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『超RIZIN.2』(7月30日、さいたまスーパーアリーナ)に向けて9日、東京・六本木ヒルズアリーナにて、朝倉未来(トライフォース赤坂)が公開練習を行なった。
当初は朝倉海と揃って「朝倉兄弟公開練習」の予定だったが、海は「発熱のために大事を取って欠席」となり、未来のみ、1分2ラウンドのミット打ちを披露。その後、マスコミとファンの質問に答えた。
冒頭、榊原信行CEOが「朝倉未来とヴガール・ケラモフの試合を『RIZINフェザー級タイトルマッチ』にします」と発表。
6月24日の『RIZIN.42』でクレベル・コイケ(ボンサイ柔術)が計量で400グラムオーバーで王座をはく奪され、挑戦者の鈴木千裕が勝てば戴冠、クレベルが勝てばノーコンテストの条件で試合が行われクレベルが勝利。その結果によりフェザー級王座は現在空位となっている。
榊原CEOは「フェザー級が空位でタイトルがないまま行くよりは、7月30日、未来とケラモフの勝者がベルトを巻きます。ベルトを巻いたチャンピオンにクレベルが挑戦する。空位のまま、中途半端に行くよりはドラマティックに」と説明した。
榊原CEOに呼び込まれた未来は「(タイトルは)ぶっちゃけどっちでもいいんですけど。今回勝って、クレベルに勝つのが俺の目標なんで。ただ(タイトルは)付いてきたって感じですね。(ケラモフは)かなり強い相手ですけど、攻略できるんじゃないかなって自信があります」と語った。
一つのミスでどっちかが負ける(朝倉)
公開練習は1分2Rのミット打ち。トレーナーの構えるミットにパンチ、三日月蹴り、さらに跳びヒザ蹴りを打ち込み、軽快な動きを見せた。その後、質疑応答に。
朝倉は、「ベルトどうこうよりも一番強い、最強になる。勝ったヤツが一番強いんで。(試合に向けて強化したのは)特にはないですね。いつも通り練習やって、あとは相手の分析をすごいしてるんで。組み技ももちろんですけど、その練習だけしてます。警戒してるのは片足タックルですかね。だいぶ対策は出来てます」と自信。
続けて「(対外国人)準備は変わらないんですけど、外国人は力が強い人が多いので。上手くいなして戦う。力と力でぶつかるというよりは上手く戦う感じですかね。元々そういう戦い方なんで得意っちゃ得意ですね。(ケラモフと戦った)堀江(圭功)君とはよく練習したことがあって、腰の強さをよく知ってるんで、あれだけ簡単に何度も(堀江から)テイクダウンを取ってたんで、相当フィジカルは強いと思います」とフィジカルに警戒しつつも、いなして戦うとした。
4月の牛久絢太郎との試合前には、「組み技7割、打撃3割の練習をしてる」と語っていた朝倉だが、今回のケラモフ戦に向けては、「今は半々、(組み技)50パー(打撃)50パーぐらいの練習をしてます。牛久選手よりはもっとテイクダウンディフェンスに集中した戦いになると思うので。打撃の比率が増えるかなっていう予想です」と、ケラモフの組みを切っての打撃の攻防に比率を置いていることを明かした。
ケラモフとのタイトルマッチを「いやもう普通に、すごい緊張感のある試合になると思いますよ。一つのミスでどっちかが負けるような、そんな強者同士の試合だと思うんで。そんな緊張感を楽しんでほしいなって思います」と語った朝倉。
弟の朝倉海と揃ってタイトルマッチになったことには、「まあ、特に変わんないですけど、皆さんが盛り上がるんじゃないですか。朝倉兄弟が同時チャンピオンになったら」と答え、一般公開の場内のファンから大きな拍手を浴びた。