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【RIZIN】朝倉未来が引き込む牛久に判定勝ち「男はやるときやりゃあいいでしょう」、斎藤が打撃も当ててテイクダウンし平本にスプリット判定勝ち、太田が倉本を1R KO、グスタボが武田に競り勝つ、カンナがMei下す、RENAが一本負け、スダリオが元UFCマルティネスに圧勝、金原が山本に完勝で「次はケラモフと」

2023/04/29 15:04
 2023年4月29日(土)東京・国立代々木競技場第一体育館にて『RIZIN LANDMARK 5 in YOYOGI』が行われた。全試合の速報は以下の通り。 ▼第9試合 フェザー級(66.0kg)5分3R×牛久絢太郎(K-Clann)22勝10敗1分[判定0-3]〇朝倉未来(トライフォース赤坂)17勝3敗  現DEEPフェザー級王者で元RIZINフェザー級王者の牛久絢太郎は、柔道ベースで、PANCRASE、DEEPを経て、2021年10月、RIZIN初出場で当時の王者・斎藤裕と対戦し、2R ドクターストップによるTKO勝ちで王座獲得。  2021年12月に神田コウヤを相手にDEEPフェザー級2度目の王座防衛に成功すると、2022年4月の「RIZIN.35」で斎藤裕と再戦し、判定勝ちでRIZINフェザー級王座の初防衛にも成功。しかし、2022年10月「RIZIN.39」でクレベル・コイケに一本負けで王座から陥落した。  無冠の“路上の伝説”朝倉未来は、フルコンタクト空手・相撲がベース。『THE OUTSIDER』を経て、DEEP、ROAD FC等で活躍し、2018年8月にRIZIN初参戦。7連勝をマークするも、2020年11月のRIZIN初代フェザー級王座決定戦で斎藤裕に判定負けで戴冠ならず。  2020年大晦日の弥益ドミネーター聡志戦で1R TKO勝ちで復活するも、2021年6月にクレベル・コイケに一本負け。2021年10月に萩原京平に、12月に斎藤裕にいずれも判定勝ちで2連勝。2022年9月にフロイド・メイウェザー・ジュニアとボクシングルールで戦い、2R TKO負け。1年5カ月ぶりのMMA復帰戦に臨む。  大きく目を見開き、入場する朝倉未来。セコンドには朝倉海。カメラに向かって右手で打ち抜く。続いて白ガウンで入場の牛久。花道で脱いでケージへと向かう。セコンドは横田一則代表と古川誠一会長。  1R、ともにサウスポー構えから。先に詰める朝倉。牛久はサークリング。プレッシャーをかける朝倉は左ストレートを見せる。さらに飛び込みのフェイント。牛久は左ロー。さらにもう1発を当てる。右インロー2発は朝倉。さらに圧力をかけると左右で飛び込み。  牛久は体を入れ替え首後ろを掴んでクローズドガードで引き込み。頭を金網側に向ける朝倉。首を殺される牛久は頭を抱いてスペースを無くして膠着ブレーク。  圧力をかける朝倉。左ローを2発突く。さらに左フックも回る牛久の左ローは空振り。朝倉の左はまだ遠い。牛久も左ロー。朝倉は右から左。牛久はそこにバックヒジを狙うも朝倉はブロック。牛木が両脇を差して押し込みゴング。  2R、詰める朝倉に左周りの牛久は左ローを当てる。右ミドルを打つ朝倉にその蹴り足を取る牛久だが、足を抜く朝倉はボディストレートを当てる。左回りの牛久に左右で飛び込む朝倉。牛久はそこにまたも跳びつきジャンピングガード。  引き込みクローズドガードで頭を抱く。朝倉もスイープを警戒して大きくは動けず。下の牛久はハイガードに。下からこつこつ頭を殴る。鉄槌の朝倉に脳天に右ヒジを突く牛久。  ラバーガードで固めて左手でこつこつ突く牛久。朝倉も中央にステイし右で突きブレーク。詰める朝倉は左ヒザもすぐに掴んでボディロックへ。金網使い崩しにしのぐ朝倉。そこにヒジを入れる牛久。  3R、朝倉は右前蹴り。朝倉の前手の右に左を合わせて組む牛久。詰めて組んで引き込む牛久だがブレーク。左ハイの朝倉。ブロックする牛久は左フックから右を狙う。  朝倉は右フック。さらに左もそこにカウンターのシングルレッグへ。またも金網を掴む朝倉。スタンドバックからボディロックも正対する朝倉。ブレーク。  朝倉の右に左を狙う牛久。奥足ローの朝倉にボディフックも。ヒザ蹴りで前に出る朝倉に、牛久も左ロー。朝倉の左ヒザをダブルレッグテイクダウンの牛久は朝倉の立ち際に右ヒザ! さらに立ち上がると引き込みに。互いに右フックを振るも当たらずゴング。  判定は3-0で朝倉が勝利。ともに決定打はないなか、有効打を当てた朝倉が勝利した。牛久は大きな被弾せずも、作戦の引き込みからの仕掛けから先に進めなかった。  試合後、朝倉は「格闘家の朝倉未来のファンの皆さん、お待たせしました。この1年何カ月、試合をしない間、いろいろ言われましたけど、男はね、やるときやりゃあいいでしょう。また今年中に会いましょう。ありがとうございました」と語り、右手を挙げた。 ・牛久絢太郎、朝倉未来の「腕力が弱点」との指摘に「筋肉は裏切らない。スタミナの方にも自信がある」秘策は15分間のアームカール ・朝倉未来、体力は「過去一番」打撃はメイウェザー戦の経験でレベルアップ「俺ほどのレベルの打撃の選手とは初めてやると思うので、そこで彼の本当の実力が分かる」 [nextpage] ▼第8試合 フェザー級(66.0kg)5分3R〇斎藤 裕(パラエストラ小岩)21勝7敗2分[判定2-1]×平本 蓮(剛毅會)2勝3敗  元修斗世界フェザー級王者の斎藤は、2020年8月にRIZINに初参戦。摩嶋一整戦にTKO勝ちすると、2020年11月に朝倉未来に判定勝ちでRIZINフェザー級王座を戴冠。ヴガール・ケラモフにも判定勝ち。しかし、牛久絢太郎にカットでのTKO負けで王座陥落すると、朝倉、牛久との再戦に敗れ、現在3連敗中。1年ぶりの試合で再起をかける。  対する平本は、K-1でゴンナパー・ウィラサクレックにKO勝ちするなど活躍後、2020年大晦日にRIZINデビュー。萩原京平、鈴木千裕に敗れるも、2022年7月に鈴木博昭にスプリット判定で勝利し、同年11月に弥益ドミネーター聡志に70kg契約で判定勝利し、MMA2連勝をマークした。MMAキャリア5戦目にして、キャリア29戦の斎藤に挑む。  平本のセコンドには岩崎達也剛毅會宗師、大塚隆史、平本丈。斎藤のセコンドには、上田将勝がつく。ケージサイドにはキック時代の元同門の那須川天心の姿。  マットに正座しコールに礼、中指を立ててから片ヒザ立ちで相手を指拳銃で打ち抜いた平本。斎藤は、コールに右手を挙げて礼。グローブタッチ。  1R、オーソドックス構えの斎藤に、サウスポー構えの平本。中央を取るのは斎藤。先に左ローは平本。歩いてスイッチしてサウスポー構えに戻す。右ローの平本。さらに左ローを前足に。平本の左をかわして斎藤はダブルレッグへ。ボディロックする斎藤が金網に詰めると、右で差し上げ崩してテイクダウン! しかしすぐに平本は金網背に使い立ち上がり。  まだクラッチしている斎藤の崩しに、金網をつかみながら残す平本。両脇を差して右足をかけて崩してヒザを着かせる斎藤だが、ここも平本は立ち上がり。  対角の手首を持つ斎藤に正対する平本。左で差す斎藤はなおも押し込みヒザ突き、そのままゴング。両者の体力は?  2R、遠間に立つ斎藤。平本は若干前重心に。後ろに戻す平本。手は出さない。スイッチを見せてからサウスポー構えに戻す平本。先に動いたのは斎藤。  ダブルレッグから押し込むとクラッチは取れている。左で差し上げる斎藤はヒザをこつこつと突き、頭をアゴ下につける。小手に巻いて体を入れ替えた平本は突き放す。  スタンド。左ハイを見せる平本。ブロッキンスする斎藤。平本は左を突くが、その打ち終わりに斎藤がニータップでテイクダウン! しかしすぐに立つ平本はスタンドバックにつき崩してパウンド。斎藤がヒザ立ちから立つと、平本は離れる。  じりじり詰める斎藤。右から左を打って行くのは斎藤。平本も左ミドルを返す。左インローは平本。そこに斎藤は右ストレートを合わせる。  3R、スイッチしながら右を突く平本。斎藤も細かいステップ。平本は右カーフを当てる。ダブルレッグの斎藤を差し上げる平本だがケージを背に。クラッチは組めていない斎藤だが押し込みヒザ。左で差す斎藤はハイクロッチで組むもブレーク。  スタンド再開。左インロー狙う平本。前足を出す平本に、ニータップでドライブして転がす斎藤。ここも金網使い立つ平本だが、斎藤は左で差して左ヒザを着く。右で小手に巻く平本。斎藤はシングルレッグに移行しながら押し込み。中央に左足を入れて、右手で細かいパウンドも早めのブレーク。  詰める平本。回る斎藤は右、さらに前手の左フック! テイクダウンの動きのフェイントにもなり平本の右手のガードが下がり当たる。  両手を前に詰める平本は左右を振るが、斎藤も出入りで軽くバックフィストを見せる。最後に平本が左で飛び込みゴング。ともに手を挙げるなか、斎藤はケージに登ってガッツポーズ。  ダメージ50パーセント、アグレッシブ30パーセント、ジェネラルシップ20パーセントのRIZIN判定基準。判定は先に平本が1票のコールも、残り2票は斎藤に。斎藤が2-1で勝利。マットに跪いて歓喜した斎藤は、平本と握手。  マイクを持ち、笑顔を見せた斎藤は、約2年ぶりの白星に、「平本選手ありがとうございました。試合前とか、盛り上がりましたね。内容はまだまだですけど、負けが続いても必ず応援してくださった方々が温かく感じて、自分自身、諦めなくて良かったなと思います。また次、試合をしますんで、また応援、よろしくお願いします」と語った。 ・斎藤裕が平本蓮戦の9日前に語ったこと「あのスタイルにはいいところと悪いところがある」「弥益戦の直前の体重変更がフェアかどうかは、やっている選手が一番分かる」「朝倉未来vs.平本蓮? 今回は自分が勝つので無い」 ・平本蓮「俺は絶対に天才だから勝てる」と斎藤裕に勝利宣言「コナー・マクレガー以上の強さを僕はRIZINで見せます」 [nextpage] ▼第7試合 バンタム級(61.0kg)5分3R×倉本一真(リバーサルジム新宿Me,We)10勝4敗[1R 0分27秒 KO]〇太田 忍(パラエストラ柏)3勝2敗  リオデジャネイロ五輪男子グレコローマン59キロ級銀メダリストの太田忍と、全日本選手権グレコローマン59キロ級・60キロ級3連覇(2012~14年)の倉本一真の元レスリングエリート対決。両者はレスリング時代に全日本選手権等で3度戦い、2勝1敗で倉本が勝ち越している。  倉本は、2017年12月の修斗でプロデビュー。戦慄の連続ジャーマンスープレックスなどで7連勝で修斗世界バンタム級暫定王座決定戦に臨むも岡田遼に2R KO負けで初黒星。2020年大晦日にRIZINに初参戦し、中原太陽、加藤ケンジ、魚井フルスイングに勝利も、バンタム級GPでアラン“ヒロ”ヤマニハに判定負け。 2連勝後の2022年11月の「LANDMARK 4」では、元谷友貴に判定負けを喫している。  太田は2020年大晦日RIZINの所英男戦でMMAデビューも2R 腕十字で一本負け。2021年9月に久保優太に判定勝ちで初白星を掴むと、同年12月に祖根寿麻にも投げからがぶりヒザを駆使して2R TKO勝ちで連勝。しかし、2022年7月の「RIZIN.37」で元谷友貴に判定負けを喫した。今回の「LANDMARK 5」は初のケージ戦となる。  1R、ともにオーソドックス構え。先に右カーフは倉本。さらに右ローは空振り。ケージ背に組みに行く太田を切る倉本。  太田は右を差して前に。左を突いてから右を振る太田。そこに倉本も右を振るが、カウンターでもらったのは倉本。後方に倒れ、パウンド。レフェリーがすぐに間にが言った。  試合後、太田は、「パラエストラ柏所属の太田忍です。対戦していただいた倉本先輩、ありがとうございました。太田忍は負ける、何も出来ないだろう、という声が無茶苦茶悔しくて、今日ブッ倒す準備をしてきました。準備を手伝ってくれた鶴屋(浩)さん、扇久保さん、(鶴屋)怜、みんなのおかげだと思っています。自分はまだまだバンタム級中堅、トーナメントの上位に当たれるようにタイトルマッチが出来るように頑張ります。5月末の『ROAD TO UFC』に鶴屋怜が出ます。応援よろしくお願いします」と語った。 ・倉本一真がセフード&DJとアリゾナ合宿を敢行「チャンピオンがどれほどの強さなのかを肌で感じたい」 ・太田忍「どんな相手でも触ったら負けない」「ケージで朝倉未来選手と練習した」「一方的な試合で“解体ショー”になる」 [nextpage] 休憩前の6試合、プレリミナリーのメインは武田vs.グスタボに ▼第6試合 ライト級(71.0kg)5分3R×武田光司(BRAVE)15勝5敗[判定1-2]〇ルイス・グスタボ(ブラジル/EVOLUCAO THAI)13勝2敗  武田光司は元高校6冠グレコローマンレスラーで、元DEEPライト級王者。2018年10月に北岡悟に判定勝ちでDEEP王座を戴冠。大原樹里を相手に2度防衛に成功し、2020年9月から参戦したRIZINでは5勝4敗。  当時の修斗王者・川名雄生、PANCRASE王者・久米鷹介をいずれも判定で下すと、“ブラックパンサー”ベイノア、ジョニー・ケース、ザック・ゼインに勝利。しかし、矢地祐介、スパイク・カーライル、Bellatorのガジ・ラバダノフには判定で敗れている。  ブラジルのルイス・グスタボは、アンドレ・ジダのチームEVOLUCAO THAIでデビューから9連続フィニッシュ勝利。2018年8月にRIZIN初出場で矢地祐介に2R KO勝ち。2019年4月に、朝倉未来に判定負け後、同年10月に上迫博仁に1R TKO勝ち。  2019年大晦日のライト級トーナメント準決勝でパトリッキー・フレイレに1R 自身初のTKO負けを喫したが、2022年4月に矢地祐介に、9月に大原樹理に、いずれもTKO勝ちを収めている。  1R、サウスポー構えの武田。オーソのグスタボ。グスタボの蹴り足を掴んでボディロックテイクダウンは武田。ここまで30秒。蹴り上げのグスタボに踏みつけの武田。クローズドガードのグスタボは金網際で上体を立ててがぶりから立ち上がり。そこにギロチン狙いのグスタボに、武田は回転してすぐに首を抜いてスタンドに。  右の蹴りを打つグスタボに蹴り足を掴んでテイクダウンは武田だが、押さえ込めない。金網使い立つグスタボはスタンドに戻してジャブから右、さらに右ハイを合図にいつものラッシュに。しかしここはさばく武田。  グスタボは右ミドルハイから左右ボディ打ちから顔面に。これもさばく武田は左ロー。グスタボは左右から得意の右アッパーもしっかり見切った武田がカウンターのダブルレッグテイクダウンで上でゴング。しかし額から出血も。  2R、左右フック。さらに武田のタックルにヒザを合わせるグスタボ。間一髪受け止める武田に、グスタボは右ハイ。ブロッキングする武田も左インローを返すと、さらに左ロー。  ワンツーのグスタボの右に、前手の左を狙い、詰めてきたところをボディロックテイクダウン! ハーフからアームロックを回そうとするグスタボに回りながらすぐに体を戻して正面に入る武田。  クローズドガードのグスタボは下から細かいパンチ。武田もヒジを落とし、上体を離してかつぎパスを狙うが、後転して立つグスタボが上で立つ。下の武田。膠着ブレーク。ステップを踏み、同じ位置にいない武田。左右で詰めるグスタボにボディロックして押し込む武田。  3R、じりじり詰めるグスタボに左ローから左フックの武田。そこにぐすは右を振る。連打させない武田。グスタボの右は単発。かわす武田に、右をのどもとに1発当てるが、サークリングした武田は右アッパーを狙う。サークリングの武田。グスタボも連打すると掴まれるため慎重に。左から右を突くグスタボ。それを掻い潜り組む武田。離れるグスタボは右を突く。  さらに右ミドルで前に出るグスタボ。このラウンドはグスタボが打撃で優勢に。右から左に、武田を組みに行くが、離れ際に左はグスタボ! 武田の組みを跳ね飛ばして、跳びヒザで前に。その着地際に組む武田は右で差して押し込みゴング。グスタボはケージに登りガッツポーズ。  ダメージ50パーセント、アグレッシブ30パーセント、ジェネラルシップ20パーセント、というRIZINの判定基準のなか、判定は2-1に割れるも、有効打を当てたグスタボの手が挙げられた。武田はテイクダウンもコントロールから削りたかったところだ。  試合後、グスタボは「ゲンキデスカー、日本のファンの皆さんいつも応援ありがとうございます。今日の勝利は亡くなった祖母に捧げたいです。天国の祖母にチャンピオンベルトを捧げると誓いました。サトシ、試合をしましょう。サカキバラさん、(柏木)シンゴ、お願いします」と語った。 ・“タケダノフ”武田光司「海外で試合をするために、グスタボに勝たないと発言権はない」× 竿本樹生「ドッドソンとは今までで一番噛み合う試合になる」 [nextpage] ▼第5試合 スーパーアトム級(49.0kg)5分3R〇浅倉カンナ(パラエストラ松戸)20勝7敗[判定3-0]×V.V Mei(フリー)21勝15敗1分  浅倉カンナは、2014年のVTJでプロデビュー後、PANCRASE、修斗、DEEPを経て2016年12月にRIZINデビュー。2017年のRIZIN女子スーパーアトム級ワールドGP決勝ではRENAに一本勝ちで優勝。翌年の再戦でも勝利するが、同じレスリングベースの山本美憂、女王・浜崎朱加に連敗。2021年10月に大島沙緒里にスプリット判定負け後、SARAMIに判定勝ちで再起も、2022年7月の前戦GP1回戦ではパク・シウに判定負けで1回戦敗退となった。  対するV.V Meiは、2007年にSMACKGIRLでプロデビュー後、MMA36戦21勝14敗1分の戦績を誇るベテラン。2015年5月にDEEP JEWELSでアトム級王座を獲得。2016年からONE Championshipに参戦し、女子アトム級王者アンジェラ・リーに2度挑戦した経験を持つ。ONEで4連勝後、デニス・ザンボアンガ、ジュリー・メザバルバ、ジヒン・ラズワンにいずれも判定負けも、前戦は僅差の戦いで惜敗している。今回がRIZIN初参戦となる。  1R、グローブタッチ。サウスポー構えの浅倉に、Meiはオーソドックス構え。レベルチェンジのフェイントをかける浅倉は右ジャブ、左フックで牽制。Meiは喧嘩四つの左手を突く。左前蹴りを腹に突くのは浅倉。組んで両脇を差す浅倉はボディロックも、左で差して体を入れ替えるMei。右手でこつこつパンチを当てる。  右で小手に巻く浅倉は、首投げ! 際で上を取り合うなかで浅倉が上に。勝負の肝となるテイクダウンを奪うことが出来た浅倉。しかしブリッジで返すMeiは金網まで移動し立ち上がり。それを詰める浅倉はスタンドバック。ボディロックから2度持ち上げて崩そうとするが手は着かないMei。  ならばと身長差を活かして首投げで投げる浅倉。下からストレートアームバーを両手で押して極めを狙うMei、腕を外した浅倉が崩してまたも上でゴング。  2R、得意の右を振るMei。それをかわした浅倉と頭がぶつかるが、さばく浅倉。Meiから圧力をかけて踏み込むが、そこに浅倉はダブルレッグテイクダウン! 右で枕に背中を着かせる浅倉。ハーフから左足を戻しフルガードにするMei。金網まで這い上体を立てるが、浅倉はMeiの右足を左ヒザの上に乗せる。  金網を使い立ち上がるMei。そこをボディロックからテイクダウンは浅倉。下からカーフスライサーを狙うMeiを外してパスガード。背中を見せて逃げようとするMeiにバックマウントから身体を伸ばしてリアネイキドチョーク狙いへ。正対際に足を戻すMeiに、浅倉は中腰からパウンドする。  3R、左右を振って前に出る浅倉。打ち合いに応じるMeiだが、そこでカウンターのダブルレッグテイクダウンは浅倉。下のMeiはヒジを頭に突き、ストレートアームバー狙い。腕を抜く浅倉に、その際で立つMei。しかしボディクラッチしている浅倉がテイクダウウン。パスガードでサイドを奪う。  亀になって立とうとするMeiにシングルレッグで引き出そうとする浅倉。その頭が下がったところに声を出してヒジを突くMei。足を放した浅倉は打ち合いから右アッパー! さらにシングルレッグからヒジを突くMeiにボディロックに切り変えてテイクダウン!  ハーフガードのMeiを寝かせて細かいパウンド。ニアマウントから腕十字へ! 残り15秒で極めに行くが、ヒジを曲げたMeiがサッカーキックでゴング。浅倉はマットに大の字で咆哮した。判定は3-0で浅倉が勝利。  パク・シウ戦の敗戦から再起を果たした浅倉は、ケージのなかで「Meiさんが強い相手だからこそ自分も強くなりました。こうしてたくさんの人の前で戦うには勇気も自信も必要でしたが、サポートして応援してくださる方のおかげで立つことが出来ましたありがとうございました。今日、お祖母ちゃんが誕生日で初めて来てくれたんですけど、ババ、勝ったよ」と語った。 ・「恐怖を感じた」パク・シウ戦から再び試合に向かう浅倉カンナ「海外でやっていたMeiさんが帰ってくるなら、自分が迎え撃ちたい」 [nextpage] ▼第4試合 51.0kg 5分3R×RENA(SHOOTBOXING/シーザージム)13勝5敗[3R 4分21秒 ヒザ十字]〇クレア・ロペス(フランス)MMA8勝4敗  シュートボクシング世界女子フライ級王者のRENAは、2015年大晦日のRIZINでプロMMAデビュー。怒涛の6連勝をマークも、浅倉カンナに2度敗れ、2019年6月のBellator初参戦でリンジー・ヴァンザントに一本負け。  以降、ヴァンザントとの再戦含め4連勝するも2021年大晦日にパク・シウに判定負け。2022年7月の前戦では、アナスタシア・スヴェッキスカに判定勝ちでスーパーアトム級(49kg)トーナメント準決勝に進出したが、左眼窩内側壁を骨折し、以降のGPを欠場。期待されていた伊澤星花との試合は実現しなかった。今回、約10カ月ぶりの復帰戦をストロー級(52.2kg)転向も見据えて51kgで戦う。  対するMMA7勝4敗のクレア・ロペスは、元UFCファイターのブラッド・ピケット門下生。器械体操、ムエタイ出身の体幹の強さを活かした、オーソからの強い右の打撃と、力強いテイクダウンからの絞めを武器とするロペスは、現在Combate Globalのアトム級2位。  ここ6戦では現UFCのヤスミン・ハウレギと元Bellator・現Invictaのダニィ・マッコーマックにしか敗れておらず、7勝中、3つのKO・TKO、3つの一本勝ちをマークしている。  1R、ともにオーソドックス構え。右ローのRENA。右を振って前に出るロペスに被弾したRENAはバランスを崩すと、金網に詰めたロペスがダブルレッグテイクダウン! ハーフガードのRENAにロペスはパウンド。  クローズドガードのRENAは腰を切って下からパウンド、腕十字を狙うが、そこに強いパウンドはロペス。RENAは両足をかけて腕十字狙いもヒジを抜くロペスは正面に戻り、腕に固執するRENAにサッカーキック! 両ヒザを戻したRENAにロペスは中腰でパウンドする。  2R、中央を取るロペス。左ジャブを突き前に。さらに左ボディ右アッパーと変則的な打撃で先手を取る。右カーフのRENAはヒザを触りに行くが、ロペスはダブルレッグテイクダウン。あっさりと背中を着いたRENAに、ロペスはかつぎパス狙い。そこに三角絞めを狙うRRNAにロペスは足をさばきに。そこで立ち上がったRENAは左ボディ! さらに右。  疲労したか少し下がるロペスに、RENAが前に。右フックのロペスに右ロー。左ボディ。ロペスも右アッパー。しかし前に出るRENAは左ボディを突いて金網に詰めると首相撲で互いにヒザ蹴り。最後のヒザをはRENA。さらにボディにロペスが下りゴング。  3R、「頭から突っ込むロペスに警告」後、スタート。ワンツーで攻めるロペス。RENAは右カーフ、左ジャブ、左三日月蹴りと上下に散らす。ガードが落ちて手数が少なくなるロペス。右から左を当てるRENA。  ワンツーの打ち終わりにダブルレッグに入るロペスだが切るRENA。右を振るも身体が流れるロペス。しかし右アッパーは届く。RENAは左から右。さらに右カーフをヒット。  インローを当てるRENA。ロペスはワンツー、左ジャブの刺し合いから右カーフの打ち合い。RENAのヒザ蹴りにワンツーの右から詰めてダブルレッグテイクダウンはロペス! 上を取るとRENAの右足をとらえ、左足を股下からすくってから両足で組んで腹固めのように腹を張り、右足をヒザ十字で両足で極めるオーバーアンダーニーバーの形でRENAからタップを奪った。  試合後、ロペスは「初めて日本に来れて素晴らしい試合が出来ました。人生で素晴らしい1日を過ごしました。またすぐに会いましょう」と語った。見事一本勝ちしたロペスは次戦はスーパアトム級に参戦か。 ・RENA「“まだまだ”ではないけど、やり残したことがある」──ケージと階級アップで「海外再挑戦」と伊澤星花戦への意欲も [nextpage] ▼第3試合 ヘビー級(120.0kg)5分3R〇スダリオ剛(HI ROLLERS ENTERTAINMENT/PUREBRED)7勝2敗[判定3-0]×ロッキー・マルティネス(グアム/SPIKE22)16勝9敗2分  ロッキー・マルティネスは、第3代PXCヘビー級王者、第6代DEEPメガトン級王者。2017年10月にRIZINに初参戦し、ジェロム・レ・バンナに1R 一本勝ち。以降、ミルコ・クロコップにTKO負け。ジェイク・ヒューンにスプリット判定負けも、2020年2月のRIZIN.21で関根“シュレック”秀樹に1R TKO勝ちし、UFC参戦を決める。UFCでは3連敗でリリースも、2022年11月にBrawl International 2でヨコヤ・マクレガーに1R リアネイキドチョークで一本勝ちで再起。今回、スダリオ剛の国際戦の相手として元UFCファイターとして立ちはだかる。  スダリオ剛こと貴ノ富士三造は元大相撲西十両5枚目。日本人の父、フィリピン人の母を持つハーフで、少年時代にサッカーやバスケットボールのほかに中学でキックボクシングも経験。大相撲では新十両昇進も暴行事件があり引退。  KONISHIKIのツテでエンセン井上に師事し、2020年9月にRIZINでMMAデビュー。3連勝をマークも、2021年6月にシビサイ頌真に一本負け。その後、SAINT、関根、ヤノス・チューカスにいずれもKO・TKO勝ちで3連勝を飾るも2022年大晦日RIZIN.40で現在は兄弟UFCファイターとなったジュニア・タファに1R TKO負けを喫した。  1R、ともにオーソドックス構え。先に圧力をかけるマルティネス。互いに右ロー。右を伸ばすスダリオだが、マルティネスの圧力に金網背にするスダリオ。その押し返しにマルティネスは右アッパーを見せる。  サウスポー構えにスイッチしたスダリオ、左前蹴りがローブローに。再開。オーソから左ジャブを当てるスダリオ。しかし、詰めて右ヒジはマルティネス。剥がすスダリオはバックスピンキック、ボディストレートを突く。ヘビー級ながらフットワーク・蹴りと足を使えるスダリオがコーナーの無いケージで1Rをいい形で終えた。  ワンツーから左を伸ばすマルティネスをサークリングしてかわすスダリオ。追うマルティネスは右ハイもスリップしたところで、上になったスダリオ。ハーフから右で枕に巻き、背中を着かせるとマウント。ヒジを突く。さらにパウンドがヒットすると、ヒジを落としてマルティネスを出血させる。  2R、先に前に出るマルティネス。そこに右カーフを突くスダリオ。マルティネスのワンツーの右はブロッキングすると、サウスポー構えからワンツーの左をヒット! さらにカーフ。ダブルレッグも狙う。右フックを当てて金網に詰めてダブルレッグテイクダウンはスダリオ! ハーフのマルティネスに上からパウンド、さらにアメリカーナ狙い。外して右ヒジ!  出血が多くなるマルティネスにアメリカーナ狙い。さらに外して半身になるマルティネスに残り20秒で上半身を離してヒザ、踏みつけを頭に落とし、サッカーキック。  3R、早々にダブルレッグで金網に押し付けてテイクダウンを奪うスダリオ。バックマウントを取るとパウンド。さらに亀になるマルティネスにサイドバックから腰を抱いてパウンド、さらにもう一度寝かせて脇差しハーフから左ヒジ! 互いに疲労し動きが落ちるなか、上から圧倒しているスダリオはマウントからパウンド。最後は身体を離して踏みつけでゴングを聞いた。  試合後、スダリオは「勝ちました。前回、無様な負け方をしてしまいましたが、日本人キラーといわれるマルティネス選手に勝って、先月、子供が産まれて さんになって初めての試合でかっこいいところを見せられてほんとうに良かったです。試合前にシビサイ選手とか、みんなに支えられているなと思いました。変わらず応援してくださる皆さん、ありがとうございました」と語った。 [nextpage] ▼第2試合 フェザー級(66.0kg)5分3R〇金原正徳(リバーサルジム立川ALPHA)30勝14敗5分[判定3-0]×山本空良(パワーオブドリーム)16勝9敗2分  金原正徳は、元SRCフェザー級王者。2003年9月にDEEPでプロデビューすると、2009年の戦極でキム・ジョンマン、ジョン・チャンソン、小見川道大を撃破し、初代戦極フェザー級王者に。2009年大晦日には山本"KID"徳郁に判定勝ち。2014年9月にUFCに初参戦するとアレックス・カサレスに勝利も、ハニ・ヤヒーラにスプリット判定負け、マイケル・マクドナルドに逆転の一本負けし、日本マットに戻った。2020年2月にRIZINに初参戦するとバンタム級でビクター・ヘンリーに2R TKO負けも、フェザー級で芦田崇宏、摩嶋一整にTKO勝ちで2連勝中。  山本空良は、山本喧一の次男で初代PFCフェザー級王者、前Fighting NEXUS同級王者。小学校5年生で総合格闘技を始め、2017年12月のRIZIN FF アマチュアMMAフェザー級優勝。2018年5月にプロデビュー後、2021年4月にNEXUS初代フェザー級王者に。  2021年11月にRIZIN初出場も鈴木千裕に判定負け。2022年2月に新居すぐるに1R TKO勝ち。2022年3月に元DEEPライト級王者の中村大介にスプリット判定勝ち。寿希也、カイル・アグォンも下し、4連勝をマークも、2022年7月に白川陸斗の負傷欠場を受けてヴガール・ケラモフと対戦し判定負け。2022年11月には、Nexusで横山武司に判定負けでNEXUS王座から陥落している。  空良のセコンドには、父・山本喧一。金原のセコンドには盟友・所英男、八隅孝平がつく。  1R、ともにオーソドックス構え。中央を取る金原細かいステップで詰める。山本は左ロー、ジャブ、前蹴り。かわす金原は右ストレート。山本はスウェイでかわし、右カーフ。右ハイ。  そこに右を返す金原は前に出た山本に下がりながら右を突き、右ロー。そのチェックで山本は足を傷めたか。シングルレッグへ。それをがぶって首を抱える金原にパスガードからマウント。山本の左脇を開けさせて首を突っ込んで肩固めも狙う。  左腕で枕に抱いて左肩でアゴを突き山本を寝かせる金原。マウントから残り30秒を切ると上体を離してパウンド狙い。山本のシザーズをかわしてバックマウント、腕十字狙いも亀から落として立つ山本は打撃戦に。そこに金原は右ストレートを打ち抜きダウンを奪い、フットスタンプもゴング。  2R、先に圧力をかける金原。左前蹴りで牽制する。さらに右カーフを2度ヒット。山本はサイドステップ。しかし足が止まると金原のワンツーの右が届く。さらに右カーフを2度。山本の左前手のフックは遠い。金原の右ストレートは顔に届く。  下がりながら左右ローを打つ山本だが、金原はかわす。山本は右オーバーハンドをかすめるが、金原はこつこつと左右ローを前足に突く。互いにジャブの刺し合い。山本の後ろ廻し蹴りをかわす金原。山本の胴廻し回転蹴りもかわした金原は、山本の入りにバックフィストを狙うが、そこにローをもらい体勢が崩れる。  3R、山本のスローな右ローをかわす金原。1Rに続き山本のワンツーをかわしてワンツーの右! 後方にダウンした山本は左足を掴んで足関節を狙うが、すぐにヒザを抜いている金原は上を奪ってインサイドからパウンド。  下の山本はギロチンチョーク狙いも、金網まで運んで山本に反らせないよう首を殺した金原。山本はノーアームで絞めるが、金原は脇腹に細かいパンチ。首を抱えられたままパスガード&マウント。またも左脇を開けさせ、肩固め狙い。  マウントに戻したところで、山本は背中を見せて立とうとするが、そこを金原がバックマウントについたところでゴング。判定は3-0で金原が勝利。フェザー級で3連勝をマークした。  金原は試合後、ケージのなかでマイクを握り、「20年間強さを追い求めてきてやってきました。自分の強さの答え合わせをしたいです。榊原さん、僕がフェザー級で一番、強いと思うケラモフ、やらせてください!」と、対戦を嫌われる強豪ケラモフをあえて指名した。  またバックステージで金原は、「いまフェザー級でクレベルが一番強い。その次に堀江くんと練習して強さ知っていて、その堀江選手に勝ったケラモフ。日本人はみんな僕とやっても意味が無いだろうから。クレベル渋滞に並ぶくらいなら、ケラモフとやらせてほしいというくらいの権利はあると思う。次は覚悟の試合になる」と進退をかけた大勝負に出る決意を語った。 [nextpage] ▼第1試合 ライト級(71.0kg)5分3R×雑賀“ヤン坊”達也(DOBUITA FIGHT SPORTS GYM)9勝4敗[1R 3分30秒 KO] ※右ストレート〇アリ・アブドゥルカリコフ(ロシア)12勝2敗※ジョニー・ケースは練習中の怪我(右膝の半月板損傷、前十字靭帯断裂、外側側副靭帯断裂、内側側副靭帯断裂、脛骨亀裂骨折)で全治6カ月の診断を受けドクターストップで欠場  雑賀は、元PANCRASEライト級暫定王者。今回、ジョニー・ケースの負傷欠場により、緊急参戦となる。母がフィリピン人、父が日本人のハーフで、小学校6年間、和道流空手を学ぶ。25歳で格闘技を始め、アマチュアキックからMMAに。NEXUSでプロデビューし4勝1敗。DOBUITAの長岡弘樹仕込みの組みでテイクダウン耐性も強化。  2019年7月からPANCRASEに参戦するとトム・サントスをTKOに下すなど4連勝。2020年9月のPANCRASEライト級暫定王座決定戦で林源平を1R KOし、暫定王座についた。2021年12月には久米鷹介との王座統一戦で1Rにダウンを奪ったものの2Rに腕十字を極められ逆転一本負けで正規王座戴冠はならず。2022年4月にRIZINに初参戦し、ケージのTRIGGER 2ndで江藤公洋に2R TKO負け。その後はPANCRASEで松岡嵩志、シュウジ・ヤマウチをいずれも1R TKOで2連勝中。MMA9勝3敗の勝ち星すべてが1RKO決着という打撃の強さをRIZIN2戦目でも活かしてライト級戦線へ割って入るか。  対するアリ・アブドゥルカリコフは、散打ベースでMMA11勝2敗。2013年9月にロシアのREAL STEELでプロMMAデビュー後。2戦目の15年4月のM-1 Challengeでは後のUFCファイターのヨエル・アルバレスを1R 34秒スピニング・ヒール・キックでKO。  その後も7連勝をマークし、2019年7月にRIZINデビュー。川尻達也に判定負け後は、元UFCのアレクサンドル・ヤコヴレフに判定勝ちするなど4勝1敗と好成績で、約4年振りにRIZINの舞台に戻ってきた。昨年はダゲスタンで格闘技から完全引退する前のハビブ・ヌルマゴメドフとも練習を積んできたという。  1R、ともにオーソドックス構え。右フックをかすめ左ローから入るアリ。雑賀も左インロー。アリの右オーバーハンドは空振り。雑賀も左ジャブから右、さらに逆ワンツーの左を当てる。  左ジャブを突く雑賀。右ローをそこに右を当ててニータップでテイクダウンはアリ。すぐにケージまで動き立ち上がる雑賀は右ストレートを2度当てて、アリを下がらせる! しかし前に出る雑賀にフックを合わせに行くアリ。  右のバックフィストはかわした雑賀だがアリは、雑賀の左ジャブに左ジャブから素早い右ストレート! もらっ雑賀が後方にダウン! アリはパウンド1発でレフェリーが間に入った。  4年ぶりのRIZINでKO勝利したアリは「ファンの皆さん勝つことが出来ました。感謝します」と語った。
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