2023年5月27日(土)と28日(日)、中国・上海のUFC パフォーマンス・インスティチュートで開催される『Road to UFC 2023』の1回戦およびワンマッチのカードが4月11日、正式発表された。
男子フライ級、バンタム級、フェザー級、ライト級の4階級で各8選手による勝ち抜き形式のトーナメント1回戦16試合と、ワンマッチ4試合の計20試合が、2日間にわたり行われる。
日本からはフライ級で鶴屋怜、バンタム級で野瀬翔平と上久保周也、フェザー級でSASUKEと神田コウヤ、ライト級で丸山数馬と原口伸の出場とカードが発表されている。
1回戦はアジア圏のプライムタイムに放送予定で、日本では『U-NEXT』と『UFC Fight Pass』にて配信が決定している。
『Road to UFC 2023』バンタム級1回戦カード
バンタム級には日本人2選手が出場する。
▼バンタム級 5分3Rシャオ・ロン(中国)Xiao Long 24勝7敗・24歳野瀬翔平(日本)Shohei Nose 10勝3敗2分・25歳
2022年の『Road to UFC』1回戦で、中国の元UFCファイター、ウリジブレンにカーフキックを効かせ、小手投げからのパウンドでウリジブレンを右足負傷の1R TKOに下した野瀬は、続く準決勝で中村倫也に1R KO負け。しかし、2023年3月の修斗で新人王の新井拓巳を相手に1R キムラロックで一本勝ち。再起を遂げるとともに、UFC再挑戦への道を決めた。
対する元武林風WLF王者のシャオ・ロン(中国)は24勝7敗と、24歳にして中国国内ながら多くのキャリアを持つ。2016年のプロデビューの年に宇宙人に判定負けし、ONE Championshipでも敗れるも、以降は連勝。2021年のコンテンダーシリーズでは、クリスチャン・キニョネスに判定負けも、そのキネニョスがUFCでカリッド・タハに1R KO勝ちしており、シャオ・ロンもUFCクラスにいる実力者といえる。
キニョス戦でシャオ・ロンは、マウスピースを飛ばされる強烈な右アッパーを被弾し、続く右ストレートでダウンするも、すぐに立ち上がりシングルレッグを仕掛けるなどタフな姿を見せており、9つの一本勝ち、そして一本負けが一度も無いことも難敵であることをうかがわせる。
サウスポー構えの野瀬にとって、オーソからの打撃がパワフルだが長くはないシャオ・ロンにスタンドで遅れを取らず、足技も活かした投げでトップを取りたいシャオ・ロン戦だ。
▼バンタム級 5分3R上久保周哉(日本)Kamikubo Shuya 12勝1敗1分・27歳ジェライスー・バーエゴン(中国)Jieleyisi Baergeng 12勝3敗
UFC挑戦のために、ONE Chmpionshipとの契約のマッチング期間を消化した上久保周哉がついに『Road to UFC』に参戦する。
MMA12勝1敗1分で、ONEではブルーノ・プッチに判定勝ちし、トロイ・ウォーセンにリアネイキドチョークで一本勝ちするなど6戦全勝。ケージユニファイドルールでも永久寝技地獄を見せるか。
対戦相手の中国のジェライスー・バーエゴンは、MMA12勝3敗。フェザー級からバンタムに落として『Road to UFC』に参戦する。WLFを主戦場に、ここ5試合で負け無し。12勝中4つのKO・TKOと、7つの一本勝ち(リアネイキドチョーク4、三角絞め2、腕十字1)をマークしている。身長175cmでリーチが182cmと階級上の体格と長いリーチには注意が必要だ。
▼バンタム級 5分3Rエペライム・ギンティン(インドネシア)Eperaim Ginting 6勝0敗ダーエミィスウ・ザウパースー(中国)Daermisi Zhawupasi 6勝0敗
インドネシアのエペライム・ギンティンは、ONE PRIDE MMAの選手で6戦全勝。中国のザウパースーはWLFを主戦場に6勝中5つの一本勝ちを誇る。
▼バンタム級 5分3Rイ・チャンホ(韓国)Chang Ho Lee 7勝1敗・28歳ラナルドラ・プラタプ・シン(インド)Rana Rudra Pratap Singh 11勝1敗
韓国のイ・チャンホは、7勝1敗。フライ級ワンマッチで今回のRTUにも出場するシム・カイ・シオンに判定負けで初黒星後、2022年11月のBLACKCOMBATでバンタム級に上げてTKO勝ち。
インドのラナルドラ・プラタプ・シンは11勝1敗。BRAVE CFでの1戦が唯一の黒星で、アゼルバイジャンのアリ・グリエフに1R KO負け。9つの一本勝ちをマークし、4つの三角絞めでのフィニッシュを持つグラップラーだ。
[nextpage]
『Road to UFC 2023』各階級・決定カード
2023年5月27日(土)& 28日(日)
【フライ級】56.7kg以下
▼フライ級 5分3R鶴屋 怜(日本)Rei Tsuruya 6勝(3KO・TKO/3SUB)6勝0敗・20歳ロナル・シアハーン(インドネシア)Ronal Siahaan 7勝(5KO・TKO)0敗
▼フライ級 5分3Rマーク・クリマコ(フィリピン)Mark Climaco 8勝1敗・25歳イ・ジョンヒョン(韓国)Jung Hyun Lee 8勝0敗・20歳
▼フライ級 5分3Rジー・ニウシュイエ(中国)Ji Niushiyue 11勝2敗ビリー・パスラタン(インドネシア)Billy Pasulatan 10勝2敗
▼フライ級 5分3Rスミト・クマール(インド)Sumit Kumar 7勝0敗・22歳チェ・スングク(韓国)Seung Guk Choi 6勝2敗・26歳
【フライ級ワンマッチ】
▼フライ級 5分3Rトップノイ・キウラム(タイ)Top Noi Kiwram 8勝4敗・30歳ニャムジャルガル・トウメンデムベレル(モンゴル)Nyamjargal Tumendemberel 6勝0敗・25歳
▼フライ級 5分3Rシム・カイ・シオン(シンガポール)Sim Kai Xiong 4勝0敗・30歳ピーター・ダナソー(タイ)Peter Danasoe 5勝2敗・22歳
【バンタム級】61.2kg以下
▼バンタム級 5分3Rシャオ・ロン(中国)Xiao Long 24勝7敗・24歳野瀬翔平(日本)Shohei Nose 10勝3敗2分・25歳
▼バンタム級 5分3R上久保周哉(日本)Kamikubo Shuya 12勝1敗1分・27歳ジェライスー・バーエゴン(中国)Jieleyisi Baergeng 12勝3敗
▼バンタム級 5分3Rエペライム・ギンティン(インドネシア)Eperaim Ginting 6勝0敗ダーエミィスウ・ザウパースー(中国)Daermisi Zhawupasi 6勝0敗
▼バンタム級 5分3Rイ・チャンホ(韓国)Chang Ho Lee 7勝1敗・28歳ラナルドラ・プラタプ・シン(インド)Rana Rudra Pratap Singh 11勝1敗
【フェザー級】(65.8kg以下)
▼フェザー級 5分3Rイー・ジャー(中国)Yi Zha 22勝4敗・26歳アブダル・アジーム・バダフシ(アフガニスタン)Abdul Azeem Badakhshi 13勝3敗
▼フェザー級 5分3RSASUKE/佐須啓祐(日本)Keisuke Sasu 11勝2敗1分・28歳キム・サンウォン(韓国)Sang Won Kim 9勝5敗1分
▼フェザー級 5分3Rイーブーゲラ(中国) Yibugele 22勝11敗1分神田コウヤ(日本)Koya Kanda 11勝4敗・27歳
▼フェザー級 5分3Rリー・カイウェン(中国)Li Kaiwen 10勝5敗・27歳レザ・アリアント(インドネシア)Reza Arianto 5勝0敗
【ライト級】(70.3kg以下)
▼ライト級 5分3Rホン・ソンチャン(韓国)Seong Chan Hong 9勝1敗ロン・ジュ(中国)Rong Zhu・22勝5敗・23歳
▼ライト級 5分3R丸山数馬(日本)Kazuma Maruyama 12勝6敗・30歳キム・サンウク(韓国)Sang Uk Kim 8勝2敗
▼ライト級 5分3Rウィンドリ・パティリマ(インドネシア)Windri Patilima 8勝0敗原口 伸(日本)Shin Haraguchi 5勝0敗1NC・24歳
▼ライト級 5分3Rキ・ウォンビン(韓国)Won Bin Ki 17勝8敗・32歳バテボラティ・バハテボラ(中国)Batebolati Bahatebole 7勝1敗1分・25歳
【ウェルター級ワンマッチ】
▼ウェルター級 5分3Rヌエアジ・タイイーラークエ(中国)Nueraji Taiyilake 8勝1敗キム・ハンスル(韓国)Han Seul Kim 13勝4敗・32歳
▼ウェルター級 5分3Rクリス・ホフマン(フィリピン)Chris Hofmann 8勝1敗・33歳ユ・サンフン(韓国)Sang Hoon Yoo 7勝2敗・33歳