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2023年6月24日(土)北海道・真駒内セキスイハイムアイスアリーナにて『RIZIN.43』が開催された。
第8試合のRIZINキックボクシングルール(3分3R)では、木村“フィリップ”ミノル(Battle-Box)が、ロクク・ダリ(コンゴ・TRI.H Studio)を1R1分8秒、左フックで失神KO。3月の前戦KNOCK OUTでのクンタップ・チャロンチャイ戦での計量ミスを払拭する衝撃勝利を見せた。
試合後、木村は今回の「73kg」契約での減量について、さらにブアカーオ・バンチャメークや安保瑠輝也、ルイス・グスタボ、マニー・パッキャオとの試合について語った。一方で、木村の会見後の総括で榊原信行CEOは、木村にドーピング検査を行っていることを明かしており、今後の動向に注目が集まっている。木村との一問一答全文は以下の通り。
グスタボがキックに来てくれたらすごい試合になる
━━試合後の率直な感想をお聞かせいただけますか。
「まずKOで勝ってホッとしています」
━━対戦相手ロクク・ダリの印象は試合前にイメージしていたものと戦った後では違うところはありましたか。
「予想通り好戦的な選手だったので気持ちよく試合ができました
━━豪快で見応えあるKO勝利でした。今後の展望や目標を教えてください。
「まず今回インパクトを残して勝つっていう自分の最低限の目標はクリアできたと思っているので、次も見たい試合をしっかり見せて、見てもらいたい、求められている結果をちゃんと出せるような身体を作ってまた頑張りたいと思います」
━━かなりインパクトのあるKOでした。相手が立ったまま失神するようなKOは初めてですか。
「何回かありました(笑)。経験済みです」
━━狙い通りにヒットしたのでしょうか。
「細かい狙いは外したところはあるのですけど、まあ短期決戦狙って仕掛けていったので、思ったとおりの展開ではありましたね」
━━これからRIZINキックで自分が主役になってやっていくという決意もあったのでしょうか。
「そうですね、みんなRIZINを『総合の舞台だから』という言い方をするんですけど、僕はそうは思っていなくて。もともとキックボクシングも一緒に大会でやっているような団体ですので、盛り上がったほうが主流なだけで、総合の団体だからってわけじゃないと思っているので。そこをキックボクシングでかき乱してもっと盛り上げられたらキックボクシングのほうが盛り上がっちゃうんじゃないの? っていうのがあるんですけどね。僕的には。僕みたいに盛り上げる選手がいっぱいいればもっとできると思うんですけど」
━━リング上では、次の対戦相手でブアカーオ(・バンチャメーク)選手や安保(瑠輝也)選手の名前を挙げていましたが、具体的には?
「具体的にも何も、やりたい相手は? と聞かれたら『安保とブアカーオ』と言いますね。今のRIZINで。あとは、たとえば海外のGLORYとかONEの選手とか分からないですけど、そういう契約的に浮いている選手とか、名前のある選手を連れてきてやれたら、RIZINの世界でのキックの見方も変わってくると思うし。本物vs.本物をRIZINで見せれば、またファンの認知も広がる気がするので、キックボクシングは面白いというのを広めたいですね」
━━階級の近いライト級のMMAファイターで打撃が強いグスタボ選手とキックでというのは?
「めちゃくちゃグスタボ選手とかキックボクシングに来てくれたらめちゃくちゃ迫力あってすごい試合になると思いますけどね」
━━計量は73kg契約で500gアンダーでした。相手よりちょっと軽い程度です。あえてギリギリではなく“下げられるんだよ”という感じでしょうか。
「なんか、とにかく前回はすごい減量でいう……格闘家だったら分かると思うのですけど、ちょっとこの、怠慢な気持ちというか、なんていうんでしょうか、絞りが甘いというか、水抜きに最後託しすぎて絞り削りが甘かったりとか、そういった、コンディションとかいろいろあるんですけど。絞り切れなかったから、最後、時間が間に合わなくて計量失格となったのですけど。
今回はだから結構早めに脂肪をしっかり削って、ちゃんと体脂肪削って体重落としてっていうプランやっていく中で水抜きが必要ないくらい脂肪だけで落ちてしまって、だから前日はもう500gアンダーだったんですけど、そこで水ちょっと飲んでピッタリにするより、“ちょっと余裕あるんだぞ”というところを見せてやろうかなと思って。1kgアンダーに持っていくのもパフォーマンスかなと思ったのですけど、それは身体がもたないので、それはやめといて(苦笑)。それくらい減量はすごく順調でしたね」
━━次回以降、71kgも大丈夫ですか?
「そうですねー。落とせそうですね。はい、頑張れば」
━━久保(優太)選手がパッキャオ戦に割り込んできましたがいかがですか。
「あの試合内容じゃまだ話にならないと思うので、まだ僕が第一優先だと思いますね。(会場で流れていた鈴木宙樹vs.梅野源治の試合の生中継を見て)ウオーッ! スゲー! 素晴らしいですね、これは」
━━以前言及されていたヒジありの試合はやりたいですか。
「ああ、やりたいです。それに関してはマジでやりたいですね。梅野選手とかよりも、俺がヒジありの良さを体現できると思うので、ガンガンやっていきたいです」