敗れた悔しさに涙を浮かべながらコメントするKINGレイナ
2019年7月28日(日)さいたまスーパーアリーナにて開催された『RIZIN.17』。
第2試合で、自身最軽量の63kg契約でステファニー・エッガー(スイス)と対戦したKINGレイナ(FIGHTCLUB 428)だったが、エッガーに寝技で主導権を握られ、パンチを被弾する場面もあり判定3-0で敗れた。
泣きながら花道を後にしたKINGレイナは、試合後のインタビューでも時折涙を浮かべながらコメント。
「今回、初めてちゃんと減量して、体重は落ちたけれどいざ試合をしたら体に力が入っていないと感じました。そこまできつい減量はしていなかったんですが、倒せるパンチが打てていなかったと思いました。そこまで自分の中では、相手が凄く上手くて強いとは思わなかったんですが、完全に身体に力が入っていなかったというのと、私が得意ではない部分も相手は研究して狙ってきたのかなというのが敗因です。次は今回みたいな減量はしないです」と、いきなり階級を落としたことで身体が慣れていなかったという。
「体重を落とすのは楽でしたが、いざ試合をして身体を動かせるかと言ったら筋肉まで一緒に落ちてしまっていた。体力も落ちたし、身体面ではしんどくなかったし、リカバリーでも戻せていたんですが、落としすぎてしまった部分で身体が思うように動けていませんでした。ちょうど1週間前のラストの追い込みの時期の練習では、男性と練習していても今回動きがいいなって思っていたんですね。パンチも当たるし、ポジションも取りやすくて、今回上手くいくと思っていたんですが、最後の水抜きの2kgのダメージがきたのかな。最後の200~300グラムが本当にきつかったので。最終的には2kgくらい水抜きをしました。サウナでは残り300グラムでしたが、どうしても汗が出なかったので、最後はツバを出して落とした感じです」と、初めての大幅な減量に身体がついてこなかったことと、試合をしてみて体力面まで落ちていたことに気づいた。
背中を向けて丸まってしまう、いわゆる亀の状態になって相手にコントロールされてしまう場面が多かったことについては「外国人なので手足が長い。足で絡まれてしまう。そこを徹底的に直さないといけないですね。手足が長いと入られてしまうので。そこを重点的にやった方がいいと思いました。気を付けないといけない部分です」と、改善していくとする。
試合後に涙した理由は「思っていたよりも体が動いてないので悔しいですし、その部分では一番悔しかった。今までのどの負け方よりも悔しかったなと思っています。階級を落とすのは嫌と思ってないですし、最終的に私が見据えているのはUFCなので、そこに合わせた61.2kgまで落としますが段階を前もって決めていかないと今回みたいにきつい減量になってしまうのかなと思います」と涙声で語った。
今後については「気持ちの部分では負けていない。自分の身体が自分の負荷に勝てなかったので、自分の身体もちゃんと分かってあげながら練習も減量もしていきたいと思っています」と、コンディション作りをして再起したいと話した。
●7・27「RIZIN.17」の全試合結果