「負けたけれと負けてない」と平本。その真意は?(C)RIZIN FF
2023年4月29日(土)東京・国立代々木競技場第一体育館『RIZIN LANDMARK 5 in YOYOGI』の第8試合フェザー級(66.0kg)5分3Rで、斎藤裕(パラエストラ小岩)に判定2-1で敗れた平本蓮(剛毅會)が試合後インタビューに答えた。
インタビュー中、何度も“やってしまった”とばかりに髪の毛をかき上げるシーンがあった平本。何度も「必ず強くなって戻って来る」と、この敗北を糧にさらにレベルアップして次戦に臨むことを誓っていた。
着々と強くなっているのは試合で実感できた
「ダメージでポイントを取ってると思っちゃって3R目勝ちに徹しすぎたのが自分の敗因。試合前に恐れていたことが現実になってしまったという感じで。ただこの4カ月間、チームや岩崎先生、大塚コーチとやってきた練習はまったくもって無意味じゃなく、自分を進化させてくれた日々だったので、次すぐに試合をします。自分に足りない部分を理解したと言うか、MMAをやりすぎてしまったなって感じで。もっと自分のボクシングを信じてやればよかったなって。まあ、もうしょうがないです。次に向けて頑張ります」
――斎藤選手と対峙してみてイメージと違ったところは?
「壁の展開はしつこく押し付けてきて、相手の反応が出るまでじっとしていて。その辺はとにかく何もしない作戦だったので、ブレイクか切り替えてちょこちょこ自分が打撃を当てられればいいかなと。自分の方が当ててはいたし、ダメージはしっかりとれていたので。まあ、自分の甘さ。倒せなかった。倒しに行く作戦だったのでそれを遂行するべきだったなと。被弾覚悟でやっても全然よかなったなという。とにかくいい経験になりました。負けたけれど負けてないです、今日に限っては。何も悔しくない、次頑張ります」
――ダメージを与えたと言っていたが、あれだけ組みに来られたのはダメージがどれだけあったのかと、組みの対応が成長しているのが見えたがスタイル的にあそこまで組まれた、打撃で組みの前進を止められなかったことに関してはどう思っているか?
「入ってくる前に先に打つっていうのを練習でやっていたんですけれど、実際ドライブ仕掛けられたら壁に押し付けられる展開は絶対に出てしまうので、どっちかというと受けて切って殴るという方向に回ってしまったのが良くなかったのかなという選択のミスで。対処は出来ていたんですけれど、壁際であんなにのらりくらりやらなくてもよかったなって。全体的なコントロールのミスが自分に…まあ、これもいい経験だなって。MMAファイターとして着々と強くなっているのは試合で実感できたので、また次、凄く強くなって帰って来ると思います」
――判定に関して不満は感じてない?
「いや、今でも僕は全然勝った、勝つ可能性もあるというか。人に委ねてしまうジャッジに関してはしょうがないなって感じで。しょうがないのでKO出来るように頑張ります」
「そうですね。MMAに全体的に自信がついてこなす感じを出してしまって、殺伐とした自分の持っている打の部分での、MMAの人が慣れていない空気感を上手く使わず、MMAをやってしまったという感じですかね」
――すぐに試合をしたいとのことで、6月にRIZINの北海道大会があるが?
「皇治とボクシングだったら(笑)。でも、すぐ試合は切り替えてやりたいと思うんですけれど、次しっかり進化した姿を見せたいので、前々から課題として自分の中にひとつあったポイントがあるので次の試合までに詰めていけたらいいなって感じですかね」
「次もLANDMARKでお願いします」
――朝倉選手が牛久選手に勝ったことは?
「なんで牛久、引き込みに行った? と思って。けっこうよかったのに作戦が全然分からないです。謎に凄い引き込むから。下から自信あったのかなって。普通にMMAやったらよかったのにって見てて普通に思いました」
――これでファンが期待している朝倉未来vs.平本蓮が遠のいた。
「いや、僕は全然死んでないので前へ行くだけです。次またいい試合を見せます。絶対に勝ちます」