初代の佐山聡(左)から7代目タイガーマスクのマスクを受け取った武尊
2023年5月24日(水)都内にて記者会見が行われ、K-1三階級制覇の武尊(team VASILEUS)が「7代目タイガーマスク」を襲名したことが発表された。
初代タイガーマスクである佐山聡が武尊を正式に7代目タイガーマスクとして認定。これは武尊がタイガーマスクを被ってプロレスのリングに上がるわけではなく、「7代目タイガーマスクプロジェクト」として慈善活動をしていくというもの。
2人は2022年にとある格闘技の大会で出会い、その後、食事会で同席。武尊の両親はプロレスの大ファンで武尊自身も幼い頃からプロレスを見ていて、初代タイガーマスクに魅了され、タイガーマスクは永遠のスーパーヒーローになったという。武尊が勝利の儀式として行うコーナーポストからのムーンサルトはタイガーマスクへのオマージュの息も込められていた。
その会食で、武尊は2022年6月の那須川天心戦で敗れて身も心も傷ついていたが、佐山と会話している間に勇気を授かった。佐山は福祉施設へのランドセル寄付を含めて社会貢献活動を行っており、その気持ちを理解する格闘家にタイガーマスクを継承して欲しいとの願いを持っていたことから、ラオス現地への訪問や支援活動をしている武尊と出会い、この選手なら、との想いで襲名を勧めたところ武尊がこれを受諾。社会貢献活動をしていく今回のプロジェクトが立ち上げられた。
会見では佐山から新しいタイガーマスクが武尊に渡され、マスクを着用した武尊は「嬉しい気持ちと身が引き締まる想い」と話し、佐山は「マスク姿が綺麗でそこにも素質があったとビックリしました」と笑顔を見せた。