▼第12試合 GLADIATORバンタム級GP1回戦 5分3R
〇竹本啓哉(ALIVE)
[1R 3分40秒 アームロック]
×ジェイソン・マルガリョ(DYincredible Fighting and Fitness Center/フィリピン)
※竹本が準決勝進出へ
32歳の竹本は、2020年2月に神田とのバンタム級王者決定戦で王座獲得も、2021年9月の釜谷真との防衛戦で、計量に失敗。試合はリアネイキドチョークで一本勝ちもタイトルを剥奪されていた。その間、手塚基伸と福島啓太に判定負けし、辛酸をなめたが、江田こうすけ塾長、笹晋久との接戦をいずれもスプリット判定勝ち。2023年1月にはコンバット柔術マッチで江木伸也をリアネイキドチョークで下すなど、勝ち星を積み上げてGP出場権を得た。
「積極的に海外選手を招聘して下さるGladiatorの中で日本人の強さを見せつける覚悟です。強さが試される試合になると思いますが、きっちり極め勝ちます。対戦相手のマルガリョ選手はサブミッションでの勝ちが多いようですが、『柔の発祥地』のグラップリングを存分に味わって帰ってもらいます。西日本の選手を積極的に使ってくれるGladiatorで強さを示す事で、西日本の若手選手達に希望を与えたいです」と意気込みを語る。
対するマルガリョは、MMA11勝6敗の28歳。2017年3月にトップノイ・キラウムに判定負けも、以降4連勝。2019年3月のBRAVE CFフィリピン大会では元ONEファイターのラックス・デララを判定で下し、2019年11月からUAE Warriorsに参戦。トレント・ガーダムに3R TKO負けとシャミール・マゴメドフに判定負けで2連敗を喫したが、URCCとWFCで2連勝。2023年2月の前戦ではハビエル・アラオイにギロチンチョークで一本負けしている。
ロランド・ディ門下でジョン・オルニドの同門となるマルガリョはボクシングベースでレスリング、柔術を習得したウェルラウンダー。世界のフィーダーショーレベルの戦いを経験し、日本でキャリアの再構築に挑むことになる。
「フィリピンでは国際戦を戦う機会を得ることはとても難しいから、今回のGladiatorのオファーにはとても感謝している。タケヤは優れたグラップラーだけど、MMAにはパンチもキックもある。多くの武器を僕らは持っている。サブミッションオンリーではないし、試合はスタンドから始まるものだ。僕はタケヤ・タケモトを倒せる。彼のパンチとキックは本当に遅い。グラップリングのために使っているんだ。そこも研究している」と竹本戦に自信を見せる。
機材トラブルのため、ケージ上で待たされた両者。
1R、モヒカンカット、サウスポー構えの竹本が先に中央に出ると右のスピニングバックフィスト。かわしたマルガリョは右を突く。竹本は遠間から低いシングルレッグで組みつくと引き込んで崩してすぐに右で脇差しボディロック。左で小手に巻いたマルガリョを後方に投げてテイクダウン。
マルガリョの右手首を掴んで左足でピンする竹本。さらに左手首をコントロール。ハーフから左オーバーフックのマルガリョの右腕を掴み、ストレートアームバー狙いから足を抜きサイドに。
そこで上体を起こしたマルガリョに腕をクラッチして再び回して寝かせた竹本は腕十字に切り替えて腕を伸ばす。脇下に挟んで鉄槌の竹本は万歳して身体を起こしたマルガリョに横三角に入れて前転させて鉄槌を入れながらアームロックで極めた。
竹本はバンタム級GP準決勝進出。組み合わせはどうなるか。