中村K太郎「試合後のマイクは、ふざけてました」
━━3年ぶりの参戦でKO勝利、試合後の率直な感想をお聞かせください。
「いや、ホッとしましたね。やっぱりだいぶ久々だったんで。まあ緊張はいつもするんで、いつも通りだと思うのですけど、“久々”というフィルターが自分にかかって、より緊張しているような気持ちでした」
━━勝利後のマイクは何かこみあげていたのでしょうか? あるいは何かを考えていたのでしょうか。
「そうですね、いやなんかちょっと多分おかしい……実際おかしいのも、少し……、少しっていうか普通ではないと思われているし、普通ではないと思うので、自分の人格が。ちょっと、奇人を隠さずに、奇人キャラというか、本来の自分を出していこうかなっていうところで、ちょっとふざけてみたという感じです」
━━あっ、ふざていたのですか。
「ふざけてました!」
━━ダメージがあったのかと思いましたが、そういうことでもないのですね。
「そうですね、はい」
━━勝利後、息子さんは何に泣いていたのか分かりましたか。
「そんなにメンタルが強いわけじゃないというか。なんか、結構学校でもすぐ泣いちゃうみたいで。そう、感情が昂ると多分、嬉しくても悲しくても泣いちゃうみたいですね。それで泣いたみたいです。だから、大阪行って自分がいない時も泣いたりしていたみたいで……かわいい(笑)」
━━対戦を終えて、ストラッサー選手は戦う前の印象と違うところがありましたか。
「(以前)練習はしてたんで。そうですね、全部……、UFCも出てたんで強いのは知ってたし。でもボクシングスパーとかもやってたんで、ガチで。思ったより本当の試合になったら、パンチも当たってたけど、帰ってからセコンドに聞いたら普通に僕も『当てられてたよ』って言われて、“強かったんだな”という、そのまま戦前と同じ印象でした」
━━国内ウェルター級トップ対決に勝利したところで、今後の展望を教えてください。
「もっとウェルター級が盛り上がるように、今日の勝利もそんなにまあ、パンチはヒットはされてるので圧勝というイメージはないかもしれないけど、フィニッシュして勝てたので、そこらへんの日本人には負けない実力は見せられたので、まあそういう、同じレベルで戦える選手と戦っていけたらと思います」
━━打撃勝負というのは、事前からそう決めていたのですか。
「そうですね、自分からテイクダウンは行かないで、組みの消耗がちょっと怖かったっていうのもあって、そんなに。粘り強い選手なので、ケージとかの技術もあるので、そこで粘られて消耗しちゃうのは怖くて打撃でいった……まあテイクダウン来てくれれば、下になったらというか、下になっても寝技の部分ではちょっと差があるっていうか、勝てるかなっていう、むしろ自信があって。まあテイクダウンにきたら寝技しようかなっていう感じでしたね。下からでもいいから寝技してやろうかなくらいの感じでした」
━━自分から組みに行こうとは考えていなかったということでしょうか。
「トップで攻めるより、もうなんか下になってテイクダウンしても“攻めづらいな”っていう印象つけさせたりとか、もう全然あわよくば極めてやろうかなという自信がそこはあったという感じです」
━━久しぶりの試合になりましたが、コンスタントに試合をしたいですか? それともまた何年か空けながら?
「いやあ(笑)、何年か空けたら40歳になっちゃうんでアレですけど、まあコンスタントにできれば。需要があれば、はい(笑)やりたいかと」
━━今日の勝ち方であれば充分需要がありそうかと。
「ありがとうございます!」