ヒジ打ち&首相撲ありの最も得意とするルールで鈴木(右)を迎え撃つ梅野
2023年6月24日(土)北海道・真駒内セキスイハイムアイスアリーナ『RIZIN.43』の追加対戦カードが発表された。
RIZINキックボクシングルール(62.5kg契約)3分3Rのヒジ打ちありルール(首相撲などのつかみからの攻撃も無制限)で、梅野源治(PHOENIX)と鈴木宙樹(クロスポイント吉祥寺)が対戦する。
梅野は2007年11月にプロデビュー。日本人初のWBCムエタイ世界王者(スーパーフェザー級)になった他、数々のタイトルを獲得。本場タイの一流ムエタイ選手たちと互角に渡り合い、2016年10月には日本人6人目となるラジャダムナンスタジアム王座(ライト級)を奪取した。REBELS、KNOCK OUT、RISEを渡り歩き、RIZINには2021年6月から参戦。大雅と皇治にヒジ無しルールで連敗を喫するも、2022年10月にトレント・ガーダムにTKO勝ち。大晦日には平本蓮とパンチのみのエキシビションマッチを行った。戦績は51勝(23KO)14敗4分1無効試合。
鈴木は右ストレートに必殺の威力を秘めたホープとして、2019年6月に11戦無敗のままREBELS-BLACK 60kg級王座に就いた。弟の鈴木千裕と共に“倒し屋兄弟”として注目を集めるも、13勝(8KO)無敗の戦績を残してボクシングに転向。2021年12月にプロデビュー戦で初回KO勝ちを収めたが、10月にKNOCK OUTでキックボクシングに復帰。西岡蓮太に判定で敗れ、プロ初黒星を喫した。12月にモンダムにKO勝ちで再起を飾ると、今年2月に『ONE FRIDAY FIGHTS 4』に出場。ファリヤ・アミプールに判定2-1の接戦で惜敗した。4月にはREITO BRAVELYに判定勝ち。戦績は15勝(9KO)2敗。
無敗の快進撃をしていた鈴木はボクシング転向からキックボクシングに復帰後、キックボクシングの感覚を取り戻せず苦戦を強いられているが、徐々に感覚を取り戻してきている。しかし、これまでヒジ打ちあり&首相撲などのつかみからの攻撃無制限のルールでは試合をしたことがないため梅野が有利か。とはいえ、鈴木は右ストレートに破壊力を秘めており、決して打たれ強くはない梅野を倒す可能性もある。
5月6日の『RIZIN.42』でリングに上がった梅野は「「北海道、ヒジの学びの雨を降らせるのでぜひ期待してください」と、ガーダム戦では見せられずに終わったヒジ打ちを今度こそRIZINファンに見せるとアピールしている。