2023年6月11日(日)東京・後楽園ホール『KNOCK OUT 2023 vol.2』の記者会見が、4月18日(火)都内にて行われた。
KNOCK OUT-REDスーパーバンタム級王座への次期挑戦者決定戦3分3R延長1Rとして、響波(Y'sGROW)vs.古村光(FURUMURA-GYM)が決定。この試合の勝者は8月6日(日)後楽園大会で王者の壱・センチャイジムに挑戦する。
響波は空手出身で多彩な足技を持ち、様々なリングで活躍。2021年9月に初代KNOCK OUT-REDバンタム級王座決定戦で安達浩平をTKOで破り初代王座に就き、2022年8月にはMA日本キックボクシング連盟スーパーバンタム級王座も奪取し、二冠王となった。同年11月には現KNOCK OUT-BLACKスーパーバンタム級王者・古木誠也にKOで敗れたが、2023年3月の代々木大会でダウン応酬の末に壱を3RでKOに破った。
古村はタイ・ラジャダムナンスタジアムのリング(新人戦)にも上がり、勝利を収めている。2019年に選手発掘のため行われた『K.O TRYOUT』でTRYOUT生に選ばれたサウスポー。国内の戦績は星野航大にTKO勝ち、森岡悠樹に判定勝ち、2022年3月に壱・センチャイジムに判定負け、12月には大野貴志から初回KO勝ちを収めている。さらに3月15日はラジャダムナンのリングに上がり、3RでKO勝ち。戦績は7勝(6KO)3敗1分。
会見に出席した響波は「古村選手は53kgのリーグ戦でやる予定だった選手なので、いつかはやるかなと思っていたので凄い楽しみです」と言い、「綺麗なムエタイの上手い選手だと思います。(対策は)練習しながら考えます」とコメント。
代々木大会で壱に勝利した後は『BLACKのベルトが欲しい』と言っていたことを指摘されると「僕もBLACKのベルトが欲しかったんですけれど…」と隣にいた宮田充KNOCK OUTプロデューサーをちらり。
宮田Pは「王者を破ったのはインパクトが大きかった。BLACKの王者も武蔵選手が破ったし、古村君のタイでの勝利の報告も来たのでこっちの方が面白いかなと思ってY'sGROWさんにオファーしたところふたつ返事で来ました。なので響波選手の意志はY'sGROWさんの中で整えていただいて(笑)」とジムとの間で決まった話と説明し、「チャンスですよ。オファーさせていただくまでが僕の仕事です」と響波を“チャンスだ”と鼓舞する。
それを聞いて響波は「まあ、二階級制覇もいいかなと思います」と、バンタム級に続いての二階級制覇を目指すと納得。
【写真】現RED王者の壱をKOした響波「古村選手はめちゃめちゃ強い選手なのでやってみたいです」と古村との対戦には興味を持っていたとして、「最近パンチが結構いいなと思っていてパンチもありかなと思います」とパンチで勝ちたいという。
古村のどこに強さを感じるかと聞かれると「ムエタイの選手だなって感じです」、テクニック的にはどこが強いかとの質問には「それは試合をしてみてですね」と一言コメントを返していく響波。
【写真】強敵・大野を昨年12月にKOした古村(左) 最近では各団体で空手出身の選手が空手技を駆使して勝つことが増えており、響波もどんな空手技を使うのかと聞かれると「空手の技は取り入れたりとかじゃなく、勝手に出るので。身体に染みついているのが勝手に試合に出ます」と意識しなくても自然に出るとし、まだ見せていない空手技はあるのかとの質問には「自分では分からないです。勝手に出る感じです」と、その状況でどの技が出るかは自分でも分からないと答えた。
そして「古村選手はめちゃ強くてめっちゃイケメンですが、イケメン狩りをやります」と、“職業イケメン”の壱に続いてイケメンの古村も狩ると宣言。
会見を欠席した古村からは「去年のスーパーバンタム級トーナメントを逃してこんなに早くチャンスをいただけてだけて嬉しく思います。王者は俺だ。王者になってKNOCK OUTを引っ繰り返す」とのコメントが読み上げられた。