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【RISE】ラウンドガールとファイターの“二刀流”宮原華音が公開練習「救急車で運ばれない限りラウンドガールもやります」

2023/04/11 15:04
 RISEのラウンドガールユニット「R-1SE Force」のメンバーとして、2023年も続投が決定した宮原華音(TARGET SHIBUYA/FIRST ORDER AGENT)が、4月21日(金)東京・後楽園ホール『RISE 167』にファイターとしてリングに登場する。  宮原はRISEのラウンドガールユニット『R-1SE Force(ライズフォース)』のメンバー。小学校2年生から松濤館空手を習い、5年生の時に2000年第7回全日本少年少女空手道選手権大会(女子・組手部門)で優勝。中学生時も2011年第25回東京都中学生空手道選手権大会で準優勝、2011年第14回関東中学生空手道選手権大会ベスト4の実力者。空手だけでなく柔道の黒帯も持つ。中学時代には陸上部に所属し、100m走と砲丸投では都大会ベスト8の実績もあるというスーパーガールだ。  中3でモデル活動を開始すると、2014年に空手の経験を活かした映画『ハイキック・エンジェルス』に初主演。その後も『仮面ライダーアマゾンズ THE MOVIE 最後ノ審判』(2018年)、『騎士竜戦隊リュウソウジャー 特別編 メモリー・オブ・ソウルメイツ』(2021年)、『ウルトラマンZ』(2020年)などアクション系の映画&ドラマで活躍している。日本体育大学卒。SNSには大型二輪を乗り回す姿や突き・蹴りの動画なども多数見ることが出来る。  YA-MANが所属するTARGET SHIBUYAでキックボクシングを学び、1月22日(日)東京・大森ゴールドジムにて開催されたRISEのアマチュア大会『RISE NOVA』に出場。なんとわずか15秒で対戦相手を鋭い右ミドルキック一発でKOしてみせた。  その宮原が11日(火)都内にて公開練習を行った。シャドーでウォーミングアップを行った後、パンチのみのミット打ちを披露。TikTokでは“どこでもハイキックガール”として、様々な場所や水着・制服・パジャマなどいろいろな服装でハイキックをする動画をアップして話題を呼んでいるが、この日は蹴りを封印してワンツー、ワンツー・左フック、左ボディ、アッパーと一通りパンチが出来るところを見せ、快音を響かせた。 「空手は試合を何度もしていますが、キックボクシングの試合はほぼ初めてなので、仕上がりがどうか分からないですが元気です」と笑顔を輝かせる宮原。  減量は「上手くいきすぎて、もっと食べてくださいと言われたので減らすのを辞めて体力も付けています。和食中心で健康的な生活をしています」と、順調すぎてストップがかかったほどだという。「2.5kg落とせばよかったんですがあと1kgになって。計量はコスチュームを着ることを考えてあと2kgと考えて生活しています。アマチュアの試合の時に水抜きを不安になりすぎて3kgでいいところをトータルで5kg落としちゃって、チカチカフラフラしちゃったので(笑)。あまり水抜きせずに食事と運動で頑張って落としています」と問題はなさそう。  練習は「行ける時は毎日行って、日曜日は休みと決めています。土曜日に仕事が入ったら日曜日もやるって感じで。集中型なので、意外と両立できていると思います」と、十分な練習が出来ているようだ。  自分が選手としてデビューすることは「考えてもいなかったですし、憧れて選手の方々を見ていたので“まさか”という感じですが、神聖な場でふざけたことをしないように、やることをやって会場を温められれば」と意気込む。  そもそもなぜ試合をしようと思ったのか、と聞かれると「RISEのラジオ番組をやっているんですが、企画会議で伊藤(隆=RISE代表)さんから『試合に出なよ』と言ってもらえて。“えっ?”ってなって、アマチュアの試合でしょって思っていたんですが『後楽園でしょう』と言ってもらってから、だんだんと話が進んで行くうちにアマチュア出て、後楽園と決まって。もう逃げられないなと思いました(笑)」と話がどんどん進んで行ったからだという。 「アマチュアの試合でポイント制があると聞いて、それは出たいと思っていて。防具を着けてポイント制なら自分がやっていた空手に近いので興味があったんですけれど、最初は後楽園のリングに上がりたいという気持ちはなかったです。もう決まったのでやるしかないなって感じです。嬉しさよりもやるしかないという気持ちですね。毎日不安はあるけれど、練習はしているし、どんな強い方でもデビュー戦はあるので一緒かなと思って気合い入れて頑張ります」と、覚悟は決まっている。 [nextpage]  当日は「R-1SE Force 2023」のメンバーがファンへの初お披露目の日となるが、なんと宮原はデビュー戦のあとに怪我がなければそのままラウンドガールとしてもその後の試合でリングに立つ予定だという。「ラウンドガールします。それで1試合目にしてもらったので。私にしか出来ないことだと思うのでしっかりやりたい。まずは試合に集中してずっとやってきたことを出し切って、その後は切り替えてラウンドガールをやりたいと思います」  もし顏が腫れていたら、との問いには「上がってもいいいんだったら(笑)。救急車で運ばれない限り、上がらせてもらえるなら上がりたいと思います」とラウンドガールとの二刀流を貫く構え。  ラウンドガールとしてリングに上がるのと、試合で上がるのは「全然違いますね。好きで憧れて観客としてもラウンドガールとしても試合を見ていて、応援する立場だったので。今は選手として15年空手をやってきたそっちの気持ちになってきました」と、気持ちはすでにファイターだ。 「格闘技をずっと17~18歳の頃から見ているので雰囲気には慣れていますが、選手としては初めてなので気合い入れて行こうと思います」と意気込む。  対戦相手の金子久美子(NEXT LEVEL渋谷)もデビュー戦だが、アマチュア大会で経験を積んできている。「凄い気持ちが強い選手だなと言うのがあって。いろいろな選手の試合を見ていますが技術面はよく分からないのでトレーナーの言うことを信じてやることをやろうと思います。私も気持ちは弱くないと思っていて、小学生の時から空手の全国大会に出たり、お仕事で大きな舞台にも立たせていただいているので」と、自分も度胸はあるとした。 試合映像はすでに見たと言い、「そんなに作戦を練ってというよりは自分の技を決めることと、相手の技をもらわないことを意識して毎日やっています。こうしたらいけるんじゃないかっていうのはまだないんですけれど、油断をしない事を意識してトレーナーの方にも選手の方にも打ち終わりに攻撃してもらう練習をしています」と対策はしている。 「何がハマるかは分からないけれど、練習してきたことを信じて出すことと、空手をやってきた強みを出せれば勝てると思っています。身長もあるのでキックにはない動きをしっかりやれたらと思う」と、学んできたキックボクシングの技術プラス空手の技も出したいとする。  空手は伝統派で小学2年生から20歳まで試合に出続け、得意技は「その時々で違うんですが、小学生の時は飛び抜けて身長が高かったのでワンツーが得意でした。高校生になってからはカウンターの中段突きが得意でした」という。  キックボクシングを習い始めてからは「距離感と伝統派空手はポイントが入ったら(いったん試合が)止まるので攻防が最初は難しかったです。キックボクシングは止まることがKOとダウン以外ではないので。自分が攻撃して終わりというのが癖付いていたので、それを直すのが大変でした」と、空手との違いに戸惑いもあった。  アマチュアの試合では相手のパンチを一発もらって下がる場面があったが、「パンチを喰らっちゃって、RISE STUDIOに来た選手からも『あれ気を付けてください』と言ってくださったので、そこからはだいぶ気にして練習しています」と修正している。  TikTokで見せているハイキックを試合でも決める自信があるかとの問いには「足は上がるし、得意でもあるので使っていきたいと思っています」と予告。「今は毎日、言われたことを練習して、少しでもいいところを増やしていいところを出すことを考えています。ハイキックで決められたらカッコいいなとは思っています」  フルコンタクト空手ではなかったということで相手の技に対する耐久力はどうなのか。宮原は「最初は慣れていなかったんですが、17歳の時に出たアクション映画でフルコンタクト空手と新空手の方と一緒に練習していて、当てられてアザだらけになっていたのでちょっとは慣れていて(笑)。ここでも男性とやっているので、激弱ではないと思います」と自信を見せる。  公開練習ではムキムキの肉体も披露し、「腕の筋トレはしていないんですけれど、元々つきやすくて空手時代からムキムキで。パンチの練習をして減量していたらどんどんムキムキが増していっちゃいました」と笑う。 デビューが発表されてからの反響は大きく、「『本当に試合出るの?』『後楽園で?』と話しが大きくなっていて応援がプレッシャーにも力にもなっていますが、今は楽しみにしています」と、楽しみの方が大きくなってきたという。  ラウンドガールが試合をするとのことで、偏見の目で見られるだろうが「新しいことをやる時って、みんな受け入れがたいことがほとんどじゃないですか。でも別に、やっちゃいけないことをやっているわけじゃないって自信を持って格闘技もラウンドガールも女優もやっているので、周りの声は気になっていなくて。ただ頑張っている姿とか、私の試合を見てチャレンジしてみようかなとか、明日も頑張ってみようと思う人が一人でも多くいてくれたら、と思っています」と答えた。  試合コスチュームは「決まりました。好きな色にして可愛さも残しつつ、強さを見せられれば」と、お気に入りのものが出来た様子。 4月14日には出演映画『妖獣奇譚 ニンジャvsシャーク』(坂本浩一監督)の公開も決まっており、「このお仕事をしているからには女優として日本のアクション映画をもっと盛り上げたい。日本のアクション映画で女優さんは誰っていう時にパッと名前が出てこないと思うので、その一人になれることを目標に。海外では選手をやりながらモデルさんとか女優さんはけっこういるので、その日本版になれればと思っています」と、戦うアクション女優を目指すつもりだ。  最後には「ラウンドガールだから、とか、ラウンドガールだもんね、とは言わせない」と力強く語った。
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