左は大晦日クレベル戦のパトリシオと、6.16 ペティスとのバンタム級戦に臨む約1週間前のパトリシオ(C)ゴング格闘技/patriciopitbull
三階級制覇を目指す、パトリシオ・"ピットブル"・フレイレ(ブラジル)が試合1週間前の驚異の身体を披露した。練習仲間でUFC世界ミドル級5位のパウロ・コスタらが明かしたもの。
現Bellator世界フェザー級王者で、元Bellator世界ライト級王者のパトリシオに向けて、コスタは「この男は3つ目のベルトを手に入れようとしています。さあ、行こう!」とツイート。パトリシオは「秘密のジュースはあなたを強くし、筋骨隆々にする」と答えている。
実は、この三階級制覇への取り組みには、ピットブルブラザーズをはじめ、デイブソン・フィゲイレード、リョート・マチダ、ヘナン・バラォン、ベチ・コヘイアらを担当するチカオ・フレイタス トレーナーの指導が大きく関わっている。
フィジカルのみならず、生理学、スポーツ栄養学の専門家でもあるフレイタス氏は、計画ではパトリシオが最終日に水抜きするのはわずか2kg。61.2kgリミットのバンタム級で、試合当日は68kgから70kgの間でケージに向かうことになるという。
パトリシオは、2023年6月16日(日本時間17日)『Bellator 297: Nemkov vs.Romero』(シカゴ・ウィントラスト・アリーナ・U-NEXT配信)にて、現Bellator世界バンタム級王者セルジオ・ペティス(米国)の王座に挑戦する。
大晦日にRIZINフェザー級王者のクレベル・コイケに判定勝ちしたパトリシオにとって、Bellator三階級制覇の挑戦となる。
Bellatorのパウンド・フォー・パウンドNo.1のパトリシオ・“ピットブル”・フレイレは、2014年9月にパット・カランを破り、フェザー級王座を獲得。一度は手放したものの2017年4月にダニエル・ストラウスに一本勝ちで王座奪還。2019年5月にマイケル・チャンドラーに1R TKO勝ちでライト王座も獲得し、二階級同時王者となっている。
2021年7月のAJ・マッキーとの初戦でフェザー級王座陥落も、2022年4月の再戦で王座奪還。その間、兄パトリッキーが1位のライト級王座の方は返上している。
2022年10月にアダム・ボリッチを判定で下し、フェザー級王座を防衛。大晦日の前戦でRIZIN同級王者のクレベル・コイケにも判定勝ちしていた。
実は、今回のバンタム級への挑戦は、2試合前のアダム・ボリッチ戦のときから、パトリシオ陣営は準備を始めていたという。
元『TATAME』編集長で現在は『PVT』(Portal do Vale Tudo)マルセロ・アロンソ編集長のインタビューに前述のチカオ・フレイタス トレーナーが以下のように答えている。ポルトガル語のインタビューの一部を紹介したい。