▼第3試合 KNOCK OUT-BLACKウェルター級 3分3R延長1R
×松山 翔(菅原道場)
判定0-2 ※29-29、28-29×2
○TaCa(キャピタレイズFG池袋)
TaCaは2009年9月2日、北海道の『BOUT』でプロデビューし、RISE、J-NETWORK、ムエロークを渡り歩き2010年7月からKrushに参戦。強打を武器に倒すか倒されるかのスリリングな試合を毎回展開し、山崎秀晃にKO勝ちし、塚越仁志と山本優弥からも勝利を収めている。KOで敗れはしたが、久保優太やHIROYAとも拳を交えた。2014年7月にはヒジ打ち・首相撲ありのWBCムエタイ日本統一スーパーライト級王座決定戦にも出場している。戦績は13勝(9KO)13敗。
松山は菅原道場の菅原忠幸会長が「気持ちが強い選手」と評しているブルファイターで、2021年11月に渡部太基と対戦したが敗れた。2022年6月にはシュートボクシングにも参戦したが、イモト・ボルケーノにTKOで敗れている。MA日本キックボクシング連盟スーパーウェルター級2位。
1R開始と同時に右フックで襲い掛かる松山はフルスイング。これを凌いだTaCaは右フックで松山をグラつかせるが、松山は持ちこたえる。さらなる強打の連打にも松山は耐え、右ローを蹴る。左右フックと右ボディを打つTaCaに松山は突進しての右フック。松山は鼻血を出す。TaCaはしっかりとジャブ、右ボディを当てていく。
2R、左右ボディを打つTaCaに松山はヒザを突き刺し、突進して右フックを打つ。そして組み付いてTaCaを転倒させ、スタミナを奪っていく。前へ出て当たらなくても攻撃を繰り出し、組み付くとTaCaを転倒させる松山。完全な泥試合に持ち込み、TaCaを消耗させていく。TaCaは変わらずジャブとボディを的確に当てるが、松山は空振りが多い中でもボディを蹴る。
3Rも前に出る松山へTaCaが右ストレート。右ボディ、右フックと攻勢に出る。左ボディと右クロスも巧みにヒットさせる。TaCaのボクシング技術に突進と蹴りで対抗する松山。終盤、松山の右ローに怯んだかに見えたTaCaだが、額から血を流し、鼻から出血しながらもジャブと右フックを当てに行く。最後はTaCaが右ミドルをヒットさせて試合終了。同時に両者はガッチリと抱き合った。