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【ボクシング】那須川天心、饒舌に語る「ボクシングっていうルールの上で那須川天心の戦いをする」

2023/04/06 17:04
 2023年4月8日(土)東京・有明アリーナ『PRIME VIDEO PRESENTS LIVE BOXING 4』の記者会見が、6日(木)都内にて行われた。  第3試合で日本バンタム級2位・与那覇勇気(真正ジム)を相手に注目のプロボクシングデビュー戦を行う、元RISE世界フェザー級王者・那須川天心(帝拳ジム)が、会見後の囲み取材に応じた。  那須川は時折笑顔を浮かべ、キックボクシング時代と変わらないリラックスした雰囲気で記者たちからの質問に饒舌に答えた。 テーマは「現実対虚構」 ――いよいよ2日後に試合。 「あっという間でしたね、この半年間。でも試合が決まってから用意したわけではないので、決まる前から全部やってきたので試合までの集中感は一番長かったですね」 ――集中が途切れることは? 「なかったですけれど、疲れがめちゃめちゃ溜まって。アメリカから帰ってきてピークでヤバいってなったんですけれど、なんかリミッター解除されたみたいで。あまり人って限界を決めちゃダメだなって改めて思いましたね。そこからまた切り替えて研ぎ澄まされているいますね。ドラゴンボールでもセルとかフリーザって第一形態めっちゃデカいじゃないですか。最終形態って研ぎ澄まされているんですよ。それだなって思いました(笑)。 ――キーワードはドラゴンボール? 「いや、テーマは何なんですかね。僕の中ではあるんですけれど(携帯を取り出して)“現実対虚構”。シン・ゴジラのキャッチコピーです」 ――与那覇選手は「スピード以外は全部優っている」と言っていたが? 「分からないですよ。彼に対して戦って来たわけじゃないので。だから別に」 ――相手より自分を高める? 「それをやってきました。何が来てもいいように」 ――彼と戦うのは当日のリングだけというイメージ? 「そうですね。そういうスタイルですね」 ――相手をイメージして練習したこともなかった? 「多少はありますよ。自分が何をするってパターンを何十個か用意してきたのでそれをやるだけです」 ――そのスタイルはキックボクシング時代から? 「特に変わらないですね。昔からずっとやってきたのは、相手がどうこうだからこういう練習をするってやり方ではないので。だからボクシングに行ってもそのスタイルは変わらないです。TEPPEN GYMにも週1回行ってますし、スタイルは変わらないです」 ――相手を決めつけないからリング上で柔軟に対応できる? 「それはありますね。向かい合ってみないと分からないことの方が大きいので。例えば山中(慎介)さんとか、どれだけストレートを研究されてもずっと当てていたわけじゃないですか。どれだけ研究しても無理なんですよね。研究するって相手ペースじゃないですか。相手がこう来たらこうするって。その時点で負けですね」 ――それは那須川天心スタイル? 「格闘技においてもそうですが、人生においてもそうですね。相手どうこうじゃないです。自分の思っていることをやっていくっていうのが大事だと思うので」 ――入場曲はこれまでと同じ? 「どうなんでしょうね(笑)。お楽しみに」 [nextpage] 主演・制作・監督の那須川天心劇場を見せる ――スパーリングを積み重ねて実戦に向かうのは初めて? 「初めてです。楽しかったですね。アメリカにも行ったし、帝拳でのスパーリングも。最初は全然噛み合ってなかったし、6Rできなかったです。4Rでも最初は疲れていました。今は6Rでも普通に出来ます。そういった日々の経験、日々の成長が目に見えて分かるから楽しかったです。キックボクシングの時はほぼ限界というか、ある程度決まっていたので、それが全部新しいから全てにおいて一日一日が楽しかったです。学校みたいな感じでした。僕は学校が凄く楽しかったので学校でずっと遊んでいるみたいな感じで。だからずっと青春しているなって」 ――ボクシングのトレーニングを通じて、ボクシングとは何かというのはつかんでいる? 「どうなんでしょうね。どう戦っても賛否はあるし、それはボクシングのスタイルじゃないとか言われるかもしれないですけれど、そういうのは関係ないですからね。そういうの気にして生きてないですし。キック時代からそういうのはなかったですから。キック時代の時なんて相当言われてきましたし。キックボクシング=打ち合って3分3Rやって、みたいなスタイルだったんですけれど、僕みたいなスタイルが出てきてからみんな僕みたいなスタイルになったし、だから全く何も気にしてないです。ボクシングっていうルールの上で那須川天心の戦いをする、それだけなので」 ――一発目からボクシングの枠を超えるものを見せたい? 「そう想いはしますけれど、ナチュラルですよね。ナチュラルで何が出るか。基本があっての上でのそういうことなので、そこは試合中に勝手に出るものだと思います」 ――最初は噛み合わなかったというのは? 「足ですね。なんか動かないんですよ。動きすぎな部分があったりとか。ステップとか全部違うので、そういうところを全部変えてきましたね。毎日、これはいいんだな、これはダメなんだなって試行錯誤を繰り返して研ぎ澄ましてきました」 ――計量は明日なのに元気だが? 「元気ですよ。45戦以上やっていますから。そこはもう。好きで格闘技をやっているので。明日はキツいのはありますけれど関係ないです。全てやってきましたからね。主演・僕、制作・僕、監督・僕、全てやってきました。そして戦うのも俺。劇場を見せます。だからこそ楽しいですよ」
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