石井の右ハイを両手でキャッチしてから攻撃してダウンを奪っていたヨーシラー
2023年3月12日(日)東京・国立代々木競技場第一体育館『K-1 WORLD GP 2023 ~K’FESTA.6~』で行われた、バンタム級3分3R延長1Rのヨーシラー・チョー.ハーパヤック(タイ)vs.石井一成(ウォー・ワンチャイプロモーション)の判定結果が変更となった。
この試合は2Rにヨーシラーが石井の右ハイをキャッチして、足を離すとすぐの左フックでダウンを奪い判定3-0(28-29×2、27-29)で勝利したもの。
試合後、K-1 WORLD GP実行委員会とK-1 GROUP公式審判部は次の通り映像での検証を行い、協議の上、K-1 WORLD GP実行委員会は裁定を訂正することを発表した。
映像での検証を行った結果、当該試合の2Rにヨーシラーが奪ったダウンに至る攻撃が、K-1 WORLD GP公式ルール第6条第1項11に抵触する反則と判断され、以下の裁定の訂正に至った。
①2R 0分12秒に、石井一成が喫したダウンを取り消すものとする。
②この試合は判定結果0-1テクニカルドローに裁定を訂正する。
理由
(1)①について
K-1 WORLD GP実行委員会は、K-1 GROUP公式審判部に対し、当該行為がK-1 WORLD GP公式ルール第6条第1項11に抵触した反則なのか見解を求め、映像での検証を行った。その結果、石井一成選手の蹴り足を掴み、その後の攻撃であるとK-1 GROUP公式審判部の見解を確認した。
(2)②について
当該試合は、①の反則のもとで放たれた攻撃により生じた現象を、メインレフェリーがダウンと判断し、本戦の3Rが終了し勝敗が決した。本来ならば、①の反則の時点で、ヨーシラー・チョー.ハーパヤック選手に対しペナルティを与え、石井一成選手のダメージ回復処置をするべきであった。よって2R0分12秒から、当該試合はK-1 WORLD GP公式ルールに則った正常な状態で進行していなかったと判断した。
K-1 WORLD GP公式ルール第8条により試合は成立しているため(※)、当該試合担当ジャッジに2R0分12秒までの攻防を、映像での検証にて再採点を求めたところ、三者ともに10-10のイーブンとした。当日の1Rの採点と合計し、ジャッジ①箱崎:20-20/ジャッジ②伊藤:20-20/ジャッジ③梅木:19-20となった。
※1Rであれば無効試合、2Rからは試合成立とみなされる