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【RIZIN】朝倉未来、ケラモフ戦がタイトルマッチに決定し、「朝倉兄弟が同時チャンピオンになったら皆さんが盛り上がるんじゃないですか」

2023/07/09 21:07
『超RIZIN.2』(7月30日、さいたまスーパーアリーナ)に向けて9日、東京・六本木ヒルズアリーナにて、朝倉未来(トライフォース赤坂)が公開練習を行なった。  当初は朝倉海と揃って「朝倉兄弟公開練習」の予定だったが、海は「発熱のために大事を取って欠席」となり、未来のみ、1分2ラウンドのミット打ちを披露。その後、マスコミとファンの質問に答えた。  冒頭、榊原信行CEOが「朝倉未来とヴガール・ケラモフの試合を『RIZINフェザー級タイトルマッチ』にします」と発表。  6月24日の『RIZIN.42』でクレベル・コイケ(ボンサイ柔術)が計量で400グラムオーバーで王座をはく奪され、挑戦者の鈴木千裕が勝てば戴冠、クレベルが勝てばノーコンテストの条件で試合が行われクレベルが勝利。その結果によりフェザー級王座は現在空位となっている。  榊原CEOは「フェザー級が空位でタイトルがないまま行くよりは、7月30日、未来とケラモフの勝者がベルトを巻きます。ベルトを巻いたチャンピオンにクレベルが挑戦する。空位のまま、中途半端に行くよりはドラマティックに」と説明した。  榊原CEOに呼び込まれた未来は「(タイトルは)ぶっちゃけどっちでもいいんですけど。今回勝って、クレベルに勝つのが俺の目標なんで。ただ(タイトルは)付いてきたって感じですね。(ケラモフは)かなり強い相手ですけど、攻略できるんじゃないかなって自信があります」と語った。 一つのミスでどっちかが負ける(朝倉)  公開練習は1分2Rのミット打ち。トレーナーの構えるミットにパンチ、三日月蹴り、さらに跳びヒザ蹴りを打ち込み、軽快な動きを見せた。その後、質疑応答に。  朝倉は、「ベルトどうこうよりも一番強い、最強になる。勝ったヤツが一番強いんで。(試合に向けて強化したのは)特にはないですね。いつも通り練習やって、あとは相手の分析をすごいしてるんで。組み技ももちろんですけど、その練習だけしてます。警戒してるのは片足タックルですかね。だいぶ対策は出来てます」と自信。  続けて「(対外国人)準備は変わらないんですけど、外国人は力が強い人が多いので。上手くいなして戦う。力と力でぶつかるというよりは上手く戦う感じですかね。元々そういう戦い方なんで得意っちゃ得意ですね。(ケラモフと戦った)堀江(圭功)君とはよく練習したことがあって、腰の強さをよく知ってるんで、あれだけ簡単に何度も(堀江から)テイクダウンを取ってたんで、相当フィジカルは強いと思います」とフィジカルに警戒しつつも、いなして戦うとした。  4月の牛久絢太郎との試合前には、「組み技7割、打撃3割の練習をしてる」と語っていた朝倉だが、今回のケラモフ戦に向けては、「今は半々、(組み技)50パー(打撃)50パーぐらいの練習をしてます。牛久選手よりはもっとテイクダウンディフェンスに集中した戦いになると思うので。打撃の比率が増えるかなっていう予想です」と、ケラモフの組みを切っての打撃の攻防に比率を置いていることを明かした。  ケラモフとのタイトルマッチを「いやもう普通に、すごい緊張感のある試合になると思いますよ。一つのミスでどっちかが負けるような、そんな強者同士の試合だと思うんで。そんな緊張感を楽しんでほしいなって思います」と語った朝倉。  弟の朝倉海と揃ってタイトルマッチになったことには、「まあ、特に変わんないですけど、皆さんが盛り上がるんじゃないですか。朝倉兄弟が同時チャンピオンになったら」と答え、一般公開の場内のファンから大きな拍手を浴びた。 [nextpage] クレベルとも今だったら全然勝てる自信があるんで、普通に早くやりたい  また、ベルト剥奪となりながらも、鈴木千裕に何もさせずに腕十字で一本勝ちしたクレベルの試合をリングサイドで見た朝倉は、「YouTubeでも予想動画を出してて、その通りになったんで“予想通りの試合になった”というだけですね。あの試合を見て、“クレベル、強すぎるな”とも思わないし、“鈴木君がめっちゃ弱い”とも思わない。普通に、分析通りの結果かな」と、想定内の強さだったとし、また、クレベルの計量オーバーについては、「ダメなことはダメなんですけど、夏の水抜きの厳しさも知ってるんで。同情的な気持ちもありますね」と語った。  榊原CEOは、今回の朝倉vs.ケラモフ戦の勝者=王者が、クレベルの挑戦を受けることになる、と今後のフェザー級王座戦線を語ったが、朝倉が勝てば、2021年6月以来のクレベルとの再戦になる。  朝倉は「クレベルとやってから、かなり時が経って。クレベルと試合が決まった1カ月前からミット打ちを始めた感じだったんですけど、あれから練習量が何倍も増えて、いろんな相手とやって、今だったら全然勝てる自信があるんで、普通に早くやりたいなって」と、ケラモフに続くクレベル撃破にも自信をのぞかせた。 「クレベルに勝った後、どんなチャンピオンロードを?」と問われると「思い描くことはあるんですけど、実際にやってから言わないと」と語るにとどめた。 [nextpage] 海vs.アーチュレッタは「スクランブルにさせない」こと  また、もうひとつのタイトルマッチとなる、「朝倉海vs.アーチュレッタ」のバンタム級王座戦については、「アーチュレッタってすごいずっと動き続けて、スクランブルが強くて、打撃・寝技・レスリングってすごい動き回れるんですけど。海が井上直樹選手みたいな付き合い方じゃなくて、スクランブルにさせない戦い方が出来るかどうかだと思っていて。1発のカウンターの脅威をずっと持ち続けられるかどうかがポイントかなって」と、アーチュレッタのスクランブルを断ち切る強い打撃がキーとなるとした。  最後に、ファンに向けたメッセージを求められた朝倉は、「必ず俺が勝ちます。よろしくお願いします」とコメント。場内から大きな拍手が送られた。 金原、石渡、佐々木は「朝倉勝利」を予想  ちなみに、公開練習の前に行なわれたトークショーでは参加者全員が「朝倉未来の勝利」を予想した。  朝倉同様にケラモフとの試合を望んでいた金原正徳は、「いいカードだと思った。僕はケラモフが(フェザー級では)一番強いと思っていてこれは変わらない。ただ未来選手も強いし、打撃対組み。未来選手のヒザやハイキックは当たると思うし、RIZINの判定では未来選手が有利かな。判定についてああだこうだいうまでがワンセット(笑)」と、朝倉がダメージを与えられると予想。  石渡伸太郎は「未来選手が危なげなく勝つ。相性がいいと思うし、(ケラモフの組みで)尻餅を着くまではいくかもしれないけど」と、テイクダウンができても、そのまま朝倉を押さえ込んで極めやダメージを与えることは難しいと分析。  佐々木憂流迦も「僕も未来選手。しっかり自分の武器を使って完封するんじゃないか」と、朝倉の初戴冠を予想した。  果たしてRIZIN史上初の「兄弟王者」は誕生するか。
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