2013年のプロ修斗デビュー戦から無敗のまま新人王を獲得。岡田遼、エダ塾長こうすけ、金海裕輝、佐藤将光、小蒼卓也を相手に5連勝を飾り、VTJでも土肥 聖帝 潤、ジョン・チュンイル、アラン・フィルポットに勝利している。  修斗で一気に環太平洋王者に駆け上がり、その後は主戦場をONE Championshipに移し、ONEバンタム級(※水抜き禁止の65.8kg)初戦で元コンテンダーのキム・デファンを下すと、レアンドロ・イッサをTKO、その後、ユサップ・サーデュラエフにスプリット判定で敗れてONEフライ級(※61.2kg)に変えてイヴァニルド・デルフィノにリアネイキドチョークで一本勝ち。  コロナ禍で試合が減るなか、2021年10月の『Road to ONE』で和田竜光と熱戦の末、スプリット判定負け。今回、約2年の沈黙を破り約7年ぶりに修斗のリングに上がることになった。  対するのは、全ての試合が激闘に次ぐ激闘の連続で“最も戦いたくない男”の異名を取る現環太平洋王者・藤井伸樹(ALLIANCE)だ。  2022年11月に行われた石井逸人との環太平洋バンタム級王座戦では、目まぐるしく攻守が入れ替わる、全ラウンドフルスロットルの大激戦の末に、藤井がスプリット判定を制し、環太平洋王座についている。  この一戦は満場一致で2022年度「ベストバウト賞」を獲得。そんな藤井が、今回過去にない最強の対戦相手を迎えることとなった。 相手を削って削って最後は己の身を削りながら勝利を掴むスタイルの藤井だが、スタンドからグランドワークまで全ての局面で穴のない竹中を相手にどう戦うか?  最後に立っているのは竹中か? それとも“ゾンビ”藤井か? 早くも今年度のベストバウト賞候補になり得る“黄金のバンタム”垂涎のマッチアップに期待だ。 藤井伸樹「この試合に向けてしっかり準備して来れたので、明日の試合に注目していただけたらと思います」 竹中大地「明日は7年ぶりの修斗ということで、強くなった姿を修斗ファンの皆さんにお見せしたいと思います。よろしくお願いします」→両選手試合前インタビュー  1R、サウスポー構えから左スーパーマンパンチ、左ミドルを当てる竹中は、藤井の組みを切り、逆にボディロックから藤井のアームロック狙いをかわして足をかけて引き出しテイクダウン。両足かけた完全バックを奪い、リアネイキドチョークを狙う。  2R、詰めて組む藤井に体を入れ替え、右で差して脇潜りスタンドバックから持ち上げ手を着かせてバック奪う竹中。藤井に向き直りをさせず、4の字ロックから残り10秒でマウントを狙うが、その際で立つ藤井がワンツーで攻めて竹中を下がらせてホーン。  3R、藤井の右を被弾した竹中が後退。詰める藤井の右の蹴りを掴んだ竹中がバックテイクも、それを落とした藤井が上に! パウンドに立ち上がる竹中をバックテイク。  チョーク狙いも立つ竹中は詰める藤井にギロチンから後方に回してスイープ狙いも、首を抱えられながらも藤井は極めさせずに細かいパンチを腹に入れてホーン。右目を腫らせた竹中は藤井とハグをかわした。  判定は3者29-28で、1、2Rをバックコントロールで制した竹中が勝利。「7年ぶりの修斗でしたが、藤井選手、チャンピオンなのに受けていただいてありがとうございます。試合を組んでいただいた修斗の関係者の皆さんありがとうございます。コロナやいろいろあって、3年で2試合しかしていませんが、33歳でまだまだ僕のキャリアは始まったばかり、これからだと思っています。どんどん試合をして日本の舞台でやっていくんで注目してください」と語った。 [nextpage] ▼第8試合 フライ級 5分3R〇山内 渉(同級世界1位/FIGHT FARM)56.7kg[1R 1分10秒 TKO] ※右ストレート→パウンド×ヤックル真吾(同級世界3位/T-REX柔術アカデミー)56.5kg  山内は、デビュー以来負けなしの5連勝で世界1位。  2021年7月に植木令和新を三角絞めで極めると、11月に高橋 SUBMISSION 雄己に判定勝ち。2022年3月に大竹陽、7月に内藤頌貴をいずれも判定で下すと、2022年11月の清水清隆戦では1R 44秒 KOで引導を渡している。  フライ級を代表する選手を立て続けに撃破し、文句なしにタイトルに最も近いファイターといえる。  その山内の前に立ちはだかるのが九州・宮崎から参戦する世界3位のヤックル真吾。  GLADIATORでは苦杯をなめたものの、4月の沖縄大会では上位ランカーの宮城友一(DROP)を右アッパーを効かせてからのパウンドでKO勝利し、一躍トップ戦線に躍り出た。“アウェー上等”の意地で“聖地”後楽園行きを掴み取ったヤックルが山内の首を狙う。 山内 渉「しっかり仕上げてきたんで、しっかり勝ってタイトルマッチに繋げたいと思います。応援お願いします」ヤックル真吾「お前、誰やねん、という感じになっていると思うので、明日はしっかりフィニュシュしてみんなに名前を覚えてもらいたいと思います」  1R、右を振って左で小手に巻いて内またで投げたヤックル。上を奪うと、腰を抱いていったんは山内に背中を着かせるが、ケージを蹴って足を戻した山内は立ち上がり。右ストレートに、ヤックルの動きが止まり、さらに左にダウン! パウンドにレフェリーが間に入った。  1分10秒、衝撃TKO勝ちを決めた山内は、「年内にベルトが欲しいんで、誰でもいいのでタイトルマッチをやらせてください。どうせやるなら一番強い選手とやりたいので、実質フライ級1位の新井丈選手(現ストロー級王者)、お願いします」と語った。 [nextpage]  ▼第7試合 フライ級 5分3R〇関口祐冬(同級世界2位/修斗GYM東京)56.5kg[判定3-0] ※29-28×3×内藤頌貴(同級世界5位/パラエストラ松戸)56.6kg  修斗フライ級を代表する同級世界2位の関口祐冬と、同級世界5位の内藤頌貴のマッチアップも決定。  変則的な打撃スタイルで人気の関口は「ROAD TO UFC」で勝利を挙げた内田タケルを腕十字に極めて5連勝を飾るも、前戦ではストロー級世界王者・新井丈から売られた喧嘩を買って判定負け。2019年6月に平良達郎に敗れて以来、約4年ぶりの敗北を味わった。今回は4カ月ぶりの再起戦となる。  対するは、虎視眈々と王座を狙う内藤頌貴が約7カ月ぶりに復帰。2021年7月に階級上で戦ったRIZIN、2022年7月の山内渉戦の判定負けから、2022年11月の前戦では高岡宏気に判定勝ちを収めている。前後左右の動きで相手を誘い込み、右利きサウスポーから繰り出す前手、さらに左ストレートで仕留めるカウンターを得意とし、試合の流れを計算出来る試合巧者だ。  意外にも今回が初対決となる両者。関口は頭を振って相手のパンチをかいくぐりながら、パンチとレスリングを織り交ぜて戦うスタイル。内藤はより打撃よりで相手のテイクダウンを切って削り、勝利のうち半分をKO・TKOで仕留めている。スタイルは全く異なるがハイレベルな試合展開に期待がかかる。  山内vs.ヤックルの勝者と関口vs.内藤の勝者が次戦で当たることは必至。このサバイバルマッチを勝ち抜いた者だけが次のステージに立つ資格を得る。ここで勝たなければ意味がない。“見えないトーナメント”を制するのは誰か? 関口祐冬「前回、情けない試合をしちゃったんで、今回は熱い試合を約束します」 内藤頌貴「いいカードがいっぱいありますけど、第7試合の僕たちが一番、潰し合えると思うので、ぜひ観て行ってください。よろしくお願いします」  1R、サウスポー構えの内藤に、関口のスイッチに左カーフ。オーソに戻す関口にジャブ&ロー。組む関口は金網に押し込み。しかし、内藤は肩パンチで突き放し、インロー。関口の水面蹴り、センチャイキックをディフェンス。  2R、関口のシングルレッグを切る内藤。左で差して押し込む関口を突き放して、サウスポー構えの関口に左ロー。内藤の打ち終わりに右を当てた関口は、ノーガードで顔を前に内藤を誘い、残り10秒で打ち気で前に出てきた内藤にカウンターのダブルレッグテイクダウンからパウンドでホーン。  3R、左右の足をシャッフルする関口に、右ローは内藤。前に出るとカウンターのダブルレッグテイクダウンも押さえ込みに固執せず。立つ内藤に後ろ廻し蹴りはかわされるもバックフィストを当てる。内藤は詰めてのヒザを当てると関口のシングルレッグを切って、左ロー。しかし詰める関口は最後にシングルレッグから巧みにパウンドを畳みかけてホーン。  判定は3-0(29-28×3)で勝負所でポイントを得た関口が勝利。「判定ばっかで情けないですけど、次の試合で勝った人とタイトルマッチをやらせてください」と語った。 [nextpage] ▼第6試合 バンタム級 5分3R×加藤ケンジ(同級世界10位/K.O.SHOOTO GYM)61.1kg[3R 4分17秒 KO]〇スソン(KRAZY BEE)61.1kg   加藤は、RIZINで山本アーセンにKO勝ちするなど打撃の強さを見せたが、2022年は2月にダイキ・ライトイヤーにKO勝ち後は、9月に後藤丈治に打ち負け、2023年1月の開幕戦ではロイベ・デ・オリベイラ・ネイトに2R TKO負けと2連敗。1年ぶりの白星を掴めるか。 スソンは、プロ4勝無敗。ITF系「世界Jrテコンドー選手権大会U18組手-63kg級ベスト8」の実績を持つスソンは、格闘代理戦争を経て、TTF CHALLENGE 08で真人ガーZを1R パウンドアウトすると、2022年4月のPOUND STORMで宇佐美秀メイソンにスプリット判定勝ち。  修斗では2021年7月にトライアウトルールで村山大介に判定負けも、プロでは2022年9月に齋藤翼に判定勝ち。2023年3月の前戦では 榎本明をリアネイキドチョークで極めている。  バンタム級注目のストライカー対決を制するのは遠州の用心棒・加藤か、KIDの弟子・スソンか。 加藤ケンジ「明日はセコンドにアーセンは来ますか? 来ない? 会場には来る。まあ、アーセンをブッ飛ばしたときのように普通にブッ飛ばして勝ちたいと思います。応援よろしくお願いします」  スソン「自分にとって最大の難関をまずクリアできました。明日は今まで一番、スリリングでエキサイティングな試合ができることを望んでいます。明日は皆さん楽しみにしていてください」  1R、サウスポー構えの加藤にスソンは遠間からサイドキック、右ミドル。飛び込み。首相撲ヒザ狙い。加藤は内・外のローを当てて、その入りに左を狙う。  2R、互いに慎重な展開のなか、蹴りをジャブのように使うスソン。右ボディストレート、右ローは加藤。スソンは左前手のフックを狙うが加藤も警戒。ともにスイッチから加藤は左フックをガード上に叩く。  3R、加藤の飛び込みに左を2度合わせて尻もちを着かせるスソンは、立ち上がる加藤を詰めて左ストレート! 下がる加藤を詰めるスソンは加藤の左右にカウンターの右でダウンを奪い、3R 4分17秒、KO勝ち!  ランカーの加藤を倒し、安藤達也、川原波輝とハグをかわしたスソンは、「ウォー。今回の試合、いろんな皆さんの後押しで頑張れました。強い選手で絶対に油断するなと言われていて、昨日、『アーセンみたいにブッ飛ばす』と言われてカチーンと来て、なめんじゃねえよ、テメエみたいなやつに負けるわけねーだろ。この後、バンタムの藤井×竹中、こんな試合じゃあまだまだだけど、どっちが強いか見てください」と語った。 [nextpage] ▼第5試合 フェザー級 5分2R×結城大樹(同級世界10位/マスタージャパン福岡)65.6kg[判定0-2] ※18-20×2, 19-19〇オーディン(格闘DREAMERS)65.7kg  そして、格闘DREAMERS出身のオーディンが修斗初参戦。東海大学柔道部出身で15年の柔道歴を持つオーディンは、2022年4月に行われた『POUND STORM』で世界ランキング2位のマックス・ザ・ボディ(BRAVE)と対戦。判定で敗れるもフルラウンドを戦い抜き、そのポテンシャルの高さを見せつけた。  迎え撃つのは、5.28福岡大会のメインで元環太平洋王者・TOMA(TK68)に勝利したばかりの結城大樹。2022年は5月に田中半蔵に判定負けも、11月に工藤圭一郎に判定勝ち。福岡でTOMAとの接戦を打撃で上回っている。  実績があるとはいえ修斗デビュー戦の相手を務める結城が、世界ランカーの意地を見せるか? ABEMA格闘チャンネル『海外武者修行プロジェクト』にも選ばれたオーディンが更なる進化を見せられるか?  現在インフィニティリーグが行われているフェザー級で新たな戦いの幕が開かれる。   結城大樹「会場に応援に駆けつけてくださる方々や、ABEMAを通して応援してくださる方々に頑張っている姿を見せて喜んでいただけるよう、勝ちたいと思います。応援よろしくお願いします」 オーディン「初めましてオーディンでーす。お願いします。押忍」  1R、互いにジャブ&ロー。右カーフを当てるオーディンはラウンド終盤に左右からアッパーとまとめる。  2R、シングルレッグからスタンドバック。対角のヒザにおたつロックを狙う結城に正対するオーディンは、再三のシングル、ダブルの結城の組みを切り、首相撲ヒザ、右ストレート、左アッパーを当てて終始前に。判定2-0(20-18×2, 19-19)で白星を掴んだ。  階級を下げて勝利を掴んだオーディンは、「1年ぶりの修斗でフェザー級で身体動かなかったですけど頑張りました。これからもよろしくお願いします!」と語った。 [nextpage]  ▼第4試合 epsomsalt seacrystals Presents インフィニティリーグ2023 女子ストロー級5分2R〇藤野恵実(リーグ初戦 勝ち点4/トライフォース赤坂)52.0kg[1R 3分06秒 リアネイキドチョーク]×エンゼル☆志穂(リーグ戦勝ち点0/GSB多治見)51.8kg    藤野恵実「修斗ファンの皆さん、初めまして。修斗に参戦できる日が来るなんて思わなかったので大変、光栄です。ぶっちぎりで優勝してしっかりベルトを獲りたいと思います。よろしくお願いします」 エンゼル☆志穂「全力でぶつかっていきたいと思います。応援よろしくお願いします」  1R、いきなり回転速い左右で詰める藤野は、志穂の打ち返しに右を当てて腰を落とさせると、立つ志穂に首相撲ヒザ、さらにがぶりからギロチンチョーク。嫌った志穂が仰向けになり下になると、ハーフからパウンド、背中を見せた志穂にリアネイキドチョークを極めた。  3分06秒、一本勝ちの藤野は「勝ち点4」を獲得。「藤野には誰も勝てないというところを見せて圧勝します。(9月に宝珠山戦だが?)私の方が強いんで」と笑顔で語った。 [nextpage]  ▼第3試合 epsomsalt seacrystals Presents インフィニティリーグ2023 女子ストロー級5分2R〇宝珠山桃花(リーグ戦勝ち点6/赤崎道場A-SPIRIT)51.9kg[判定2-0] ※20-18×2, 19-19×吉成はるか(リーグ戦勝ち点0/シューティング宇留野道場)51.9kg   宝珠山桃花「今回も応援に大変、ありがとうございます。明日はぼてくりますので、よろしくお願いします」 吉成はるか「宝珠山選手、前回すごくいい勝ち方をされているので、このまま独走されないように明日は私が勝ちたいと思います。応援よろしくお願いします」  1R、上体を立てて長いワンツーで詰める宝珠山は組み。金網背にする吉成は首投げ狙いも投げられず。離れる。宝珠山の右に組んだ吉成だが、体を入れ替える宝珠山。互いに体を入れ替えホーン。  2R、遠間からワンツーの打ち合いから上下に散らすのは宝珠山。先に組む吉成は押し込むも体を入れ替える宝珠山。ブレークから組んだ吉成は首投げを2度。その都度、立ち上がる宝珠山に吉成は大内刈で崩して上になってホーン。  判定は2-0(20-18×2, 19-19)で宝珠山が勝利。勝ち点2を追加した。 [nextpage]  ▼第2試合 epsomsalt seacrystals Presents インフィニティリーグ2023 フェザー級5分2R〇浜松ヤマト(リーグ戦勝ち点/T・GRIP TOKYO)65.6kg[判定2-0] ※20-18×2, 19-19×磯部鉄心(リーグ戦勝ち点0/パラエス6トラ松戸)65.8kg 浜松ヤマト「しっかり勝ってインフィニティリーグを独走したいと思います 磯部鉄心「自分が今大会のインフィニティリーグ2戦目になるので、自分がどう戦うかによってリーグも大きく変わってくるので、リーグを大きく動かしたいと思います」  1R、磯部の蹴りをかわし右で差して組む浜松。小手に巻く磯部は投げるも足を戻して立つ浜松はボディロック。左で小手巻く磯部に浜松は左足をかけて引き出しバックを狙うが小手巻く磯部。浜松はボディロックに小外がけで回してテイクダウンを2度。その都度立つ磯部にシングルレッグも後方に切り返す磯部。仰向けになり最後に上は浜松。  2R、ジャブ&ローの磯部に、ヒザ着きダブルレッグは浜松も切る磯部。しかし右を振って詰めてボディロックテイクダウンは浜松! 煽って崩して手を着かせてバックテイク。足もかけてリアネイキドチョーク狙い。首を守る磯部だが、バックを制され、最後に立ち上がり正対してホーン。判定2-0(20-18×2, 19-19)で浜松が勝利した。浜松が勝ち点2を追加した。 [nextpage] 【中止】 ▼第1試合 epsomsalt seacrystals Presents インフィニティリーグ2023 フェザー級5分2R〇上原 平(リーグ戦勝ち点2/リバーサルジム横浜グランドスラム)65.6kg[不戦勝]×CHAN-龍(リーグ戦勝ち点0/MMAZジム)※2022年度同級新人王&MVP ※公開計量に間に合わず。↓CHAN-龍が計量欠席、インフィニティリーグ出場権剥奪 CHAN-龍は計量時間までに出席せず、その後連絡を入れることもなく欠席。大会主催者の株式会社サステインと所属ジムで協議した結果、CHAN龍と上原平(リバーサルジム横浜グランドスラム)の試合を実施することを取りやめ、上原の不戦勝となった。現在進行中のインフィニティリーグについても上原選手の不戦勝で勝ち点3が与えられる。また、前回の計量ミス、今回欠席したCHAN龍に対し「epsomsalt seacrystals Presents インフィニティリーグ2023フェザー級」の出場権を剥奪。今後は他の出場選手4名によるリーグ戦となる(※【追記】日本修斗協会からの発表)。 上原「インフィニティリーグまだ盛り上がってないので、明日はしっかり盛り上げようと思います」※CHAN-龍は公開計量に間に合わず。  [nextpage] ▼OPファイト 第2試合 ストロー級 5分2R〇根井博登(パラエストラ千葉)52.0kg[判定3-0] ※20-18×3×里見拓磨(MMAZジム)51.9kg  1R、サウスポー構えの根井はダブルレッグから脇潜り、反り投げテイクダウン。すぐに立つ里見をシングルレッグから腰を抱いてテイクダウン!   ここも立つ里見をダブルレッグテイクダウンの根井に足関節は里見。そこに根井も内ヒール狙い。外して立つ里見は上から下の根井の足にキック連打! 立つ際を詰めるが、そこでもダブルレッグテイクダウンは根井! 上からパウンド狙いでホーン。  2R、右の蹴りを狙う里見にダブルレッグの根井はがぶられるもアンクルピックでテイクダウン! ここも立つ里見は右インローをヒット! さらに跳びヒザもキャッチした根井は再びダブルレッグテイクダウンからパスガードマウントも股を潜る里見が足を戻して立ち上がる。打撃で詰める里見に根井が足を手繰るが里見がぶり左右で詰めてホーン。  判定3-0(20-18×3)でテイクダウンからポジション奪った根井が勝利。両者ともに噂にたがわぬ好勝負を展開した。  [nextpage] ※OPファイトは 17:30開始 ▼OPファイト第1試合 2023年度新人王決定トーナメント一回戦 フライ級 5分2R △大石航輔(トライデントジム)56.6kg[判定1-0] ※20-18, 19-19×2 ※優勢ポイント3-0で大石が2回戦へ△木下皓介(GROUND CORE)56.4kg  1R、木下の右オーバーハンドに組んだ大石はヒザ蹴り。四つに組む木下は突き放す。大石は右ストレートでダウンを奪うと、木下のシングルレッグを差し上げ四つでブレーク。木下の大きな右をかわす大石は左差しで組み。シングルレッグに切り替える木下だが大石がまたも差し上げてホーン。  2R、木下のシングルレッグを手首をコントロールして差し上げ四つに持ち込む大石。左で差す木下を突き放す大石のヒザ蹴りがローブローに中断。  再開も右で差して押し込むのは木下。そこに右ヒザを突く大石。離れ際にヒジを狙う木下。飛び込みに右ヒザは大石。木下は四つから小外がけテイクダウン! 上からパウンド狙い。抱きつく大石は下から三角狙いもホーン。  大石に1者20-18, 19-19×2で判定1-0ドローも、フラッシュダウンを奪った大石が優勢ポイント3-0でトーナメントを勝ち進んだ。
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