2023年4月23日(日)愛知・名古屋国際会議場イベントホール『Suk Wanchai MuayThai Super Fight vol.8』の追加対戦カードが発表された。
バンタム級3分5Rでクンスックノーイ・UEFAブーンデックシアン(タイ)と第2代シュートボクシング日本バンタム級王者・佐藤執斗(グラップリングシュートボクサーズ/MAX FCフライ級王者、WMC I-1 51kg&54kg級王者)が対戦。
佐藤は現在SB日本バンタム級王座を保持しており、昨年末のビッグイベント『RISE WORLD SERIES / SHOOTBOXING-KINGS 2022』では翼(TARGET)を1R KOで下し(SBルール)その実力を見せつけた。シュートボクシングを主戦場にしながらキックボクシングルールやムエタイルール、あらゆる競技に対応し2018年大会ではムエタイルールでKO勝利、『RIZIN』(キックボクシングルール)にも定期参戦しているオールラウンドプレーヤー。
対するクンスックノーイはコンケーン出身の17歳、双子の兄クンスックレックとともに現在のムエタイシーンで注目を集める新鋭選手。今年1月の『RISE164』に初来日すると、田丸辰(TRY HARD GYM)とRISEルールで対戦。ミドルキックをクリーンヒットしたもののルールの違いもあり判定負けを喫したが、タイでの試合はドローを挟んで6連勝中。また、双子の兄クンスックレックは現在35連勝中という驚異の連勝記録を続けており、クンスックノーイの所属するブーンデックシアンジムは最強ジュニアの呼び声高いヨードペットエークらとともに、現在最も注目されているジムだ。
クンスックノーイは先の日本での判定負けにただならぬリベンジ魂を燃やしており、本来のムエタイルールでの完勝を目論んでいる。片や佐藤も地元での国際戦に気合いが入っていることだろう。この試合に佐藤が勝利すればタイからも注目されることとなり、威信をかけて臨んでくるクンスックノーイのムエタイテクニックに佐藤がいかに対応するか、がカギとなる。3月10日(金)にはONEのルンピニースタジアム大会でオープンフィンガーグローブマッチにも挑む。
スーパーバンタム級3分5Rで、サイルアット・ファイタームエタイ(タイ)vs.ユウマ・ウォーワンチャイ(=伊藤勇真/キング・ムエ/元WPMF日本フライ級王者)も決定。
伊藤は昨年11月に約5年のブランクを経て戦線復帰し、いきなり元ジャパンキック王者の石川直樹(teamLIT)と対戦、ブランクを感じさせない動きで2RKO勝利、見事な復帰戦を飾った。今年3月に『スックワンキントーン』のスーパーバンタム級王座決定トーナメント1回戦に臨む予定であったが、対戦相手の棄権により不戦勝となってしまった。その伊藤が地元名古屋で6年ぶりの国際戦に挑む。伊藤が最後にタイ人選手と対戦したのが2017年大会でのモンコンチャイ戦(1RKO勝ち)だが、ジュニアの頃からタイ人選手との対戦は豊富だけに不安は無いであろう。
対戦相手のサイルアットはブリラム出身の18歳、昨年からメキメキと実力を上げ現在6連勝中のペッティンディーの新鋭だ。2月23日(木)のラジャダムナンスタジアム『スックペッティンディー』ではメインの第8試合に登場、ペットセンゲーンに判定勝利を挙げた。ミドルキックを得意とし、相手を制するのが上手いフィームー(テクニシャン)である。
同じテクニシャン同士の伊藤とサイルアット、テクニックの交換よりは思い切って倒しにいったほうがこの勝負を制するかもしれない。