2023年3月5日(日)東京・国立代々木競技場第二体育館で開催された『KNOCK OUT 2023 SUPER BOUT “BLAZE”』にて、リング復帰したKNOCK OUT-BLACK女子ミニマム級王者のぱんちゃん璃奈(フリー)が大会後、インタビューに答えた。
ぱんちゃんは“土木ネキ”こと坂本瑠華(スナイパーセキュリティー)とパンチのみで2分2Rのエキシビションマッチを行い、フルラウンド戦った(エキシビションのため勝敗無し)。
「野次とか批判が当たり前と思ってリングに立ったので、温かすぎて本当にありがたいなと思ったのと、リングで迎えてくれた坂本選手、それと会場の雰囲気が温かすぎて本当にありがたいなと思いました」と、会場からの声援にありがたいと思ったという。
坂本には以前「レベルが違う」というようなことを言ったが、「言葉が本当に悪かったなと思いますね。自分が倒すと言いながらそこを見せられなかったのもそうですし、子育てと仕事と練習と、そして地方なのに東京にまで来てくださって。全てをやっている人に対して言う発言ではなかったと改めて思っています。BreakingDownは素人って言われてしまっていますけれど、その中でプロを目指してしっかりやっている選手もたくさんいると思うのでそこは一概に言ってしまってはよくないと感じました」と反省する。
さらに「こんな子いないと思います。本当にありがたいです。こうやって世間をお騒がせしてしまって大批判の中、それでも変わらずずっと言い続けてくださって。最初に(BreakingDownの)一戦目でお笑い芸人の方に勝った時は正直、何を言っているんだろうと思ってしまったんですけれど、そこからめちゃめちゃ練習して。今回1週間前もその1週間前にも試合をしているのに、急遽受けてくださって、しかもボクシングルールで。必ず上に来る選手だなと思っています」と、坂本を評価した。
今後については「なるべく早く足を戻して、2カ月以内に復帰戦をキックでさせていただきたい気持ちはあります。そこが本業なので。復帰戦は出来たんですけれど、あくまでもボクシングルールなので100%復帰とは出来てないので蹴るぱんちゃんを見せたいと思っています」と、2カ月以内にキックボクシング公式戦に復帰することを目標に掲げた。
このエキシビションマッチをやって吹っ切れた部分はあるかと聞かれると、「もちろん今も批判はたくさんあると思いますが、それよりも応援してくださっている方への感謝の気持ちが溢れているので、吹っ切れたというよりかはもう一度必ず這い上がってやろうって気持ちがあるので、どんなにかかっても必ずもう一度上にあがります」と、ここから這い上がると改めて宣言。
前日に公開したYouTube動画では、1日前に事件の被害者と一緒に食事をしたとのエピソードを明かしていたぱんちゃん。そのことについては、「事件の後から、本当に一番のファンになってくださったというくらい応援してくださっていて。毎日励ましの言葉とかもいただいていて、そこでご飯とかも行かせていただくようになり、今日も応援に来てくださったんですけれども。本当に自分たちは応援しているので、どれだけ批判されても笑って耐え抜いてくださいっていうのはめちゃめちゃ言われているので…被害者さんたちにそう言ってもらえているので、どんなに叩かれても必ず笑顔で、応援してくださる人のためにも出たいなって思っています」と、途中で声を詰まらせ涙ながらに語った。
また、エキシビションマッチの相手を務めた坂本は「今日はエキシしなので半分しか夢が叶えられていないので、ぱんちゃんがベルトを獲って待っていてくれたら必ずそこへ行きます」と、改めてプロのリングでぱんちゃんとの公式戦を実現させたいと誓っていた。