17連勝中の大﨑が待望の世界タイトル戦に臨む
2023年4月21日(金)東京・後楽園ホール『RISE 167』の追加対戦カードが発表された。
17連勝中の第2代RISEスーパーフライ級王者・大﨑一貴(OISHI GYM)が、待望の世界タイトルマッチに臨む。ISKAオリエンタルルール世界フライ級(-53.5kg)王座決定戦3分5Rとして、RING OUT-54kg級王者“Weedy”ニコラス・リヴァース(フランス/Fight Center one)と対戦する。
オリエンタルルールは顔面へのヒザ蹴りが禁止、首相撲は短時間のみ認められる。フリーノックダウン制。スネへのローキックは禁止となっており、スネに当たる可能性が高いカーフキックが認められるかどうかは不明。
大﨑はタイ・ルンピニースタジアムで8連続KO勝利を飾り、同スタジアム王座に挑戦したこともある。2018年には「KING OF KNOCK OUT初代フライ級(51kg)王座決定トーナメント」で準優勝。RISEには2020年2月に初参戦し、9月に田丸辰を破ってスーパーフライ級王座を奪取。2022年10月に「RISE DEAD OR ALIVE 2021 -53kgトーナメント」優勝者・風音に判定勝ちして53kg最強を証明した。今年2月にはムァンコーンをKO、3月にはハビエル・セシーリオもKOして驚異の17連勝中。戦績は39勝(20KO)5敗2分1無効試合。
対するリヴァースは13勝(1KO)4敗の戦績で、昨年6月には『Ring Out challenge 4』でRING OUT-54kg級のタイトルを獲得している。
7月2日の大阪大会から開幕する54kgのWORLD SERIES(世界トーナメント)に出場が決定している大崎が世界王者として臨むのか、それともリヴァースが大﨑を破ってトーナメント出場のチャンスをつかむのか。
スーパーライト級(-65kg)3分3R延長1Rでは、RISEライト級7位KENTA(HAYATO GYM)が同級5位・山畑雄摩(心将塾)と対戦。
KENTAは長身を活かした豪快な攻撃が武器で、2021年9月の山畑雄摩戦から4連勝を記録していたが昨年10月のRISE大田区大会で小川翔に判定負けを喫し連勝がストップ。『DEEP☆KICK』では2022年3月にDEEP☆KICK-63kg王座を獲得し、12月には足利也真登を判定で下し王座を防衛している。今年3月には元Jリーガーの安彦考真に勝利したばかり。戦績は18勝(6KO)4敗1分。
山畑は関西を中心に活躍し、2020年11月にはRIZINに出場。大雅に敗れるもフルラウンド戦い抜いた。さらに2021年6月のRIZINでは髙橋聖人とドロー、2022年3月のRIZINでは小川翔にKO負けを喫した。RISEでは2021年2月に大石健作とドローに終わるも、DEEP☆KICKで再戦して勝利を収めている。
前述の通り両者は2021年9月にDEEP☆KICKで対戦しており、KENTAが判定勝利を収めている。KENTAが返り討ちにするのか、山畑が再起戦でリベンジを果たすのか。
スーパーフェザー級(-60kg)3分3R延長1Rでは、同級4位・小野幹晃(IGGY HANDS GYM)がフェザー級4位・澤谷大樹(HAWK GYM)と対戦する。
小野はDEEPアマチュアキックトーナメントで優勝した実績を持つテクニシャン。2021年8月にはRIZINで大雅とフルラウンドを戦い抜いた基山幹太から延長Rにダウンを奪う金星を挙げると、同12月にはアマチュア6冠の実績を誇る奥平将太からもダウンを奪い勝利。昨年4月にはベテランのSEIDOを判定で下し4連勝をマークしていたが、10月の岩郷泰成戦で偶然のローブローで岩郷が試合続行不可能になり延長R1分24秒までの途中判定で引き分けて連勝がストップした。
対する澤谷は2021年7月にDEEP☆KICK 60kg王座を戴冠し、昨年7月に行われた肘無しキックルールでのCKC 2022 -57.5kgトーナメントでは松井大樹、翔、松山和弘を下し優勝。5連勝を記録していたが昨年12月の平野凌我戦では1Rにダウンを奪われ敗戦。再起戦となった今年3月のHOOST CUP日本ライト級王座決定トーナ
メントでは準決勝でRISING大輝を下し決勝戦へ進むも泰良拓也に判定負けを喫し今回が再起戦となる。
オープンフィンガーグローブマッチ2試合も決定した。
女子-46kg契約3分3Rで、アトム級2位・平岡琴(TRY HARD GYM)が菊地美乃里(GONG-GYM坂戸)と対戦。
平岡は極真会館の『全日本女子ウェイト制空手道選手権』軽量級優勝の実績を持ち、多彩な蹴り技が持ち味の選手。2020年2月には3連勝でRISE QUEENアトム級王者・紅絹に挑み、ダウンの応酬の末に判定で敗れた。その後、泥沼の4連敗を経験するも2021年9月の奥脇奈々戦で勝利をつかみ復活の狼煙をあげると2022年2月には田渕涼香、6月に百花を破り3連勝。2022年12月にはRISE女子初のOFGマッチに臨んだが、小林愛理奈に判定で敗れた。歯に衣着せぬ発言で話題を呼ぶ“怖いお姉さん”。戦績は12勝(3KO)8敗1分。
OFGマッチ初挑戦となる菊地も平岡と同じくバックボーンに空手を持ち2021年9月にプロデビュー。果敢に前に出て打ち合いに行くスタイルで7戦2勝4敗1分の戦績を持つ20歳。昨年12月には田村潔司率いるGLEAT MMA旗揚げ戦に参戦し、女子プロレスラーの福田茉耶に勝利している。
-53kg契約3分3Rでは、WMCインターコンチネンタルバンタム級王者・鳩(=あつむ/TSK Japan)とNovo(TARGET SHIBUYA)が対戦。
鳩はムエタイで合計5本ものベルトを獲得、18勝のうち14KOと高いフィニッシュ力を持つが、RISEでは4戦して3敗1分と勝ち星がない。今回のOFG戦で初勝利を狙う。ONEムエタイのオープンフィンガーグローブ戦ではKOUMAとGANG-Gに引き分けている。
YA-MANと同門のNoboは2022年2月に初開催されたオープンフィンガーグローブ大会『RISE FIGHT CLUB』で初回KO勝ち。入場式では対戦相手と顔を合わせるなり乱闘するなどかなりデンジャラスなファイターだ。戦績は2勝(2KO)2敗で、前戦は松本天志にKOで敗れており、今回が再起戦となる。