2019年7月4日(木・現地時間)にタイ国スポーツ記者協会が認定する、2018年度ムエタイ年間最優秀選手賞(年間MVP)が発表され、フライ~バンタム級のルンナラーイ・ギアットムー9(タイ)が選ばれた。
同賞はいくつかある年間最優秀選手賞の中でも最高権威とされ、受賞した選手には「国王杯」が贈られる栄誉あるもの。選考段階ではロッタン・ジットムアンノン、ルンキット・ウォーサンプラパイらの名前も挙がっていた。
しかし、異変が起こった。この発表が行われた翌日の5日にルンナラーイは試合を行い、なんとヨーティンのヒジ打ちでKO負け。MVP選手が発表直後に負けたということで話題となったが、12日(金)午後にスポーツ記者協会はルンナラーイの最優秀選手賞を“取り消し”とすることを決定。
ヨーティン(赤)のヒジ打ちでマットに沈んだルンナラーイ(青)SMMTVの画面より※下方に動画あり その理由は「発表の翌日であったこと」「負け方が悪かったこと」「テレビ中継のメインカードとして放送されてしまったこと」…等々。全てのスポーツの年間最優秀選手を集めた表彰式(テレビ中継もされる)が7月20日(土)にあり、その前に負けてしまったことが広く知られてしまったからだろう。発表から授賞式までの期間に試合があり、それも発表の翌日だったとは何とも運の悪い話。
なお、2018年のタイ国スポーツ記者協会が選ぶムエタイ年間最優秀選手は、35年ぶりに「該当者なし」となる可能性が有力視されているという。