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【RIZIN】朝倉未来vs.ケラモフ決定のなか、ケラモフ戦を熱望していた金原正徳「試合はめぐり合わせ」。エールかわしたクレベルには「待ってろよ」

2023/06/06 12:06
 2023年7月30日(日)の『超RIZIN 2 powered by U-NEXT』(さいたまスーパーアリーナ)にて、朝倉未来(トライフォース赤坂)とヴガール・ケラモフ(アゼルバイジャン)の対戦が決まるなか、朝倉と同じようにケラモフとの試合を望んでいた金原正徳(リバーサルジム立川ALPHA)が「試合のめぐり合わせ」と「王者クレベル・コイケについて」、自身のYouTubeと本誌で語った。  4月29日の『RIZIN LANDMARK 5』で山本空良に判定勝利した金原は、試合後、「上の2カード(朝倉未来vs.牛久絢太郎、斎藤裕vs.平本蓮)が盛り上がっていて、俺らのカードいらないだろうと思う時期があった。2試合目だし、自分がやってきたことってこんなものなのかなと思うこともありました」と吐露。  試合後のマイクでケラモフとの対戦を榊原信行CEOに直訴したことについても、「明日から一生懸命作って、ケラモフ戦が実現すれば、それに向かって。僕には強さしか残っていないので、この試合へ向けていろいろなことを考えて、長くも出来ないから最後に自分が求めていたMMAを一番強い相手とやりたいなと思って。自分にとってこのカード(山本戦)は意味がなかったので、けっこう辛かった。またこういう試合をするくらいなら、進退を懸けてケラモフとやりたいと」と、王者クレベルを除き「一番強い相手」であるケラモフと「進退を懸けて戦いたい」と熱望していた。  その後の本誌『ゴング格闘技』(NO.326)のインタビューでは、「RIZINのフェザー級に“MMAできる選手”ってそんなにいないなって。今後トラッシュトーク合戦に巻き込まれながら戦っていくんだったら、自分が納得できる強い選手と最後に進退を懸けてやりたいなと思ったんです」とあらためて、18年のMMAキャリアの集大成として“MMAが強い”ケラモフとの試合への思いを明し、「フェザー級でリーグ戦をやったとしたら優勝候補はケラモフとクレベルになるのは間違いない。強さは堀江(圭功)君との試合で認めざるを得ない。でも全然勝負できるところはある」と、勝機についても語っていた。  その後、金原は、朝倉未来vs.ケラモフの発表会見が行われる「前日」の5月26日に動画をアップ。『LANDMARK 5』の振り返りのなかで、ケラモフ戦の「タイミング」について「めぐり合わせ」だとした。 「僕も次の試合どうすんだってときに、ちょっと休ませてもらって、マイクで言ったことは嘘じゃないし、一番やりたいのはケラモフ。それが実現できるかどうか。対戦相手と大会のスケジュールのこともある。僕が1回、大会を飛ばして、次の次でやりたいとなったときに、ケラモフはすぐ試合をしたいかもしれない。その中で“誰かがケラモフとやりたい”となったら、ケラモフとやるかもしれない。そうしたら、その結果・内容によっては僕が待っているところにケラモフは来ないかもしれない」と、40歳で連戦は厳しいなか、ケラモフが自身より前に試合を行う可能性を示唆。  続けて、「試合のめぐり合わせってほんとうに不思議なもので、自分が願って周りが求めてもなかなか難しい。(山本)KID(徳郁)さんと金原(※2009年大晦日『Dynamite!!』で金原がKIDに判定勝ち)だって、俺もそうなると思っていなかったし、タイミングだった。ケラモフと未来も盛り上がっている中で、団体がどうしても組ませなきゃいけないっていう戦いの意向もあるとは思います」と語った。 [nextpage] 「オジイチャン、ツヨイネー!」というクレベルに金原も返答  いつ、どのタイミングで試合が出来るかは、自身のみならず、対戦相手の勝敗やプロモーションが望むマッチアップ、大会日程などに左右される。  金原は「俺は運命的なものだと思う。その運命には逆らわず、自分はやりたいという思いを持ちながら準備はしておこうかなと思っています」と語るにとどめている。  その「めぐり合わせ」は、KID戦のように思いがけずトップとのマッチアップが実現することはあるのか。  山本空良に完勝した金原は、バックステージでクレベル・コイケ(ボンサイ柔術)と会話をかわしている。  5年前のグラップリング大会「QUINTET」前に、練習で肌を合わせている金原に対し、クレベルは「オジイチャン、ツヨイネー!」と祝福。  金原は「ケラモフ倒したら、次お前だぞ、ちょっと待ってろよな」と返している。 「そうしたらクレベルは『ヤダヨゥ』って(苦笑)。あの野郎、未来も言ってましたけどチャンピオンになってちょっと調子に乗ってますね。痛い目見せないと。やっつけないと。待ってろよ、コイケ」と、ケラモフを超えた、その先に見果てぬ夢を思い描いていることもうかがわせる。  自身のSNSで金原は、「クレベルはほんとうに強いやつとずっとやってきているし、勝ち方もすごくいいし、大晦日のピットブル戦も負けてしまったけど、すごくいい内容だったから、全然、クレベルに対しては“待ってろよ”と。(北海道大会のタイトルマッチで)負けてほしくないし、逆に鈴木(千裕)選手がひっくり返すことも楽しみになってくる試合。(練習仲間の)矢地(祐介)くんを見に北海道に行きたいと思います」と、6月24日の『RIZIN.43』を現地で見届けることを語っている。  その金原による「クレベルvs.鈴木千裕」予想はいかなるものか。  本誌の取材に「クレベルが唯一やられるとしたら1ラウンドの立ち上がり」としながらも、強打を誇る鈴木による“ワンパン”決着の可能性については「僕は無いと思います」とした。その理由は、金原のYouTubeおよび本誌『ゴング格闘技』でもロングインタビューで語っている。
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