マスンヤネの身体能力は規格外過ぎるけど、僕がどう攻略するのかを見てください
──改めて、ボカン選手の印象を教えてください。
「めちゃくちゃ身体能力が高い選手。強いですが、レスリングはやれるが、レスリングの強い選手ではない。事実、ブルックスにコロッとバックを取られているし。なのにあそこにいる(ランキング2位)理由はふざけた身体能力ですよね。規格外すぎます。ちょっとズルいなと思います。なぜ、ONEはあんな強い選手ばかりなんでしょうか(笑)。ストロー級は世界最高峰なんでしょうけど、勘弁して欲しいです(笑)」
──今回の試合は、戦術を複数用意する考えですか。
「身体能力の高さは、具体的には組んでみないと分からない。戦いのパターンは複数用意したいと思っていますし、その変化の違いを見ていただけたらなと思います」
──試合のなかで相手の動きに応じて戦術を変えていくと。激しい試合のなかで冷静な判断が必要そうです。
「僕の一番の武器は間違いなくメンタル。心技体で言ったら心の部分。“コイツはちょっと面倒臭いな”と相手に思わせたら自分の勝ち。そこから生まれる相手のスキにつけ込んで勝つイメージです。面倒くさがっている時点でそれはスキになっているわけじゃないですか。それは嫌がっていると同じなので。今、客観的に自分を見ると、自分はめちゃくちゃ性格悪いですね。正々堂々という考えからだと、ちょっと微妙ですね(笑)」
──そのメンタルの強さはどこからきたのでしょうか。
「それはこのSTFに置かれている理不尽な状況でしょう(笑)。自分のファイティングショーツにもその言葉(理不尽)が入っていますが、心の叫びですよ。朝6時に起きて赤坂に行って、家に帰らず、川越に行って、夜また指導をするという。この環境であれば、いちいち心が折れていられない。面倒臭がってはいられない。試合の面倒臭さは、それに比べると大したことではないです。スラム街よりスラムです。あまり言いすぎると、あとで怒られるので(笑)」
──そんな強靭のメンタルを持つ箕輪選手からファンにメッセージを。
「前回、自分が試合をキャンセルさせてしまいましたが、今回はお互い万全の状態で戦える事になりました。相手はすごく強い選手ですが、僕がどう攻略するのかを見てください。そして、僕が今回勝ち、タイトル戦でブルックスにリベンジしてチャンピオンになるので、その応援もよろしくお願いします!」