MMA
インタビュー

【修斗】女子大会「COLORS メインを戦うSARAMI「“上手さ”はベースに“強さ”があるからできること」×渡辺彩華「5R? やらないです!」

2023/05/21 12:05
 2023年5月21日(日)東京・ニューピアホール(昼の部)にて、17年ぶりに女子だけのプロ修斗公式戦「COLORS Produce by SHOOTO」が開催される。  メインイベントは、修斗世界女子スーパーアトム級王者のSARAMI(パンクラスイズム横浜)に、同級2位・渡辺彩華(AACC)が挑戦する5分5Rのチャンピオンシップ。  MMA17勝13敗の王者SARAMIは、2021年11月に3度目の対戦となる黒部三奈とベルトを賭けて対戦し、フルマークの判定勝ちを収め第2代修斗女子世界スーパーアトム級王者に。  2022年4月に初参戦のRIZINで浅倉カンナに判定負けも、その悔しさをバネに2022年11月にラーラ・フォントーラに魂のテイクダウンを決めて判定勝ち。再起を遂げている。  対する渡辺彩華は、まだMMA2勝1敗ながら、その対戦相手はルーキーとしては異例の大物ばかり。  2020年12月のプロMMAデビュー戦で神野あかりに1R TKO勝ち後、2022年10月には大会直前の対戦相手変更にも関わらず、前ストロー級クィーン・オブ・パンクラシスト藤野恵美を相手に十分すぎる打ち合いを見せた。  続く2023年1月の修斗では、初代スーパーアトム級王者の黒部三奈を2R、サウスポーからオーソにスイッチしてのカウンターの右アッパーでKOに下している。  ともに柔道ベースで組み負けないSARANIには精緻なジャブ、ムエタイの首相撲ヒジ・ヒザもある。新鋭の挑戦を跳ね返すか。25歳の渡辺は黒部戦に続き、MMAで8年キャリアが上のSARAMIも撃破するか。  計量後の両者のコメントは以下の通りだ。 SARAMI「この試合に向けてしっかり練って来れた」 「計量での“SARAMI全開の日”は、これまで“全力SARAMI”だったけど、最近は“爆発”してるんです、SARAMIが(笑)。練習でも爆発してます。川村(亮)さんが“SARAMI全開の日”とつけてくれたんです。練習でももう、やりたい放題やってます。  これまでの試合では、冷静だったけど焦りが出てしまって、そういうところで気持ちのコントロールが出来ていなかったところもあったので、(2022年11月のRIZIN LANDMARK 4での)ラーラ(フォントーラ戦は)ずっと冷静に戦えたことが良かったですし、最後の最後でテイクダウンから爆発したのもよかったです。  渡辺(彩華)選手は、身体能力が高くて当て勘もいい。すごいバランスのとれた選手だなと思っています。ただ、黒部さんをKOしたことに関しては、そんなにビビってはいないです。あれは向こうの強さでKOになったというのもあるけど、黒部さんの状態もあったし、相対的なものでそこにビビることはないです。 “キャリアの差”については結果的にあったから勝ったということはあるけど、事前に“キャリアに差があるから勝てます”ということではないと思います。  ただ、今回の試合に関しては、その試合に取り組む、試合に勝つための準備だったり戦略っていうのを本当に練ることができて、セコンド陣や教えてもらっている人たちとしっかり練って作ることができて、それができるというのは、結局それまで私が身につけてきたものが多いから、取捨選択できるようになってきたので、本当にすごいいい形に仕上がりました。  相手も根性があるでしょうけど、気持ちだけで戦うわけじゃないから。“上手さより強さ”? そう言っていたんですかですか? 私“上手い”で評価はちょっと嬉しいです(笑)。でも強いですよ、私。上手さはベースに強さがあるからできることなので。 (チャンピオンシップの5Rは)また5Rやるんだ(笑)と。その分、練習が一番しんどいので試合は大丈夫。特にチャンピオンシップだからと気負うことはないし、この試合に勝てばいいので」 [nextpage] 渡辺彩華「 KOすると思います。早い段階で」 「今回の試合に向けて、SARAMI選手はすごいキャリアもあって“上手い選手”なので、今すぐそのキャリアの差を埋めるとか出来ないけど、戦いは上手さできそうわけじゃないので、“強さ”で乗り越えようと思って、強くなるために頑張ってきました。 (SARAMIの練習仲間の黒部三奈に決めたスイッチしての右アッパーは)右のアッパーは元々狙ってたんですけど、なかなか簡単に当たるようなレベルの選手じゃないので。あの試合でもスイッチを多用していたので、そのなかで練習していたのが自然に出た感じです。  今回もジムでは、SARAMI選手の映像を見て、癖とかがあるので、それをジムの阿部(裕幸AACC代表)なり先輩たちと研究して、一番いい対策を立ててきました。それは試合のお楽しみです。  もともと柔道ベース(小1から大学4年まで)ですが、ケージレスリングでも(澤田)龍人さんが帰ってきてケージの使い方をすごく教えてくれるので、実戦的な感じで前よりもケージを使えるようになったのでそこも見てもらえたらと思っています。  盛り上がる試合をしてチャンピオンになります。試合の展開? KOすると思います。早い段階で。5R? やらないです!(笑)」
全文を読む

MAGAZINE

ゴング格闘技 NO.335
2024年11月22日発売
年末年始の主役たちを特集。UFC世界王座に挑む朝倉海、パントージャ独占インタビュー、大晦日・鈴木千裕vs.クレベル、井上直樹、久保優太。武尊、KANA。「武の世界」でプロハースカ、石井慧も
ブラジリアン柔術&総合格闘技専門店 ブルテリアブラジリアン柔術&総合格闘技専門店 ブルテリア

関連するイベント