2023年7月17日(月・祝)東京・両国国技館『AZABU PRESENTS K-1 WORLD GP 2023』にて、マッケンナ・ウェイド(イギリス)の挑戦を受けて3度目の防衛戦に臨むK-1 WORLD GP女子フライ級王者KANA(K-1ジム三軒茶屋シルバーウルフ)が7日(金)都内所属ジムにて公開練習を行った。
KANAはワンツーを中心にパンチのミットを披露。ジャブを短い距離・長い距離で突き、右ストレートを伸ばした。
「今10日前に必要な疲れとかはある感じでちょうどいい感じです」と順調に仕上がってきているという。
前回3月の2度目の防衛戦は「練習してきたことが一つ一つ形になってきて、試合と練習の差がなくなってきて冷静に戦えて自分の中でも手応えのある試合でした」と自分の完成度を実感する試合になったと振り返った。
その後は「個々を特化してではなく全体的にいろいろやれることを増やしたり、自分自身をより知ってコントロール出来るように全体的にベースアップしている」と全体的な底上げを意識してきた。
恒例となっているアメリカ合宿は6月上旬に行って約3週間行った。「週3でスパーリング、走り込み。今回もスパーリングを中心に行ってきました。スパーリングの相手は初めての選手が多く、ボクシングのシルバー王者ともやりました。メキシカンで完全アウェイなジムでスパーをやりました(笑)。それが試合に近くていい緊張感で出来たので、そこで見つかった課題が実戦の中であったので、いい時間だったなと思っています」と、いい経験が出来たという。
対戦するウェイドについては「パンチ主体の選手でKOしているのもあって、若さや自信はファイターにとって警戒しないといけないところ。若さや勢いは経験ある選手を優ると思っているので。自分も若さで上の選手を喰ってやろうって気持ちでやっていたので、そこは警戒してやろうと思っています」と、自らの経験から上を喰ってやろうと挑んで来る若い選手の勢いは警戒しないといけないとする。
「タイトルマッチに相応しい相手っていうのもそうですし、最強を目指すうえでナメちゃいけない相手ですが、しっかり倒してクリアしないといけないので緊張感を持ちつつKOしたいです」と侮らずにKOを狙いたいとした。
当初はエイミー・パーニー(スコットランド)との防衛戦が決まっていたが、最終合意に至らず今回の対戦相手に変更となった。そのことでモチベーションに変化はなかったかと聞かれると「次の相手が決まったことでブレることもなく、その選手に合わせて対策も準備も出来ているので問題ないです」ときっぱり。
「前の相手は蹴り主体で待ちのスタイル。変わったことによってパンチ主体で自分からガンガン来る選手で真逆だったので、そこはやるべきことを切り替えるだけなので、すんなり切り替えられました」とベテランらしい答え。
パンチでガンガン来る相手なら、前の相手よりも得意なタイプなので、との問いには「苦手なスタイルや得意じゃない相手は特になくて、どんなスタイルでもアジャストしていける自信があります。どっちでも対応できるので問題ないです」と、どんなスタイルであっても対応できる自信を持つ。。
今大会にはK-1王者が6人そろい踏みとなる。その中でどんなインパクトを残したいかと聞かれると「ダブルメインという位置に置いてもらったのは意味のあること。インパクトを残して見てもらっている人たちにエネルギッシュな試合を見せたい」と答える。
そして「一戦でも落としたら目標とするアネッサ戦の実現から遠ざかるので、100%確実に勝って年内に実現させたいと思っています」とKANAが世界最強と認めるアネッサ・メクセン戦の実現へまた一歩近づきたいとした。
また、今日は七夕ということでもし短冊に願い事を書くとすればとの質問には「みんなが幸せになりますように」と答えたが、もっと個人的な願いはないかと聞かれると「目の前の試合が一番なので、KO勝ちできますように、ですかね」と目の前の試合に集中していると語った。