1月15日(火)東京・足立区のPOWER OF DREAMにて、1月26日(土)東京・後楽園ホールで開催される「Krush.97」の[Krushフェザー級タイトルマッチ/3分3R・延長1R]で王者・西京春馬と対戦する挑戦者・江川優生が公開練習を行った。
2017年10月からフェザー級に階級を上げ、POWER OF DREAMならでは流れるようなコンビネーションと強烈な左フックで日に日に存在感を増してきた江川。昨年6月の第2代K-1フェザー級王座決定トーナメントのリザーブファイトでは大滝裕太を圧巻の1RKO。11月のK-1さいたま大会ではスーパーファイトで覇家斗との延長戦にもつれこむ苦しい試合に競り勝ち、今回のフェザー級タイトルマッチの挑戦者として白羽の矢が立った。
前回の覇家斗とのタフファイトを「久々に延長まで行って、自分の中では良い経験になった。あの経験は次の試合にも活かせるんじゃないかと思ってます」と振り返った江川。「試合に向けて今のところ体調もバッチリで、後は減量だけって感じですね」と公開練習では鋭いパンチのコンビネーションを見せ、初のタイトルマッチに向けて仕上がりも万全のようだ。
江川にとってプロ・アマを通してキャリア初のタイトル獲得のチャンス。過去のインタビューでは「西京選手はエリートで、自分は雑草魂を持って戦う」と発言していたが、「本当に初の試みなんで、色々楽しみもあり、緊張する面もあるんですけど、それを良い力に変えられたらなと思ってます」とベルト奪取に向けて力みはない。
西京について「アウトボクシングの上手い選手。負けにくく、攻略しにくい安定した強さを持った選手だと思います」と冷静に分析し、「西京選手の距離でやらせないことがポイントだと思っています」と江川。過去には同門の武居由樹がスーパー・バンタム級で西京と対戦しているが(西京の判定勝ち)、「由樹くんからヒントはもらってますけど、今は(西京よりも)由樹くんの方が全然強いと思っているんで。今の由樹くんと練習してれば、大丈夫だと思ってます」と先輩・武居と積んできた練習の密度に自信を見せる。
武居と西京はサウスポーでスピードがあるという共通点もあり「(武居と西京は)似ている面もあるし、由樹くんにはアグレッシブさがある。由樹くんとのスパーリングは良い練習になってます」と仮想・西京春馬としても最良のトレーニングパートナーになっているようだ。
西京は公開練習で「今まではアウトボクシングを徹底してたけど、余裕が出来たら新しい戦い方も見せたい」と倒しに行く姿勢も見せると発言していたが、江川は「自分としては来てくれた方がやりやすい。そっちの方が噛み合うんじゃないかと思います」と歓迎。椿原龍矢が過去に西京に勝利した時のように「しかけて、避けて(カウンターを狙う)っていうイメージですね」と受け返しのカウンターで仕留めるイメージも出来上がっている。
さらに「実は去年の1月ぐらいにスパーリングで左拳を骨折しちゃっていて……。そこから休まずに試合を続けて、何とか勝っていけて良かった」と明かした江川。タイトルマッチに向けて拳の怪我は完治しており「しっかり治ったんで、左でぶっ倒したいと思います」と力強く語った。
「2019年の幕開けだし、2月で自分は21歳になる。20歳のうちにギリギリでベルトを獲れたらなと思ってます」とベルト奪取への思いを口にすると「2019年1月26日は、自分が勝ってベルトを持って、新生POWER OF DREAMとして、また新たな幕開けとしてスタートしたい」とファンにメッセージを送った江川。武居に続くタイトル奪取でPOWER OF DREAM黄金時代の幕開けとすることが出来るか?