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【UFC】柔術世界女王ダーンが、5R攻め続けてヒルからダウンを奪う判定勝ち

2023/05/21 11:05
 2023年5月20日(日本時間21日)、米国ネバダ州ラスベガスのUFC APEXにて『UFC Fight Night: Dern vs. Hill』が開催された(U-NEXT/UFC Fight Pass配信)。  第1試合に日本の佐藤天が出場した同大会のメインイベントでは、女子ストロー級8位のダーンと、14位のヒルが5分5Rで対戦。  ダーンは、メガトン・ディアスの娘でブラジリアン柔術世界選手権で2度優勝。ADCC王者、ワールドノーギでも優勝。2016年にMMAデビューし、UFC女子ストロー級最多の4つの一本勝ちを誇る。前戦は2022年10月にヤン・シャオナンに判定負けを喫しており、今回が再起戦となる。MMA13勝3敗。  対するヒルは、WKAムエタイで北米王者となり、2013年にMMAデビューし、翌年のTUF20後にUFC参戦も2連敗でリリース。インヴィクタFCでストロー級王者に就き再契約。現在2連勝中でUFC10勝12敗の戦績を持つ。 ▼女子ストロー級 5分5R〇マッケンジー・ダーン(ブラジル)13勝3敗(UFC8勝3敗)[判定3-0] ※49-43, 49-44×2×アンジェラ・ヒル(米国)15勝13敗(UFC10勝13敗)  1R、ともにオーソドックス構え。先にワンツーで前に出るダーンに左で差して体を入れ替えるヒル。右で差して左ヒザをボディに突いて離れる。  ワンツーの連打から首投げテイクダウンはダーン。しかしその勢いを利して脇を差されず上を取り返したヒルが立ち上がり。  すぐに詰めるダーンは右! ダウンを奪うとハーフからヒザを抜きパスするダーンにヒルはケージを蹴って足を戻して足関節に。これを潰して上になるダーンはマウントからヒジ。残り20秒で腕十字を極めに行くが、自身の股を掴んでヒルは凌ぐ。  2R、ワンツーから前蹴りで詰めるダーンを剥がすヒル。そこをかわしてスタンドバックにつくと背後からバッククリンチ。左足をかけてスタンドでチョーク狙い。ここは首を抜くダーンが再び首投げ・払い腰を狙うが残すヒルがダーンのクリンチボクシングに離れる。追って左右から右ローを突くダーン。  ヒルはケージレスリングで左で差して右ヒザ。離れると右オーバーハンドもかわすダーンが右をヒット。ダーンが組んでホーン。  3R、右前蹴りを突くダーン。左の蹴りを掴んだヒルのテイクダウンにダーンは引き込み、下から三角絞め、腕十字狙い。これを抜けたヒルの打ち返しにダーンはヒザ!  これをもらったヒルの動きが止まったところにダーンは首投げ! この投げも回転し過ぎて上を取り返すヒルだが、すぐに立ち上がりにダーンはボディロックテイクダウン! パウンドで削ると、ヒルはケージを蹴って逃げようとするがダーンはマウントを奪い、ヒジ! 残り30秒で腕十字に行くが、ヒルはクラッチ。  4R、左目の腫れが大きいヒル。ダーンは一気にラッシュで前に出ると、ヒルがクリンチして体を入れ替え、右で差して押し込み。剥がすダーンはジャブのダブルから右カーフもダブルで当てて右で差して前に。体をい入れ変えたヒルに、ワンツーで前に出るのはダーン。さらにバックエルボーもかわしたヒルがスタンドバックに。その手を巻き込んで前転して上を取り返すダーン。  5R、左目が塞がったヒル。そこに左右を振って首投げ、左腕を抜いて脇を差して上を取り切るダーン。クローズドガードのヒルは下から腕十字も潰すダーンがパスガード。半身のヒルのサイドを奪い、両足をかけようとするがかけさせないヒル。いったんサイドから削ってから両足を差し込んでバックマウントを奪うダーン。ヒルに向き直りをさせずに最後はヒジを打ち込み続けてホーン。  判定は自己最多の打撃を当てて、グラウンドでも圧倒したダーンが3-0(49-43, 49-44×2)で勝利。  ケージの中で父ディアスから黒帯に三本目の線を巻かれたダーンは、「サブミッションにもトライしたけど時間切れだった。ケージ際での練習もしたけど、マットの真ん中で打ち合うのも楽しかった。トップ10ファイターと戦いたい」と語った。
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