ルールをよく見返したら首相撲は無制限でした
――公開練習の時に言っていたテーマ曲は大丈夫そうですか?
「何を一番対策したかって言ったらそれを一番対策したので(笑)。前回はRIZINの事務所に行ってスタッフに渡したんですけれど、今回は事務所にも言ったし、音響スタッフにも言ったし、連絡も入れているので。アイツらは本当に学ばないんですけれど、さすがに今回は(笑)。公開練習でも直接アルバムを渡して曲名も書いたのでもうやらないだろうと。次にやったら本当にアイツらぶっ飛ばすぞ」
――首相撲はどのようになってる?
「1週間前に知ったんですけれど、首相撲は無制限だと。公開練習の時に首相撲は2秒までとか一発までとか確かに言っていたんですよ。それで送られてきたルールを見た時にはそう書いてあったんですよ。今回は特別ルールだからっていうので。送られてきたのをよく見返したら首相撲は無制限でした」
――無制限に首相撲からのヒザを使えるというのは梅野選手にとっては?
「かなり大きいですね。首相撲からのヒザ、ヒジ。組みがあることによって他の技もいろいろなことが活きてくるし、相手の技を打たせないことも出来るので、相手の得意な武器をどう打たせずに自分の得意なパターンに持っていけるか。試合の中で過程を見せられると思うんですよね。倒すまでにこういう過程があったからこういう結果に結びついたな、と」
――RIZINでのほぼムエタイルールに近い技はとても大事な試合になる?
「使える技は基本的にムエタイと同じだと思いますが、採点基準は全く別物なのでそこはしっかりとトレーナーとも打ち合わせをして、そのルールに合った攻め方という対策を練られたので、本当にいい試合、面白い試合、楽しい試合を見せられるんじゃないかなと思っています」
「理想は3R目に倒せれば一番いいんじゃないですかね。早すぎてもよく分からないだろうし、少しでも長く僕がリングで戦っている姿を見せて梅野源治を感じてもらいたいなと。去年の10月大会では数十秒で終わってしまったので、今回は1秒でも長くリングで戦っている姿を見せてその中で倒しに行く。そういうのを見せたいと思います」
――勝ったらリング上で言いたいことは?
「ひとつは自分の中で、当日の試合を見ていただいた方たちに伝えたいことは明確にあります。それは勝った後で、リングの上で言えたらいいなと思います」
――梅野選手のヒジは他の選手とどこが違う?
「まず日本人の選手で言うとヒジがあまり上手い選手がいないのかなって印象があって。僕はパンチでのKOもあるし、ヒザ蹴りだったりローキックだったりのKOもある。いろいろな技で倒して来たので、ヒジだけ狙ってもなかなか当たらない。僕が他の選手と違うのはいろいろな倒せる武器がある中で、ヒジでも倒せる。だから相手はどれを気を付けていいのか分からなくさせることが出来るからフィニッシュにつながっていると思うので。今回もパンチで倒しに行きたいし、ローでもミドルでもハイキックでもヒザでも、そしてヒジでも全部の武器で相手を倒しに行く中で、相手がパンチャーなのでそこにヒジを合わせてヒジで倒す可能性が高くなる試合なんじゃないかなって思っています」
――試合が決まった時は首相撲からの攻撃はワンアタックの認識だった?
「そういう認識でした。改めての確認で送られてきたものがそれだったので。1週間くらい前ですかね」