コーカー代表「カナにとってとても惜しい試合だった」
──渡辺華奈とイリマレイの試合の判定をどう感じましたか。
「日本のファンがモヤモヤするのは理解できるよ。とても惜しい試合だった。私はジャッジでもオフィシャルでもレフェリーでもないのはこういう場合があるからだ(苦笑)。彼らに任せている。だってこんな僅差の試合の判定なんてしたくないからね。その結果、スプリットデシジョンだった。このような状況では、何が起こるか分からない。あるジャッジは“打撃がより効果的”と判断し、別のジャッジは“グラップリングとコントロール”に注目する。それが、あのような接戦の場合は問題になってくる」
──1Rはマクファーレン、2Rは渡辺。3Rのジャッジスコアが勝敗を分けた。マクファーレンが最終回序盤に当てた数に比べ、渡辺の手数は劣らず、そしてあの投げが採点に影響されないのは……。
「とにかくこれだけは言える……ヒット数というのはひとつあるけれども、ダメージの問題なんだろう。どれくらいのダメージを与えているのか? それは打撃数だけをカウントしても分からないことだ。あえて自分の見解を言うなら、1ラウンド目は明らかにイリマ=レイがすばらしいワンツーを当てて取ってたと思う。2ラウンドはカナが取った。そして、問題は3ラウンド目。自分は互角だと思った。ジャッジはイリマ=レイが3ラウンド目も取ったということで彼女が勝利したが、とはいえ非常に接戦だった。カナにとってはとても惜しい試合だった」