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【Bellator】パトリシオ・ピットブル、王者セルジオ・ペティスに勝るのは「俺の意志だ。誰も俺のような意志は持っていない」、堀口vs.神龍のフライ級制覇にも意欲「日本で毎年戦いたい」=6.16『Bellator 297』

2023/06/15 09:06

三階級制覇のその先は──

 三階級を制した先に、パトリシオは何を見据えるのか。

「どうだろう、パッチー・ミックス戦か、RIZINチャンプ(7.30 朝倉海vs.フアン・アーチュレッタの勝者)とやるのか、もしかしたら4つ目のベルトを狙いに行くかもしれない。どうなるかはわからないけれど、自分は気分もよく、とても健康な状態だから」と、バンタム級GP決勝でラフェオン・ストッツを1R KOに下し暫定王座についたパッチー・ミックスとの王座統一戦、RIZIN新バンタム級王者とのダブル王座戦、さらにBellatorに新設されるフライ級王座(7.30 堀口恭司vs.神龍誠の勝者が初代王者)も視野に入っていることを明かす。

 この壮大な挑戦の始まりのために、アルバラシンコーチはいかなる戦略で向かったのか。

「まずは体重を作れるかどうか。パトリシオ・ピットブルは135ポンドを簡単に作れるし、155でチャンドラーを1分で倒すこともできる。チャンドラーとマクレガーは185でやるだろうから、その事実は彼をより偉大にする」と前置きし、その取り組みについて語った。

「まずは可能性について、体重を作れそうかを専門のコーチに聞いた。自分は疑っていなかったが。この勝利を成し遂げられると。UFC288でセフードは(アルジャメイン・スターリングとの)世界王座戦で、3年の離脱を経て、皆の知る通り、僅差のスプリット判定負けを喫した。その瞬間は自分としては燃え尽きたような気分だった。このままではいけない、と思って、前人未到の偉業を成し遂げて覇者となろうとしているパトリシオのために、自分は全てを投げ打つ決心をした」と、セフードの3年ぶりの復帰戦にしてバンタム級王座挑戦が、気づきを与えたという。

「UFC288のあとアリエル(ヘルワニ)のショーに出て、ブラジルに戻りジムに行くと、パトリシオはペティス兄弟を8年指導してきたコーチを引き入れていた。彼はあらゆる手段を用いる決意をしていた。この勝利のために。何でもやってやるという意志も感じた。普通のアスリートでは6月かけてだってできないような食事療法を8週間でやってのけたんだ」

「GOAT」(Greatest Of All Time)とはどんな存在か。その肩書きを確固たるものにするのに、タイトルをより多く獲得するのか。

 パトリシオは「分からない。たくさんのGOATと呼ばれる人がいるけれども、誰も三階級覇者ではない。それが違いだ」と答えると、アルバラシンコーチは、「6.16、パトリシオ・ピットブルは最も神に近いGOATに、GOATマウンテンの頂きに立つ、俺はそう思ってる」と鼓舞。パトリシオも「まずは、スウィングしようじゃないか」と頂点に向け臨戦態勢にあることを語った。

「自分は別に誰が最高かなんてことを語る権利はない、それは他人がすることだ。自分が気にかけていることといったら、“己の使命を完遂する”ということだけ。それは他の人が判断すればいい。数字や事実を見てみればいい」

 最後に「あなたがこの試合で有利だと思う点は?」と問われたパトリシオは、こう語った。

「俺の意志だ。誰も俺のような意志は持っていない。誰もだ」

 6月16日、新たな歴史が生まれるか。

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