漆間の前日計量にも付き添ったアーセン(C)ゴング格闘技
2023年6月4日(日)東京・ニューピアホールにて『PANCRASE 334/NEOBLOOD! 4』が開催される。
今大会は、プレリミナリーファイトからメインカードへ。そして最後にネオブラッドトーナメントが行われる。
最多14名参加の激戦区バンタム級の2回戦では、KRAZY BEEから漆間將生が参戦する。5月6日の『RIZIN.42』で約4年ぶりに白星を掴んだ山本アーセンのサポートも行ってきた漆間は、自身の戦いのためにもアーセンと勝負に臨んできたという。
本戦のみならず、後半にも注目のネオブラからアーセン同様に光を掴もうとする漆間に話を聞いた。
自分のケツをひっぱたいてくれて。起こしてくれたのはこの人だから(アーセン)
──減量はいかがでしたか。
「2週間前にアーセンさんとグアムでトレーニングをしてきて、ちゃんと減量していたんですけど、カイル・アグォンとかハワイのチャンピオン、そしてアーセンさんとレスリングとかキックボクシングをやってきて、めっちゃボコられて、鍛えられて身体つきが変わっちゃって……10kgくらい重くなって(苦笑)。3日断食、3日回復食とか、ファスティングとかをしてちょっと苦しんだんですけど、先週は固形をほぼ食べず、今週はちょびちょびと食べて。でも体調はめっちゃいいです。身体もこんなに筋肉量を残してこんなに落ちるのかというのは初めてです。試合では組みでいい場面を見せられればと思います」
──前回の水永将太戦は、組みで削り競り勝った試合でした。
「あの試合は、打撃で狙っていたこともあったんですけど、1Rに打撃で効かされてプラン変更した部分があって、押し込んで殴ったときにチャンスがあるなと思って、そこで競り勝った試合でした。水永選手が強いことは田嶋(椋)選手との試合を見て知っていましたし、トーナメントで勝ちに徹した試合をしました。今回はもうちょっと──前回セコンドの(中村)倫也さんがATTに出稽古中ですが、アーセンさんと山本美憂さんがセコンドについていただけるので──組みの部分を見せつつ、しっかり打撃でも圧倒できるようにちゃんと自分の攻撃も意識して戦います」
──対戦相手の上野惇平選手も、青森・八戸出身の元高校球児で、組みも強い選手です。
「はい。でもアーセンさんたちとやってきたので、前回とは自信が違います。まったくそこでも負ける気がしないです。優勝するための技術をグアムでも学んできたので」
──アーセン選手は、前回のRIZINでの伊藤裕樹戦後、何度も漆間選手の名前を出していましたね。どんなサポートがあったのでしょうか。
アーセン 自分のケツをひっぱたいてくれて。起こしてくれたのはこの人だから、お返しっスよ、もう。弟からのいいギフトをもらったから。今回はお兄ちゃんらしいいいギフトを贈れたらなと。
──ジムの先輩のケツを叩くのはなかなか大変ですね(笑)。
「ひっぱたいたというか(苦笑)、僕はアーセンさんの勝敗というか、格闘技人生が僕の格闘技人生でもあると思って、この人の負けは僕の負けだと思って。自分も試合2カ月前だったんですけど、自分の勝ちのためにも練習していましたし、伊藤選手はTHE OUTSIDERのときから強さを知っていますし、自分のための練習にもなって、毎日殴り合ってましたけど、組みの部分でも毎日、寝かされて殴られてたんで、そこの部分での成長は大きく、ほんとうに良かったです」
アーセン いま組みで一番やりたくないのは將生です。
──そうなんですか?
アーセン もう俺が嫌いなことしかやってこないから。
「いえいえ、最初はかなり投げられて殴られて……」
アーセン いまは対抗力つきすぎて、もうやりたくないです。グアムも練習というのもあるんですけど、將生は気持ちで強くなるタイプだと思っているから、一緒に追い込んできて、1回、中身をリフレッシュして日本でもやろうというイメージで、いい形で試合まで来れたと思います。
「自分も試合が楽しみです」